北海道と東京を結ぶ路線が中心のエア・ドゥ(札幌市)と、主に九州と東京の間で運航するソラシドエア(宮崎市)の両航空会社が、共同で持ち株会社を設立して経営統合する検討を進めていることが13日、分かった。月内の基本合意を目指す。コロナ禍のもとでの国内航空会社の再編は初めて。両社とも旅客の激減で経営が悪化しており、統合でコスト削減につなげる。
関係者によると、来年秋をめどに新設する持ち株会社の傘下に両社が入る案を軸に検討している。燃料や資材の調達を共同で行い、コストを削減するほか、人事や経理などの共通化も検討する。
両社の筆頭株主である日本政策投資銀行が、両社からそれぞれ数十億円の優先株を引き受け、資本支援を行う方向だ。
2020年度の旅客数は、エア・ドゥが前年度比72%減の約57万人、ソラシドエアが64%減の約65万人まで落ち込んだ。4月に発令された3度目の緊急事態宣言もあり、需要の回復時期は一段と見通しづらくなっていた。
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