2019年12月23日 12時15分
国内最大の指定暴力団 山口組と分裂した神戸山口組の「特定抗争指定暴力団」への指定に向けて、兵庫や大阪の公安委員会は23日、それぞれの暴力団から意見を聴く機会を設けました。
山口組と分裂した神戸山口組の間では先月、兵庫県尼崎市で神戸山口組の幹部が自動小銃で殺害されるなど対立抗争が激化しています。
このため2つの組織の本拠地がある兵庫県と大阪、京都、愛知、三重、岐阜の6府県の公安委員会はより厳しい取締りができる「特定抗争指定暴力団」への指定を検討していて、双方から意見を聴く機会を設けています。
このうち兵庫県では23日、山口組側から意見を聴く予定でしたが、出席しませんでした。
一方、大阪では午前中、神戸山口組系の暴力団幹部が出席し「組事務所と住居が一体になっている場合は住居部分への立ち入りを認めてほしい」といった意見を述べました。
兵庫や大阪の公安委員会は23日の意見聴取を終えたうえで年明けに2つの組織を「特定抗争指定暴力団」に指定する方針です。
指定されると、警戒区域に定めた地域内では構成員が5人以上で集まることや組事務所に立ち入ること、それに対立する組織の構成員につきまとうことなどが禁じられ、違反した場合、警察が逮捕することができます。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191223/k10012225181000.html