福岡市長選 中央との「パイプ」強調 麻生氏、高島氏支持訴え
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181117-00000061-san-l40 任期満了に伴う福岡市長選で、3選を目指す現職、高島宗一郎氏(44)=自民支持=の
応援に17日、麻生太郎・副総理兼財務相が駆けつけた。自民党本部は15日、高島氏の
支持を決めた。直後の福岡入りには、高島氏と微妙な関係にある自民党市議団に官邸と
の太いパイプを見せつけ、当選後の市政運営をスムーズに運ぼうとする狙いがある。
「高島市政の8年間、福岡は人口も税収も、企業数も増えた。これは当たり前じゃない。
隣の北九州を見てください。同じ政令市で人口も税収も減らした。政治は結果です。自民
党は高島宗一郎を支持しています!」
麻生氏は午後2時過ぎ、福岡・天神の新天町商店街で、高島氏と固く握手を交わし、こう
訴えた。
今回、高島氏は2期8年の実績と高い知名度を武器に、優位に戦いを進める。自民党の
支持や麻生氏の応援は、当落だけを考えれば必須ではない。こうした中での一連の動き
は、「反高島派」が見え隠れする自民党市議団への牽制に他ならない。
陣営幹部は「明確に自民党支持といってくれたのが重要。今後の市政運営への布石だ」
と述べた。
高島氏は平成22年、当時は野党だった自民党の支援を受けて初当選した。当時を知る
関係者は「これが何よりも大きい。麻生さんだけでなく、安倍(晋三)首相にとっても、『雨
天の友』なんだ」と語る。
高島氏もこれに応えるように「民主党政権だった時代から、麻生先生は終始一貫、応援し
てくれる。私が市長になって2年後、麻生先生は政権のど真ん中に入った。以降、国と一
体になって事業を進めてきた」とアピールした。
市長選には、新人で共産党市議団事務局長の神谷貴行氏(48)=共産推薦=も立候補
している。18日投票、即日開票される。