22日の東京株式市場で日経平均株価は続伸し、前日比142円82銭(0.64%)高の2万2362円55銭で終えた。前日の米株式相場の上昇や外国為替市場での円安・ドル高基調を支えに、自動車など輸出関連株を中心に買いが優勢だった。
21日の米ダウ工業株30種平均が約6カ月半ぶりの高値を付けたほか、米S&P500種株価指数が過去最高値圏まで上げ、投資心理の改善を映した買いが先行した。米半導体株の上昇を手掛かりに、東エレクなど関連株への物色も目立った。
米中両政府は22日からワシントンで貿易問題を巡る事務レベルの協議を開く。22日の中国・上海株式相場は底堅く推移しており、米中貿易摩擦の激化懸念がひとまず和らいだとして、コマツなど中国関連とされる機械株も買われた。
朝方の日経平均は小幅に下げる場面もあった。トランプ米大統領の元個人弁護士が選挙資金法違反などの罪を認めたうえでトランプ氏の関与を明言し、米政治情勢の不透明感を嫌気した売りが出た。もっとも、米株価指数先物が底堅く推移したため売りは続かず、午後は円安進行に歩調を合わせて日経平均は上げ幅を170円まで拡大した。
JPX日経インデックス400は3営業日ぶりに反発した。終値は前日比101.73ポイント(0.68%)高の1万5043.97だった。東証株価指数(TOPIX)も3日ぶりに反発し、12.95ポイント(0.77%)高の1698.37で終えた。
東証1部の売買代金は概算で1兆9848億円。売買高は11億2133万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1564と、全体の約7割を占めた。値下がりは475、変わらずは65だった。
トヨタやスズキ、ホンダが高い。新日鉄住金など鉄鋼株も買われた。一方、ファストリやKDDIが下落。ヤマトHDやエーザイの下げも目立った。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
2018/8/22 15:31
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXLASS0ISS16_S8A820C1000000/