【ニューヨーク=河内真帆】米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは7日、米マクドナルドが全米の地域拠点で人員削減を伴う組織再編を計画していると報じた。人員削減の規模は不明だが、現場コンサルタントから経営陣へまでの階層を削減し、意思決定のスピードを上げる。迅速にフランチャイズ業者を支援できるようにし、主力の米国事業の収益性を高める。
同紙によると、米国事業会社のトップが全米の社員、納入業者、フランチャイズ業者にあてたビデオメールで組織再編について説明。「組織内の階層を再編すれば人を減らすことになる」と表明した。同社は2019年度末までに5億ドル(約548億円)のコスト削減を進めており、今回の再編もその一環。すでに本社の中でも人員削減が始まっているもようだ。
マクドナルドの1〜3月期の世界既存店売上高は前年同期比5.5%増と市場予測を上回る伸びを見せた。米国は値上げ効果で2.9%増となったが、8%台の増加だった日本や欧州などに比べ出遅れが目立っていた。
2018/6/8 4:36
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO31527730Y8A600C1000000/