http://www.nikkei.com/article/DGXLASFL21HEO_R20C17A6000000/
2017/6/21 14:34
日本チェーンストア協会(東京・港)が21日発表した5月の全国スーパー売上高は1兆831億円で、既存店ベースでは前年同月に比べ1.8%減った。2カ月ぶりに前年実績を下回った。野菜の相場安や住関連品の低迷が響いた。
部門別では、全体の6割以上を占める食料品が6994億円と1.4%減った。このうち総菜(0.8%増)や畜産品(0.3%増)は堅調だったものの、農産品(3.5%減)や水産品(3.8%減)が落ち込んだ。農産品はホウレンソウやキャベツなどの価格下落が響いた。水産品は寄生虫「アニサキス」による食中毒問題に注目が集まったことで刺し身の盛り合わせやアジ、サバなどの売り上げが鈍った。住関連品は2.7%減、衣料品は2.2%減、旅行やチケット関連などのサービスは11.3%減といずれも振るわなかった。
同協会は「(スーパーで買うような)日常品に関しては景気回復の実感はわかない」と指摘。「重苦しい消費動向が続いており、今後持ち直すかどうかは慎重に見極めなければならない」と述べた。〔日経QUICKニュース(NQN)〕