米マサチューセッツ州ボストンで19日、「言論の自由」を掲げた集会が開催されたのに対し、トランプ米政権や白人至上主義に反対する数千人が抗議デモを展開した。目立った衝突はなかったが、警官に暴力を振るった疑いなどで33人が逮捕された。
米国では先週末以降、バージニア州シャーロッツビルで白人至上主義者らと反対派が衝突した事件をめぐって緊張が高まっている。
ボストンの集会は同事件の前から計画されていた。主催者らは白人至上主義団体の集会ではないと強調したが、シャーロッツビルの集会と同じメンバーも参加したとされ、右派の活動家や政治家らが演説に立った。
抗議デモには人種差別反対を訴える団体などの左派活動家らが集まった。
会場周辺には500人以上の警官が出動して警戒態勢を敷き、集会参加者とデモ隊を引き離して衝突を防いだ。集会は正午から午後2時まで続く予定だったが、1時半には警察が解散を宣言した。
トランプ大統領は同日、ツイッターでボストンの状況に言及。抗議デモを「反警察の扇動者」と非難する一方、警察や市長の対応を称賛した。トランプ氏はその後、「偏見と憎悪に抗議した多くの参加者に拍手を贈る」ともツイートした。
https://www.cnn.co.jp/usa/35106007.html
「言論の自由」を掲げた集会に抗議して集まった人々