0001坊主 ★
2018/10/02(火) 23:16:54.98ID:CAP_USERノーベル医学生理学賞の受賞が決まった京都大特別教授の本庶佑さん(76)のルーツは富山県にある。快挙に県内各地に住む親戚からは歓喜の声が上がった。
佑さんの両親は県内出身。父正一さんは山口大医学部教授を務め、祖父も県職員として薬事行政に携わった。富山は江戸時代から続く配置薬業で知られ、二〇一五、一六年の医薬品生産額は二年連続の全国一。佑さんの研究もがん免疫療法の新薬オプジーボに結び付き、根底には「薬都」の精神が流れている。
「名誉なこと。親族として大変な喜び」。祖父がきょうだい同士に当たる富山市のはとこ本庶邦之さん(82)は声を弾ませた。すぐに京都市に住む佑さんの妻滋子さんに電話。忙しいだろうと思い、「おめでとうございます」とだけ伝えた。滋子さんは「わざわざ電話をありがとう」とうれしそうに応えたという。
邦之さんは佑さんが十年以上前に富山市を訪れた際に二回ほど話したことがあり、「学者肌だと感じた。学問が好きだったと思う」と印象を振り返る。今は年賀状のやりとりを続けており、三年前には佑さんは研究成果からがん治療薬ができて動物実験で効果が示されたことに触れ、「人生の終わり近くで自分達(たち)の研究が直接人の役に立つことを見られたのは誠に幸運でした」とつづっていた。
受賞は「(親戚にとっても)一つの誇り」と邦之さん。佑さんに会ったら「おめでとうと言いたい」。
富山市の別のはとこ本庶英子さん(68)も佑さんの受賞を心待ちにしていた一人。昨年、市内で開催された講演会で佑さんが「研究が進むと十年後はがんは怖くない」と話していたことを思い返し、「がんの不安を取ってほしい」と願った。
高岡市の親戚の女性(70)はこの講演会の際に初めて佑さんと面会した。「話すと気さくな方だけど、演壇では威厳があって素晴らしかった」と感じた。受賞は「大きな前進になると思う。私たちもがんになる可能性がある年齢。研究がさらに進み治療に役立ってほしい」。(山中正義)
中日新聞 2018年10月2日
http://www.chunichi.co.jp/hokuriku/article/news/CK2018100202000215.html