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■巨人 VS 選手会
プロ野球・巨人の山口俊選手が暴行騒動を起こし「1億円以上」の高額な処分を受けた。
この処分が妥当だったかどうかをめぐって、プロ野球選手会(嶋基宏会長)と巨人側が対立している。
プロ野球選手会は10月11日、球団側が選手会側との団体交渉に、誠実に応じないとして、東京都労働委員会(都労委)に「不当労働行為の救済申立」をした。
[山口俊選手]
■経緯
7月11日未明、酒に酔ってケガをした山口選手は、都内の病院に向かい、そこで警備員と口論となった。警備員は山口選手に胸で押され、院内にあった机に体をぶつけ、全治2週間のケガを負ったというもの。
山口選手はこれを球団に報告していなかった。巨人は一連の問題で、山口選手に罰金・減額処分に加え、複数年契約の見直しも求めた。
■選手会の主張
選手会側は、山口選手の処分が「総額1億円以上」にのぼり、これは過去の不祥事処分と比べて「異常なまでに重い」と主張している。
処分の再検討や、球団が山口選手とした契約見直しの撤回などを、巨人や日本野球機構側に求めてきた。
だが、選手会側は今回、巨人やプロ野球機構側が交渉を一方的に打ち切り、選手と個別に交渉し、合理的な説明をしなかった……などとして、これらの対応が誠実交渉義務違反と、団体交渉拒否にあたるとした。
申立では、処分や契約変更について球団・プロ野球機構が「客観的・具体的な資料を示して、合理的に説明するなど、誠実に対応すること」などを求めた。
なお、選手会は、プロ野球選手の労働組合。企業は労働組合との交渉に誠実に応じる義務がある(労働組合法7条2号)。
都労委は、組合側と企業側との紛争を中立的な立場から解決する組織。都労委がこの問題にどのような判断を下すのか、注目される。
読売巨人軍広報部は、BuzzFeed Newsの取材に対し、「当球団のこれまでの対応に不当労働行為に該当する行為はないと考えています」とコメントした。
(以下ソース)
「1億円超は異常なまでに重い」プロ野球選手会、巨人・山口俊の処分に猛反発
October 11, 2017, 09:08