精神科医・香山リカさんの出演に妨害予告があったとして主催者の京都府南丹市が講師を変更した子育て応援講演会が24日、同市園部町で開かれ、市側が冒頭で経緯を説明して参加者約60人に理解を求めた。会場で混乱はなかった。
講演に先立ち、西村良平市長のあいさつが代読され、「イベントは幼い子どもの参加も目的にしており、適切な環境下で実施できないと判断した。直前の変更をおわびする」と説明した。代役で講演したジャーリスト石川結貴さんはコメントしなかった。
これまでの南丹市の説明では、今月15日以降、子育て支援課に香山さんの講演への抗議が電話で5件、来庁で1件あった。「日の丸の服を着て行ってもいいのか」といった匿名の電話のほか、「香山さんをよく思わない人が行くかもしれない。
大音量を発する車が来たり、イベント会場で暴力を振るわれ、けが人が出たら大変だろう」と中止を迫る内容もあり、京都府警南丹署に相談。市は「本来は警備体制をしいてでもやるべきだが、会場の混乱を避けるためにやむを得ず、講師の差し替えを決めた」としている。
香山さんは京都新聞の取材に「行政が脅しに屈してはならない。前例を作ってしまうことになりかねず、毅然(きぜん)とした態度を示してほしかった」と憤っている。
【 2018年11月24日 18時45分 】
https://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20181124000100
講演に先立ち、西村良平市長のあいさつが代読され、「イベントは幼い子どもの参加も目的にしており、適切な環境下で実施できないと判断した。直前の変更をおわびする」と説明した。代役で講演したジャーリスト石川結貴さんはコメントしなかった。
これまでの南丹市の説明では、今月15日以降、子育て支援課に香山さんの講演への抗議が電話で5件、来庁で1件あった。「日の丸の服を着て行ってもいいのか」といった匿名の電話のほか、「香山さんをよく思わない人が行くかもしれない。
大音量を発する車が来たり、イベント会場で暴力を振るわれ、けが人が出たら大変だろう」と中止を迫る内容もあり、京都府警南丹署に相談。市は「本来は警備体制をしいてでもやるべきだが、会場の混乱を避けるためにやむを得ず、講師の差し替えを決めた」としている。
香山さんは京都新聞の取材に「行政が脅しに屈してはならない。前例を作ってしまうことになりかねず、毅然(きぜん)とした態度を示してほしかった」と憤っている。
【 2018年11月24日 18時45分 】
https://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20181124000100