エチオピア航空の墜落事故を受け、シンガポール民間航空局は12日、事故機と同型のボーイング737MAX8を含む737MAX系航空機の同国における発着を同日午後2時(日本時間同3時)から一時停止すると発表した。11日には中国やインドネシアの政府が、自国の航空会社に同型機の運航停止を命じている。シンガポールは一歩踏み込み、外国機の乗り入れも全面的に停止することを決めた。
同国内ではシンガポール航空子会社のシルクエアが保有する6機の運航を停止する。乗り入れている外国機はタイ・ライオン航空のほかは中国とインドネシアの航空会社3社だ。
エチオピア航空の運航する737MAX8型機は10日、エチオピアの首都アディスアベバ郊外で墜落し、乗員乗客157人全員が死亡した。同型機は2018年10月にもインドネシアのライオン航空が墜落事故を起こし、189人全員が死亡している。
シンガポール当局は停止措置について「5カ月未満の間に2件の死亡事故が起こったため」と説明した。停止措置は安全が確認されるまで続ける。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO42342610S9A310C1FF2000/