三井住友フィナンシャルグループ(FG)が、現金を使わないキャッシュレス決済の多様な支払い手段を1つの端末で処理できる新たなシステムの構築に着手した。
8日、インターネット決済大手のGMOペイメントゲートウェイと提携協議の開始を発表した。決済の利便性を向上させ普及を推進する。
キャッシュレス決済にはクレジットカードや電子マネーなどさまざまな支払い手段があるが、種類ごとに決済情報を処理するシステムが混在している。事業者にとって各サービスに対応する決済端末をそろえる費用負担は重く、普及を妨げる一因になっている。
三井住友FGはGMOペイメントゲートウェイと協力し、こうした個別の決済処理システムに一括して対応できる新たな仕組みを構築する。消費者にとっては、スマートフォンなど自分の好きな手段で支払いができるようになる。
3メガバンクでは、三菱UFJFGやみずほFGが新たなデジタル通貨を用いたキャッシュレス決済の研究開発を進めている。これに対し、三井住友FGは既存の決済手段の利便性を抜本的に高めることで普及を加速したい考えだ。
2018.5.9 06:15
https://www.sankeibiz.jp/business/news/180509/bse1805090500004-n1.htm