2019年9月26日 木曜 午後6:41
空港の手荷物検査で、刃物を持った男性を通してしまうという、あってはならないミスが発生。
保安検査場を封鎖し、すべての利用客の検査をやり直すなど、大混乱に陥った。
職員「ただいま保安検査場内の確認のため、保安検査場内、すべて閉鎖させていただいております」
機内に持ち込む手荷物などの検査を行う保安検査場が突然封鎖されたのは、大阪・伊丹空港。
ラグビーワールドカップの開催にともなう厳重な警備態勢の中で、信じられないミスが起きた。
警察や全日空によると、26日午前7時ごろ、男性客の手荷物から刃物が見つかった。
女性係員は、実物を手に確認したが、「これはええねん」と言って、男性客は、保安検査を通過してしまったという。
全日空によると、女性係員は、誤って返却したことをまずいと思い、追いかけたものの見つからず、全日空の係員に報告。
通過したのは、プレミアムカウンターだった。
伊丹空港の南ターミナルでは、午前7時すぎから午前9時40分まで男性客を捜索したが、見つからなかった。
その後、出発便の運航を見合わせるとともに、およそ2時間半にわたって、保安検査場を閉鎖。
一度検査ゲートを通過したすべての利用客を外に出し、再び検査をやり直す措置が取られた。
突然の足止めに、乗客からは「あまりくわしいことを伝えられずに、ずっと待たされている感じで、もうどうしたらいいのかも、ちょっとわかんない」、「1つの刃物だけでこんなことになってるって聞きましたし、こんなことでね、1日の予定狂っちゃうなんて、あってはならない」などの声が聞かれた。
保安検査は正午すぎに再開。
このトラブルの影響で、これまでに全日空機など30便が欠航したほか、多くの便に遅れが出た。
影響は、東京・羽田空港にも及んだ。
乗客は「もう疲れちゃったわ。することないから、ナンクロ買ってきて遊んでいた」、「保安検査で見てもらってるはずなのに、通っちゃったというのは意味がない」などと話した。
問題の男性客や刃物は、26日午後も見つかっておらず、ゲート通過後、いずれかの便に搭乗した可能性もあるという。
(関西テレビ)
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