改憲へ硬軟織り交ぜ=他党と温度差、実現見通せず−安倍首相
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6330933
時事通信社 7/23(火) 7:14
安倍晋三首相は22日の記者会見で、憲法改正を争点に掲げた参院選勝利で民意を得たとして、
与野党に議論のテーブルに着くよう強く求めた。
一方、自民党案にはこだわらず、幅広い合意形成を目指す意向も表明。硬軟織り交ぜて宿願の成就を狙う。
ただ、各党とは考えに温度差があり、道は平たんではない。
「『少なくとも議論を行うべきだ』、これが国民の審判だ。野党は民意を正面から受け止めてほしい」。
首相は会見でこう語り、野党は選挙結果に従うべきだと主張した。
首相は先の通常国会で、衆参両院の憲法審査会で議論の進展を目指したが、主要野党の抵抗もあり実現しなかった。
今後は参院選の「民意」を前面に押し出し、態度を改めるよう迫る方針だ。
会見では政権と対立する立憲民主党を名指しし、独自案を提示するよう要求した。
もっとも、参院選では、自民党と公明党、日本維新の会の改憲勢力で
国会発議に必要な3分の2の議席を確保できなかった。首相が強気の姿勢を見せるのは、
困難な状況を何とか打破したいという焦りの裏返しでもある。
発議要件を満たすには維新以外の野党の協力は不可欠だ。首相は「自民党案だけにとらわれず、
柔軟な議論を行う」と語り、主要野党に歩み寄る姿勢を表明。国民民主党の一部議員の協力に期待も示し、
発議要件をクリアする方策を探る。
各党はこうした首相の前のめりの姿勢から距離を置いている。「加憲」を掲げ、改憲勢力とされる公明党も同様だ。
山口那津男代表は22日のテレビ東京の番組で、「(改憲は参院選の)争点として熟していなかった。
(選挙)結果を改憲について論議すべきだと受け取るのは少し強引だ」と言い切った。
そもそも、首相が目指す9条改正に公明党は慎重だ。
党幹部は「自民党が勢い込んでやるぞなどと言ったら余計に進まなくなる」と冷ややかに語った。
立憲の福山哲郎幹事長は「3分の2を失ったことは大きな国民のメッセージ。
この結果を与党がどう考えるかだ」と首相をけん制した。
同党は、まずは国民投票のCM規制強化に関する徹底審議を求めていく考えだ。
首相から秋波を送られた国民民主の玉木雄一郎代表は「議論はしっかりやっていく立場だ」としながらも、
「(自民党の)9条改憲案には問題がある」と語った。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6330933
時事通信社 7/23(火) 7:14
安倍晋三首相は22日の記者会見で、憲法改正を争点に掲げた参院選勝利で民意を得たとして、
与野党に議論のテーブルに着くよう強く求めた。
一方、自民党案にはこだわらず、幅広い合意形成を目指す意向も表明。硬軟織り交ぜて宿願の成就を狙う。
ただ、各党とは考えに温度差があり、道は平たんではない。
「『少なくとも議論を行うべきだ』、これが国民の審判だ。野党は民意を正面から受け止めてほしい」。
首相は会見でこう語り、野党は選挙結果に従うべきだと主張した。
首相は先の通常国会で、衆参両院の憲法審査会で議論の進展を目指したが、主要野党の抵抗もあり実現しなかった。
今後は参院選の「民意」を前面に押し出し、態度を改めるよう迫る方針だ。
会見では政権と対立する立憲民主党を名指しし、独自案を提示するよう要求した。
もっとも、参院選では、自民党と公明党、日本維新の会の改憲勢力で
国会発議に必要な3分の2の議席を確保できなかった。首相が強気の姿勢を見せるのは、
困難な状況を何とか打破したいという焦りの裏返しでもある。
発議要件を満たすには維新以外の野党の協力は不可欠だ。首相は「自民党案だけにとらわれず、
柔軟な議論を行う」と語り、主要野党に歩み寄る姿勢を表明。国民民主党の一部議員の協力に期待も示し、
発議要件をクリアする方策を探る。
各党はこうした首相の前のめりの姿勢から距離を置いている。「加憲」を掲げ、改憲勢力とされる公明党も同様だ。
山口那津男代表は22日のテレビ東京の番組で、「(改憲は参院選の)争点として熟していなかった。
(選挙)結果を改憲について論議すべきだと受け取るのは少し強引だ」と言い切った。
そもそも、首相が目指す9条改正に公明党は慎重だ。
党幹部は「自民党が勢い込んでやるぞなどと言ったら余計に進まなくなる」と冷ややかに語った。
立憲の福山哲郎幹事長は「3分の2を失ったことは大きな国民のメッセージ。
この結果を与党がどう考えるかだ」と首相をけん制した。
同党は、まずは国民投票のCM規制強化に関する徹底審議を求めていく考えだ。
首相から秋波を送られた国民民主の玉木雄一郎代表は「議論はしっかりやっていく立場だ」としながらも、
「(自民党の)9条改憲案には問題がある」と語った。