新進気鋭のプログラミング言語である「Julia」は、同言語の開発者らによると、プログラマーの間で勢いを増しているという。
マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究者らによって2009年に開発されたJuliaは、2012年に公開され、この1年の間に最も人気のある言語の1つとしてランクインするまで急成長を遂げている。
まだ「Python」ほどの人気はないが、それでもプログラミング言語の人気を順位付けしたTIOBE Indexでトップ50の中に入っており、開発者向けアナリスト企業のRedMonkは注目すべき言語と見なしている。
Juliaの開発者ら4人を含むチームが創業したJulia Computingによると、オープンソースのJuliaは「ビッグデータとアナリティクスの問題を解決するため、RやPythonなどのデータ解析に適した機能性と、JavaやC++のような生産性の高いプログラミング言語のスピードを兼ね備えている」という。
Juliaを生み出したことで共同開発者のJeff Bezanson氏、Stefan Karpinski氏、Viral Shah氏が2018年12月に2019 James H. Wilkinson Prize for Numerical Softwareを受賞したことを踏まえ、同社は2019年1月、この1年間の急成長を示す数字を明らかにした。
Juliaのダウンロード数は2018年1月から78%の成長となり、累計ダウンロード数は180万件から320万件に増加した。開発者コミュニティーが提供するJuliaのパッケージ数も大幅に拡大し、2018年初めの累計1688件から累計2462件に増加した。
Julia 1.0が2018年8月にリリースされたとき、MITは1900件の登録パッケージと200万件のダウンロードがあったと述べていた。つまり、それ以来、勢いを増しているように思われる。
Juliaパッケージを除く、GitHubのスター数もこの1年間で1万9472個に倍増した。また、Juliaの論文は1000本以上の学術出版物でも引用されている。
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