半導体設計開発のソシオネクスト(横浜市)は世界最小のクロック回路を東京工業大学と共同開発したと発表した。電子機器を制御する半導体「SoC」の小型化につなげる。回路線幅5ナノ(ナノは10億分の1)メートルの先端プロセスを用いて開発した。
クロック回路はプロセッサーやメモリーといった半導体の各機能の間で同期を取るために使う。通常はアナログ回路で構成されるため、専門技術者の調整が必要だった。ソシオネクストなどはデジタル回路で構成することで、調整の手間を省きながら、回路面積は0.0036平方ミリメートルに抑えた。デジタル回路で一般的な自動設計も適用できる。
ソシオネクストと東工大は今後も、関連分野の基礎技術開発で協力していくという。
(専門知識をお持ちの方向けに東工大プレスリリースを置いときます)
世界最小のクロック回路を5 nm CMOSで開発 | 東工大ニュース | 東京工業大学
https://www.titech.ac.jp/news/2020/046252.html
2020/2/12 13:19
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO55510200S0A210C2X20000/