今月15日に創刊40周年を迎える小学館の月刊コミック誌「コロコロコミック」と5月22日に開業5周年を
迎える東京都墨田区の「東京スカイツリー」がコラボレーションする。累計約4億部を売り上げる日本一の男児向け
漫画誌と、高さ634メートルで日本一のスカイツリーによる“日本一タッグ”。コロコロの担当者は「お祭り騒ぎが
したい」と話している。
きっかけはコロコロ側が40周年を祝うコラボ先を探したことだった。担当者は「親子で遊びに来られる場所、
どこか日本一の場所にしたいと考えていました。奇遇にも東京スカイツリータウンさんが5周年で一緒に周年企画を
やりましょうとなった」と説明。5月13日〜9月3日に実施される予定だ。
同誌の益江宏典副編集長は「東京スカイツリータウン館内をコロコロのキャラクターで染め上げたい。コロコロ
らしい装飾になっていく予定です」と話す。コラボの内容はまだ企画段階で具体的には決まっていないが、フード
カフェでは「ゲームセンターあらし」「つるピカハゲ丸」「でんぢゃらすじーさん」など人気キャラクターをイメー
ジしたメニューを提供する予定。また、館内の装飾は各キャラクターのグッズやイラストが至る所に登場するワク
ワクするようなものになる期待が高まる。益江氏は「コロコロらしく子供から大人まで楽しめるようになります」
とPRした。
コロコロのマスコットキャラクターである「コロドラゴン」がスカイツリーに巻き付いているコラボロゴも完成。
担当者は「コロコロを知らない人にはコロドラゴンが何者なのかと興味を持ってもらえるのでは」と期待した。
1977年に創刊。小学館の「小学一年生」など各学年誌に掲載されていた「ドラえもん」が大人気となり、
「他の学年の雑誌に載っているドラえもんも読みたい」との声に応え、1977年4月、ドラえもんを200
ページ掲載した創刊号からスタート。「コロコロ転がるぐらい厚い雑誌を作ろう」「コロコロ子供が笑うような
雑誌に」などの目標から名付けられたという。これまでに「いなかっぺ大将」「おぼっちゃまくん」などの人気
作品を多数掲載。子供から絶大な支持を誇り、これまで約4億部を売り上げている。
スカイツリーとのコラボだけでなく、独自のアニメ制作も企画され、40周年に向けて“お祭り騒ぎ”の準備が
進行中。益江氏は「読者に支えられてきたコロコロですが、思い返せば読者とただ遊んできただけのような気も
します。遊び心を忘れずに次の50周年を目指して頑張っていきたい」と語った。
【コロコロあらかると】
▼少年誌や青年誌の有名漫画家も登場 「巨人の星」などの川崎のぼる氏が「いなかっぺ大将」など、「東大
一直線」などの小林よしのり氏が「おぼっちゃまくん」などを連載。赤塚不二夫氏、永井豪氏らも執筆した
▼多くの作品がアニメ化 「炎の闘球児 ドッジ弾平」「学級王ヤマザキ」などコロコロオリジナルの漫画
作品も数多くのアニメ化作品を生み出した
▼コロコロによる玩具ブーム 「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」に登場したミニ四駆や、「爆転シュート
ベイブレード」に登場したベイブレードなどが子供たちの間で大人気になった
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2017/04/09/kiji/20170408s00042000409000c.html
コロコロコミックと東京スカイツリーのコラボロゴ
40周年記念のコロコロコミック5月号表紙