ここ最近、第3四半期決算を公表したスクウェア・エニックス社が
投資家からの質疑に答え、今後の経営方針について興味深い発表をしている。
彼らが来期は非常に大きな利益が見込めるとの見解を示したからだ。
同社はその詳細を語ることは拒否したものの、社長の松田洋祐氏が
今年はE3で大きな発表すると予告すれば、下半期には大作が発売出来ると説明。
そのうえで2020年3月期決算は強い期待が見込めると語っていた。
彼の言葉自体ごくごくありふれた声明に過ぎないのかもしれないが、それでも来期の、
特に第3四半期のスクウェア・エニックスには巨額の利益が見込めると述べたのは事実である。
松田氏は、なぜ第3四半期にそのような大きな利益が見込めるのかという問いには答えていない。
ただ今回の質疑で、彼が発表から発売までの時間を短縮したいとも語っていた点を踏まえると
長期に渡り続報を欠いている悪名高いソフトに動きがある可能性も考えられるだろう。
少なくとも彼らが今年、何らかのソフトを大々的に発表し、それを年末に発売させる計画を立てているのは確実だ。
それにキングダムハーツ3が既に発売されている事を考えると
スクウェア・エニックスに用意されている選択肢は、ある程度絞られてくるようにも思う。
まず第一の可能性として考えられるのは、彼らが長期に渡り存在を認めながらも
公表には踏み切っていないアベンジャーズのゲームだ。
今年は同シリーズの新作の劇場公開が予定されているので、これに合わせて発売、というのは大いに予想できる。
そして、もう一つの可能性として浮上するのはFF7リメイクであろう。
今作は開発を当初の外部委託から内製に切り替えるなど混乱が続き、キングダムハーツ3が
完成するまでは新たな発表を控えるとの見通しも語られていたが、KH3はついに発売された。
ならば、もし同社にFF7Rの続報を公開する準備が出来ているならば、という条件は付くものの
今は何らかの情報を示す、ちょうどいい時期になるはずである。FF7Rもまた巨額の利益が見込めるソフトになるのは間違いない。
なお今回の決算において、スクウェア・エニックスはシャドウオブザトゥームレイダーと
Just Cause 4にも触れ、どちらも期待していた程の成果が挙げられなかったと説明していた。
彼らはこの不振について「どちらもユーザーを驚かせる新たな体験」が欠如していたためと分析しており
今後は、競合ソフトの動向も俯瞰して見たうえでの開発が重要だとも述べている。
この言葉を踏まえれば、第3四半期に発表される大作がこの2つである可能性はまずないと見て相違ないだろう。
https://www.gameinformer.com/2019/02/19/square-enix-expects-a-major-game-release-later-this-year