ロイター 2018年5月10日 / 16:01
https://jp.reuters.com/article/suzuki-results-idJPKBN1IB0PS
(スズキの株価推移)
https://www.reuters.wallst.com/reuters/next/chart/chartsgen2?symbols=7269.T&numberOfDays=90&width=286&height=178&realtime=0&scaleFactor=2&ChartsGen2=true
[東京 10日 ロイター] - スズキ(7269.T)は2019年3月期(今期)の連結業績が、
増収減益との見通しを10日に発表した。円高と研究開発費の増加により減益予想だが、
四輪の世界販売は過去最高を見込む。18年3月期(前期)は売上高、各利益で過去最高となった。
今期の営業利益予想は前期比9.1%減の3400億円。トムソン・ロイターが集計したアナリスト21人の
予測平均値3745億円を下回った。
為替の影響で220億円、研究開発費の増加で200億円、今期の営業利益を押し下げる。
今期の研究開発費は同14.7%増の1600億円と過去最高を計画する。自動運転や電気自動車(EV)、
コネクテッド(ネットに常時つながる車)技術などでの研究開発費用が膨らむ。
会見した鈴木修会長は、自動車産業は100年に1度の大変革期を迎え「質・量ともに未知の経験」が
待ち受けていると説明。「特に人材の不足を痛切に感じている」と語り、研究開発費を増やしても、
人材不足で研究開発が進められず、事業環境の変化についていけないとして「他の協力を得ながら、
生き残りをかけて戦っていく」と述べた。
スズキはトヨタ自動車(7203.T)と業務提携しており、主力のインド市場ではEV投入での協業や
ハイブリッド車などの相互供給で連携を図る方針。
今期の売上高は同1.1%増の3兆8000億円、純利益は同5%減の2050億円をそれぞれ見込む。
配当は中間、期末ともに37円で、前期と同じの年間74円を維持する。
想定為替レートは、1ドル=105円(前期は111円)、1ユーロ=130円(同130円)、
1インドルピー=1.65円(同1.73円)。
今期の世界販売は、四輪が同2.3%増の329万9000台と過去最高を計画。日本やアセアン地域で
販売が拡大するほか、インドは6%増を目指す。二輪は同4.2%増の164万6000台を想定する。
インド、アセアン、日本、欧米でも販売増を見込む。
<前期は売上高、各利益で過去最高に>
同時に発表した前期の連結決算では、売上高が前の期に比べて18.5%増の3兆7572億円、
営業利益が同40.3%増の3741億円、純利益が同34.9%増の2157億円だった。
四輪ではインドでの新車販売が好調だったほか、二輪事業は46億円の営業黒字(前期は9億円の赤字)に転じた。
円安効果も寄与し、売上高、各利益は過去最高で、前回の会社予想も上回った。
世界販売は四輪が同10.5%増の322万4000台で過去最高を更新した。インドは同14.5%増の
165万4000台だった。二輪は同15.5%増の158万台だった。インドやアジアなどで伸びた。
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インドシェア維持・世界販売700万台想定の長期戦略検討=スズキ会長
ロイター 2018年5月10日 / 20:21
https://jp.reuters.com/article/suzuki-chairman-idJPKBN1IB1HF
https://jp.reuters.com/article/suzuki-results-idJPKBN1IB0PS
(スズキの株価推移)
https://www.reuters.wallst.com/reuters/next/chart/chartsgen2?symbols=7269.T&numberOfDays=90&width=286&height=178&realtime=0&scaleFactor=2&ChartsGen2=true
[東京 10日 ロイター] - スズキ(7269.T)は2019年3月期(今期)の連結業績が、
増収減益との見通しを10日に発表した。円高と研究開発費の増加により減益予想だが、
四輪の世界販売は過去最高を見込む。18年3月期(前期)は売上高、各利益で過去最高となった。
今期の営業利益予想は前期比9.1%減の3400億円。トムソン・ロイターが集計したアナリスト21人の
予測平均値3745億円を下回った。
為替の影響で220億円、研究開発費の増加で200億円、今期の営業利益を押し下げる。
今期の研究開発費は同14.7%増の1600億円と過去最高を計画する。自動運転や電気自動車(EV)、
コネクテッド(ネットに常時つながる車)技術などでの研究開発費用が膨らむ。
会見した鈴木修会長は、自動車産業は100年に1度の大変革期を迎え「質・量ともに未知の経験」が
待ち受けていると説明。「特に人材の不足を痛切に感じている」と語り、研究開発費を増やしても、
人材不足で研究開発が進められず、事業環境の変化についていけないとして「他の協力を得ながら、
生き残りをかけて戦っていく」と述べた。
スズキはトヨタ自動車(7203.T)と業務提携しており、主力のインド市場ではEV投入での協業や
ハイブリッド車などの相互供給で連携を図る方針。
今期の売上高は同1.1%増の3兆8000億円、純利益は同5%減の2050億円をそれぞれ見込む。
配当は中間、期末ともに37円で、前期と同じの年間74円を維持する。
想定為替レートは、1ドル=105円(前期は111円)、1ユーロ=130円(同130円)、
1インドルピー=1.65円(同1.73円)。
今期の世界販売は、四輪が同2.3%増の329万9000台と過去最高を計画。日本やアセアン地域で
販売が拡大するほか、インドは6%増を目指す。二輪は同4.2%増の164万6000台を想定する。
インド、アセアン、日本、欧米でも販売増を見込む。
<前期は売上高、各利益で過去最高に>
同時に発表した前期の連結決算では、売上高が前の期に比べて18.5%増の3兆7572億円、
営業利益が同40.3%増の3741億円、純利益が同34.9%増の2157億円だった。
四輪ではインドでの新車販売が好調だったほか、二輪事業は46億円の営業黒字(前期は9億円の赤字)に転じた。
円安効果も寄与し、売上高、各利益は過去最高で、前回の会社予想も上回った。
世界販売は四輪が同10.5%増の322万4000台で過去最高を更新した。インドは同14.5%増の
165万4000台だった。二輪は同15.5%増の158万台だった。インドやアジアなどで伸びた。
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