倉庫の管理システムなどを手掛けるマンハッタン・アソシエイツ(東京・港)は27日、日米中の消費者を対象とした実店舗やネットでの買い物の意識調査をまとめた。ネット通販の配送料では日米の消費者が「抵抗感」を示す一方、中国では受け入れられている実態が明らかになった。日本のキャッシュレスへの対応の遅れや、日本がポイントへの興味が他国に比べて高いことなども明らかになった。
調査では通販サイトの配送サービスに関する意識を聞いた。配送料に関して「抵抗感がある」と答えたのは米国で31.9%、日本が22.8%だった一方、中国は4.6%だった。同社の秦晋シニアコンサルタントは「日米は米アマゾン・ドット・コムの有料会員向けの配送サービスなどが広がっており、ネット通販の市場環境の違いが影響しているの可能性がある」と指摘する。
実際の店舗で、どのような支払い方法を好むのかを尋ねたところ、「従来型のレジカウンター」が、日本で65.0%、米国で53.5%と高く、中国は15.0%にとどまった。スマートフォン(スマホ)を使ったQRコード決済など「売り場でのモバイルPOS」は中国が38.0%と高い一方、日本は5.0%、米国は7.7%だった。「日本は現金への信頼度が高く、キャッシュレス化への消費者の意識や必要性が高まっていない」(秦氏)という。
購入価格に応じて付与されるポイントに関して重視すると答えた消費者は、日本は70.8%と、中国の29.0%や米国の11.0%を大きく上回った。一方で「お買い得感」は米国が68.6%、中国が57.4%だったのに対し、日本は46.0%だった。
調査は日米中の18歳以上の消費者を対象に、インターネットを通じて17年12月14〜20日に実施。それぞれ500人以上が回答した。
2018/6/27 13:41
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO32294480X20C18A6X35000/
調査では通販サイトの配送サービスに関する意識を聞いた。配送料に関して「抵抗感がある」と答えたのは米国で31.9%、日本が22.8%だった一方、中国は4.6%だった。同社の秦晋シニアコンサルタントは「日米は米アマゾン・ドット・コムの有料会員向けの配送サービスなどが広がっており、ネット通販の市場環境の違いが影響しているの可能性がある」と指摘する。
実際の店舗で、どのような支払い方法を好むのかを尋ねたところ、「従来型のレジカウンター」が、日本で65.0%、米国で53.5%と高く、中国は15.0%にとどまった。スマートフォン(スマホ)を使ったQRコード決済など「売り場でのモバイルPOS」は中国が38.0%と高い一方、日本は5.0%、米国は7.7%だった。「日本は現金への信頼度が高く、キャッシュレス化への消費者の意識や必要性が高まっていない」(秦氏)という。
購入価格に応じて付与されるポイントに関して重視すると答えた消費者は、日本は70.8%と、中国の29.0%や米国の11.0%を大きく上回った。一方で「お買い得感」は米国が68.6%、中国が57.4%だったのに対し、日本は46.0%だった。
調査は日米中の18歳以上の消費者を対象に、インターネットを通じて17年12月14〜20日に実施。それぞれ500人以上が回答した。
2018/6/27 13:41
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO32294480X20C18A6X35000/