車を所有せず、サービスとして利用する動きが広がる中、トヨタ自動車とソフトバンクは、1台の車に乗り合って移動するサービスの実用化に向け実証実験を始めます。
トヨタ自動車とソフトバンクが共同で設立した「モネ テクノロジーズ」は、26日からの実証実験を前に、利用するワンボックスの乗用車を公開しました。
車の後部座席には最大で4人が乗ることができ、車内で仕事もできるように無線通信=Wi-Fiにつながり、小型の机も備え付けられています。実験には、東京 丸の内のオフィス街で働く80人が参加し、専用のアプリで車を予約し通勤などに利用します。
実験は1か月間で、得られた走行データをAI=人工知能を使った効率的な配車システムの開発に生かすほか、車内で求められるサービスも検証するということです。
モネ テクノロジーズの鈴木彩子さんは「今後、車をサービスとして利用する動きはますます広がる。今回の実験で課題を見つけ出し、今後の開発に生かしていきたい」と話しています。
こうした乗り合いサービスは、タクシーより料金が安いうえ、渋滞の緩和につながることから海外では実用化が進んでいて、この会社では、2023年以降には自動運転車両を使って事業化する計画です。
2019年2月25日 12時26分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190225/k10011827251000.html