[ 2018年12月5日 17:54 ]
日本相撲協会は5日、東前頭6枚目の貴ノ岩(28=千賀ノ浦部屋)が24歳の付け人の弟弟子に対し暴行をはたらいたと発表した。芝田山広報部長(元横綱・大乃国)によると、冬巡業に参加していた貴ノ岩は付け人が忘れ物の言い訳をしたことに腹を立て、4日午後11時ごろ、福岡県内の宿舎で平手と拳で顔面を数回殴ったという。この日朝、付け人は巡業先の福岡県行橋市の会場に遅れて現れ、相撲協会関係者が事情を聞いて暴行が発覚した。
貴ノ岩はすぐに帰京。師匠の千賀ノ浦親方(元小結・隆三杉)とともに午後2時30分ごろに東京・両国国技館内の相撲協会を訪れ、鏡山危機管理部長(元関脇・多賀竜)らから聴取を受けた。貴ノ岩は暴行の事実を認めた上で謝罪したという。貴ノ岩に対しては、暫定措置として、冬巡業の休場と千賀ノ浦部屋での謹慎が言い渡された。相撲協会は今後、付け人の事情聴取をした上で、理事会で貴ノ岩の処分を検討することになる。
貴ノ岩は秋巡業が行われていた昨年10月、巡業先の鳥取市内の酒宴で、元横綱・日馬富士から暴行を受けた。その時の頭部の負傷などの影響で、昨年九州場所と今年初場所の休場を余儀なくされた。元日馬富士は暴行の責任を取って昨年九州場所後に引退した。傷害事件の被害者だった貴ノ岩が、今度は暴行の加害者となった。
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