新型コロナウイルスの感染拡大を受けて東京都は4日、都庁前駅にサーモグラフィーを使って自分で検温できるブースを設けた。都庁の受付でも一般来庁者を対象に検温を始め、感染対策の強化を進めた。
都庁前駅の改札口付近には、赤外線サーモグラフィーを配備したブースを2カ所設置した。体の表面温度を数秒で測定して数値を自分で確認できる。都の担当者は「駅の利用客に広く利用してもらい、体調管理の参考にしてほしい」と話す。
ブースには新型コロナの受診相談窓口などの案内を掲示して、熱があった人や不安を感じる人が相談しやすいようにした。
都庁でも、同日から一般の来庁者を対象に受け付け時の検温を始めた。担当者が非接触型の体温計を使って検温し、37.5度以上の発熱がある場合は入庁の自粛を依頼する。発熱以外にも風邪の症状がある人や、倦怠(けんたい)感や息苦しさを感じる人は来庁を控えるように呼びかけている。
2020/3/4 14:28
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO56368280U0A300C2CE0000/