日立製作所は23日、カナダで次世代型路面電車(LRT)のプロジェクトを現地建設会社などと組むコンソーシアムで受注したと発表した。同プロジェクトの総契約額は約46億カナダドル(約3810億円)。コンソーシアムは、資金調達や設計・建設、30年間の運営・保守サービスを一貫して引き受ける。
コンソーシアムは、日立レールSTSや現地の建設会社などで構成する。環境意識の高まりなどでカナダでは主要都市ではLRTの整備が進んでおり、日立はこれまで手薄だった北米市場で需要を取り込む。
オンタリオ州政府機関のメトロリンクスなどから受注した。今回のプロジェクト「ヒューロンタリオLRT」は、2024年秋に営業運転を始める予定。
オンタリオ州のミシサガ市とブランプトン市をつなぐ道路に沿って全18キロメートル、19の停留所を結ぶ。トロント市を中心に走っている路線「GOトランジット」やその他の公共交通機関とつなぐことで、アクセスが良くなる。年間1400万人の利用客が見込まれている。
今回は車両については仏アルストムが受注した。日立は信号設備の納入や保守などを中心に担当する。無線式列車制御システム(CBTC)を活用するほか、人工知能(AI)を活用することで、最適な安全速度で走れるよう支援する。
日立の鉄道部門の18年度の売上高は前年度比10%増の6165億円。うち米州向けは約1割にとどまる。今回のプロジェクトは、日立製作所が15年に買収したイタリアの信号会社、旧アンサルドSTSが参画している案件。信号システムなどは、米サウス・カロライナ州とイタリアのポテンツァ県の2カ所の工場で生産する。
2019/10/23 14:18
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO51288220T21C19A0XA0000/
コンソーシアムは、日立レールSTSや現地の建設会社などで構成する。環境意識の高まりなどでカナダでは主要都市ではLRTの整備が進んでおり、日立はこれまで手薄だった北米市場で需要を取り込む。
オンタリオ州政府機関のメトロリンクスなどから受注した。今回のプロジェクト「ヒューロンタリオLRT」は、2024年秋に営業運転を始める予定。
オンタリオ州のミシサガ市とブランプトン市をつなぐ道路に沿って全18キロメートル、19の停留所を結ぶ。トロント市を中心に走っている路線「GOトランジット」やその他の公共交通機関とつなぐことで、アクセスが良くなる。年間1400万人の利用客が見込まれている。
今回は車両については仏アルストムが受注した。日立は信号設備の納入や保守などを中心に担当する。無線式列車制御システム(CBTC)を活用するほか、人工知能(AI)を活用することで、最適な安全速度で走れるよう支援する。
日立の鉄道部門の18年度の売上高は前年度比10%増の6165億円。うち米州向けは約1割にとどまる。今回のプロジェクトは、日立製作所が15年に買収したイタリアの信号会社、旧アンサルドSTSが参画している案件。信号システムなどは、米サウス・カロライナ州とイタリアのポテンツァ県の2カ所の工場で生産する。
2019/10/23 14:18
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO51288220T21C19A0XA0000/