http://www.nikkei.com/article/DGXLASDX26H20_W7A620C1FFE000/
2017/6/26 20:10
中国
■クアルコム(米半導体大手) 中国企業との合弁事業を通じ、中国の初心者向けスマートフォン(スマホ)市場に参入する計画だ。国有の大唐電信科技産業集団の子会社との合弁会社が初心者向けスマホ用の半導体を開発する。
「中国のスマホ市場は非常に大きく、当社を含めどんな企業でもこれほど大きな市場の顧客全ての需要に応えたり、サポートしたりするのは難しい。合弁事業を進める理由の一つは地元企業と手を組んで、より小さな地元企業をサポートすることだ」と、クアルコムのデレク・アベール社長は23日、台北で記者団に述べた。
合弁企業の設立は5月に発表されている。同氏によれば、新会社は初心者向けスマホ用の半導体を開発し、これまでクアルコムがあまり注目してこなかった新興市場での需要に応えることに集中する。
これまでクアルコムは米アップルや韓国サムスン電子など、上級モデルを製造するスマホメーカーへの供給に注力してきた。
中国での上級・中級モデルは台湾の聯発科技(メディアテック)や中国の中国展訊通信(スプレッドトラム)の半導体を主に採用している。
(台北=鄭?方)