経団連は31日の定時総会で第14代会長に中西宏明日立製作所会長を選任した。任期は2期4年。中西氏は就任あいさつで「時として政府・与党に対しても忌憚(きたん)なく物を申し、職責を果たしたい」と決意を表明した。
安倍政権との二人三脚を心掛けた前任の榊原定征会長に対しては、政権と距離感が近過ぎるとの批判もあった。「財界総理」として存在感を示せるかどうか中西氏の力量が問われる。
総会に出席した安倍晋三首相は「今まさにデフレ脱却への正念場だ」と述べた上で、「中西新会長のもと経団連の皆さまの力を借りてアベノミクスをさらに加速させたい」と呼び掛けた。
総会後、記者会見した中西氏は「経済成長、構造改革、民間外交の三つを強力に進めたい」と抱負を語った。安倍首相が目指す憲法改正については「時代に合わせて柔軟に考えるべきだ」と一定の理解を示した。
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