総務省が23日発表した2月の消費者物価指数(CPI、2015年=100)は、値動きの激しい生鮮食品を除く総合が100.6と前年同月比1.0%上昇した。消費増税の影響を除くと14年8月(1.1%)以来、3年半ぶりの伸びとなった。原油高を背景にガソリンや電気代などが上がった。中国の春節(旧正月)で訪日外国人が増え、宿泊料も値上がりした。
前年比のプラスは14カ月連続。上昇率は前月までの0.9%から3カ月ぶりに拡大した。上昇に大きく寄与したのがエネルギー関連で、指数全体を0.51ポイント押し上げた。電気代が5.8%、ガス代が3.3%それぞれ上がったほか、ガソリンや灯油といった石油製品が値上がりした。
エネルギーを除いた指数の上昇率も0.5%と、1月(0.4%)から上昇率が拡大した。宿泊料が5.2%上昇した。平昌冬季五輪で外国パック旅行費も8.8%上昇した。一時的な要因が多いこともあり、総務省は「旅行関連は上昇が続くか注視する必要がある」とした。
生鮮食品を除く食料は1.2%上昇した。安売り規制の強化で酒類が3.3%上昇した。材料費や人件費といったコスト高が続く外食も0.6%上昇した。
生鮮食品を含む総合指数は1.5%上昇した。天候不良によるキャベツなどの価格高騰で、生鮮野菜が21.4%上昇したほか、生鮮魚介も上がった。もっとも前月比では低下しており、総務省は「生鮮食品は価格上昇が一巡してきた」とみている。
全523品目のうち、上昇した品目は57.6%の301品目で前月から5品目減った。下落品目は32.3%にあたる169品目で前月から4品目増えた。
2018/3/23 10:32
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO28478060T20C18A3EAF000/
前年比のプラスは14カ月連続。上昇率は前月までの0.9%から3カ月ぶりに拡大した。上昇に大きく寄与したのがエネルギー関連で、指数全体を0.51ポイント押し上げた。電気代が5.8%、ガス代が3.3%それぞれ上がったほか、ガソリンや灯油といった石油製品が値上がりした。
エネルギーを除いた指数の上昇率も0.5%と、1月(0.4%)から上昇率が拡大した。宿泊料が5.2%上昇した。平昌冬季五輪で外国パック旅行費も8.8%上昇した。一時的な要因が多いこともあり、総務省は「旅行関連は上昇が続くか注視する必要がある」とした。
生鮮食品を除く食料は1.2%上昇した。安売り規制の強化で酒類が3.3%上昇した。材料費や人件費といったコスト高が続く外食も0.6%上昇した。
生鮮食品を含む総合指数は1.5%上昇した。天候不良によるキャベツなどの価格高騰で、生鮮野菜が21.4%上昇したほか、生鮮魚介も上がった。もっとも前月比では低下しており、総務省は「生鮮食品は価格上昇が一巡してきた」とみている。
全523品目のうち、上昇した品目は57.6%の301品目で前月から5品目減った。下落品目は32.3%にあたる169品目で前月から4品目増えた。
2018/3/23 10:32
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO28478060T20C18A3EAF000/