2017年11月3日からついに発売されるiPhone Xには、これまでのiPhoneと異なる点が多々存在しますが、その中でも指紋認証「Touch ID」が顔認証「Face ID」になったのは変更点といえます。いち早くiPhone Xを手に入れたMark Spoonauer氏が実際にiPhone XのFace IDを試してみたところ、「ストップウォッチを使うまでもなくFace IDはTouch IDよりも遅いことが分かる」と伝えています。
ストップウォッチを使うまでもなく遅さを実感する、としていたSpoonauer氏ですが、実際にストップウォッチを使ってFace ID認証にかかる時間を計測しています。まず、iPhone Xのサイドボタンを押して画面を起動し、自分の顔を認証させてデバイスをアンロックするまでに1.2秒がかかります。そして、アンロックした状態からホーム画面にアクセスするには画面をワイプアップする必要があるので、そこでさらに0.4秒。つまり、ホーム画面を開くにはトータルで1.8秒必要です。
実際にFace IDを使っている様子は以下のムービーの1分18秒あたりから見ることができます。
一方で、iPhone 7 PlusのTouch IDの場合はセンサーに指を置くだけで、平均0.91秒でホーム画面を開くことが可能。Spoonauer氏の計算によると、iPhone XのFace IDはTouch IDの2倍の時間がかかっていることになります。ただし、1日に何度もFace IDを使っていると、アンロックにかかる時間が短くなってきたことについてもSpoonauer氏は伝えています。また、iPhone Xが顔を認証している間にスワイプアップを行う、手前に傾けてスリープ解除を行う「Raise to Wake」設定をオンにする、などを行うと大体1.5秒ほどでアンロックができるとのことですが、それでもTouch IDの速度よりは遅くなるとのこと。
なお、Face IDを可能にしているのはインカメラに搭載される「TrueDepthシステム」なのですが、Apple情報に詳しいアナリストのミンチー・クオ氏によると、今回iPhone Xの発売が大幅に遅れたのはこのTrueDepthカメラのコンポーネントの供給が安定しなかったためだと見られています。しかし、2017年11月時点ではコンポーネントの供給は安定しているとのこと。
一部では2018年にはTrueDepthのシステムをロースペックにしたiPhoneが発表されるのではとウワサされていましたが、クオ氏はこの見方を「正確ではない」としています。
クオ氏自身、2017年2月時点ではAppleがリアカメラにも3D認証システムを採用するのではないかと予測していましたが、10月になって「Appleはまずは端末を予定通りに安定供給することに集中するだろう」という見方に転じています。TrueDepthシステムとフルスクリーン端末デザインは、少なくともライバルとの間に「1年分」の差をつけたものなので、システムのアップグレードも不要というのが、クオ氏の見解です。
なお、iPhone Xの需要は世界的に「ぶっちぎり」で、ホリデーシーズンを含んだ第4四半期には300億ドル(約3兆4000億円)を売り上げるとも予測されています。
http://gigazine.net/news/20171102-iphone-x-face-id-slow/
ストップウォッチを使うまでもなく遅さを実感する、としていたSpoonauer氏ですが、実際にストップウォッチを使ってFace ID認証にかかる時間を計測しています。まず、iPhone Xのサイドボタンを押して画面を起動し、自分の顔を認証させてデバイスをアンロックするまでに1.2秒がかかります。そして、アンロックした状態からホーム画面にアクセスするには画面をワイプアップする必要があるので、そこでさらに0.4秒。つまり、ホーム画面を開くにはトータルで1.8秒必要です。
実際にFace IDを使っている様子は以下のムービーの1分18秒あたりから見ることができます。
一方で、iPhone 7 PlusのTouch IDの場合はセンサーに指を置くだけで、平均0.91秒でホーム画面を開くことが可能。Spoonauer氏の計算によると、iPhone XのFace IDはTouch IDの2倍の時間がかかっていることになります。ただし、1日に何度もFace IDを使っていると、アンロックにかかる時間が短くなってきたことについてもSpoonauer氏は伝えています。また、iPhone Xが顔を認証している間にスワイプアップを行う、手前に傾けてスリープ解除を行う「Raise to Wake」設定をオンにする、などを行うと大体1.5秒ほどでアンロックができるとのことですが、それでもTouch IDの速度よりは遅くなるとのこと。
なお、Face IDを可能にしているのはインカメラに搭載される「TrueDepthシステム」なのですが、Apple情報に詳しいアナリストのミンチー・クオ氏によると、今回iPhone Xの発売が大幅に遅れたのはこのTrueDepthカメラのコンポーネントの供給が安定しなかったためだと見られています。しかし、2017年11月時点ではコンポーネントの供給は安定しているとのこと。
一部では2018年にはTrueDepthのシステムをロースペックにしたiPhoneが発表されるのではとウワサされていましたが、クオ氏はこの見方を「正確ではない」としています。
クオ氏自身、2017年2月時点ではAppleがリアカメラにも3D認証システムを採用するのではないかと予測していましたが、10月になって「Appleはまずは端末を予定通りに安定供給することに集中するだろう」という見方に転じています。TrueDepthシステムとフルスクリーン端末デザインは、少なくともライバルとの間に「1年分」の差をつけたものなので、システムのアップグレードも不要というのが、クオ氏の見解です。
なお、iPhone Xの需要は世界的に「ぶっちぎり」で、ホリデーシーズンを含んだ第4四半期には300億ドル(約3兆4000億円)を売り上げるとも予測されています。
http://gigazine.net/news/20171102-iphone-x-face-id-slow/