丸紅が4日発表した2020年4〜6月期の連結決算(国際会計基準)は、純利益が前年同期比11%減の581億円だった。新型コロナウイルスの影響などによる石炭価格の下落で、オーストラリアの石炭事業の収益が悪化するなど金属事業の不振が響いた。石油・ガス開発や建設機械、自動車関連など幅広い事業が振るわなかった。
売上高にあたる収益は17%減の1兆5875億円だった。食料事業が大幅減収となった。営業利益は6%減の519億円だった。食料事業は他社の生産停止などが追い風となり増益だったが、金属やインフラなどの不振を補えなかった。
連結最終損益のみ公表している21年3月期(今期)の業績予想は据え置いた。今期は1000億円の黒字(前期は1974億円の赤字)を見込む。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
2020/8/4 11:30
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXLASFL04HNG_U0A800C2000000/