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2017/08/10(木) 23:29:56.63ID:CAP_USER【東南アジア経済】ASEANの貿易統計(8月号)〜輸出はレバラン休暇の影響で下振れ
17年6月のASEAN主要6カ国の輸出(ドル建て通関ベース)は前年同月比6.6%増と、前月の同17.3%増から低下した(図表1)。6月の輸出はイスラム教のレバラン(断食明け大祭)前後の長期休暇に伴う営業日数の少なさを背景に下振れたが、基調としては海外経済の回復による半導体や一次産品の需要拡大、そして輸出単価も上昇するなど増加傾向が続いている。
先行きの輸出はスマートフォンの新製品発売を追い風に高めの伸びを続けるだろうが、足元では中国の輸入動向が鈍化しつつあるほか、ベース効果も剥落してきており、年末にかけて輸出の伸び率は徐々に落ち着いたものになると予想する。
なお、ASEAN5カ国の仕向け地別の輸出動向を見ると、6月は東南アジア向けを中心に鈍化した。輸出の基調は米国向けが伸び悩む一方で、欧州向けと東アジア向け、東南アジア向けが勢いづいている(図表2)。
タイの17年6月の輸出額は前年同月比11.8%増と、前月の同13.2%増から小幅に低下したものの、2ヵ月連の二桁増となった。輸出の伸びは上下に振れながらも、海外経済の回復による電子製品やゴム製品、石油製品の需要の増加に輸出単価の上昇が加わり、回復傾向が鮮明になっている。一方、輸入額は前年同月比13.5%増と、前月の同18.2%増から低下した。結果、貿易収支は19.2億ドルの黒字となり、前月から9.7億ドル黒字が増加した(図表3)。
輸出を品目別に見ると、全体の約8割を占める主要工業製品は同11.7%増(前月:同12.8%増)と高水準を維持した(図表4)。工業製品の内訳を見ると、自動車・部品(同2.0%増)が伸び悩む一方、航空機・船舶・機関車(同272.3%増)が3カ月連続の三桁増を記録したほか、電子機器(同21.1%増)、家電製品(同7.2%増)、機械・装置(同9.6%増)、石油化学製品(同29.5%増)が好調に推移した。また農産品・加工品も同10.1%増(前月:同11.9%増)となり、加工食品(同10.2%増)やゴム(同27.2%増)、ゴム製品(18.5%増)を中心に好調に推移している。鉱業・燃料は同23.2%増(前月:同30.2%増)と、石油製品を中心に二桁増が続いている。
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