感染研脇田所長の見解
超過死亡の原因
「新型コロナウイルスのワクチン接種が原因で超過死亡が発生した」と考えられる科学的根拠は、現時点において確認されていません。
2020年以降の超過死亡の発生については、以下の複数の要因が影響したと考えられています。
① 新型コロナウイルス感染症を直接の死因と診断され、実際に新型コロナウイルス感染症を原因とする死亡
② 新型コロナウイルス感染症を直接の死因と診断されたが、実際には新型コロナウイルス感染症を原因としない死亡
③ 新型コロナウイルス感染症が直接の死因と診断されなかったが(他の病因を直接の死因と診断された)、実際には新型コロナウイルス感染症を原因とする死亡
④ 新型コロナウイルス感染症が直接の死因ではないが、感染症流行による間接的な影響を受け、他の疾患を原因とした死亡(例えば、病院不受診や生活習慣の変化に伴う持病の悪化による死亡)
⑤ 新型コロナウイルス感染症が直接の死因でなく、また新型コロナウイルス感染症流行による間接的な影響を受けたものでもない死亡
なお、上で述べたように、新型コロナワクチンは重症化及び死亡を減らす効果があることが知られています。
今後も私を含め当所の職員一同は、市民の皆様の健康と安全の維持に寄与するために、より早く、より分かりやすく、より有益な情報を発信して参ります。
一人でも多くの皆様に、正しい情報が届き、活用していただくことを願っております。
https://www.niid.go.jp/niid/ja/others/12342-2023-10-30.html