中国政府は国内の航空会社に対し、ボーイング737MAX機を当面、運航停止にするよう求めた。中国メディア、財経網が業界関係者の話として11日に報じた。10日にエチオピア航空の同型機が墜落したことを受けた措置という。
財経網によると、政府は航空各社に対し、口頭で通知。各社は11日時点で、同型機の大半を別のボーイングの機種に切り替えて運航しているという。
エチオピア航空302便は10日、エチオピアの首都アディスアベバの国際空港から隣国ケニアの首都ナイロビに向かう途中、アディスアベバの郊外で墜落した。乗員乗客157人全員が死亡したが、このうち8人は中国人だった。
737MAXシリーズは米航空機大手、ボーイングの最新の小型機で、高い燃費性能が特長という。ただ同型機を巡っては、昨年10月にもインドネシアでライオン航空の運航便の墜落事故が発生した。ボーイングが原因究明を急いでいるが、相次ぐ事故で今後は受注や生産に影響が出る可能性がある。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO42288950R10C19A3EAF000/