任天堂の人気ゲーム「スーパーマリオブラザーズ」などの海賊版ソフトを内蔵したゲーム機を販売したとして、大阪府警は14日、宮城県栗原市の男性会社員(46)を著作権法違反の疑いで書類送検した。
ゲーム機はスマートフォンケースの形をしており、装着するとスマホの裏側が任天堂の携帯ゲーム機「ゲームボーイ」のようになって、液晶画面で遊べる構造だった。
送検容疑は2019年2〜3月、任天堂とタイトーのゲームをコピーしたソフト8本が入ったゲーム機3台を、オークションサイトで大阪府などの男性3人に1台2100〜3500円で販売し、両社の著作権を侵害したとしている。
府警サイバー犯罪対策課によると、男性は「明らかに海賊版だと思っていた」と容疑を認めている。ゲーム機は、中国の通販サイトを通じて1台約1000円で仕入れていたという。
1980年代に任天堂のゲーム機「ファミリーコンピュータ」用に販売されたソフトなど36本が内蔵されており、両社が府警に告訴。府警は、ドンキーコングやアルカノイドなど8本が著作権侵害に当たると判断した。
80〜90年代のゲームは「レトロゲーム」として人気が高まっているという。【堀祐馬】
https://mainichi.jp/articles/20200714/k00/00m/040/094000c