彡(゚)(゚) 「高校受験に落ちてからもう一年か…」
URLは見つけられなかった
スマソ
このssはホンマによかったで!
ハゲていくスレあったな
受験中、答案用紙に髪の毛落ちて浪人を確信するやつ
彡(゚)(゚) 「ワイは高校受験に失敗した」
彡(゚)(゚) 「塾のプレテストもほとんどA判定、落ちることなど想像もしてへんかった」
彡(゚)(゚) 「余裕で受かると思ってたから勉強もせんかった。事実本番での点数は前年の合格最低点を優に超え、自己採点でワイは受かったと確信した」
彡(゚)(゚) 「でも落ちた。採点ミスを疑った。回答欄ズレを疑った。でも点数は間違ってなかった。」
彡(゚)(゚) 「模試通りの点数を出した。この点数なら模試ではA判定のはずだった。」
彡(゚)(゚) 「なんとも残酷な話や。間違ったゴールラインを悠々と通り抜けて喜んでいたら、他の奴らはワイの遥か先を行ってたんや」
彡(゚)(゚) 「こうしてワイの高校受験は釈然としないままあっけなく幕を閉じた。ワイは適当に決めた自称進学校に行くこととなった」
彡(゚)(゚) 「ワイももう二年か。早いものやな」
大松「進研模試を返すぞ…
…次、やきう民」
氏名:ヤキウ ミン 様
英語 偏差値51
国語 偏差値70
数学 偏差値60
彡(゚)(゚) 「……」
大松「次、原住民」
(`・ω・´) 「はい!」
(´・ω・`)「………!」(確認中)
(´。ω゜`)「うぅ………」
彡(゚)(゚) 「おい原ちゃん、その様子を見るに結果は芳しくなかったようやな」
(´・ω・`)「あ、お兄ちゃん。そうなんだ…見る?」
氏名:ゲンジ ウミン 様
英語 偏差値41
国語 偏差値53
数学 偏差値45
(´;ω;`)「この通りだよ…毎日頑張ってるのになあ…」
彡(-)(-) 「聞かん方がよかったかもな。すまんな」
彡(゚)(゚) (こいつはワイより1ランク下の高校に落ちた奴や。とはいえ高校から腐って何も勉強してないワイと違って真面目に勉強しとる)
彡(゚)(゚) 「なあ原ちゃん…この学校は信頼に値すると思うか?」
(´・ω・`)「どうしたの?いきなり」
彡(゚)(゚) 「3年間この学校の先公の言うこと聞いとったら志望校に入れると思うか?」
(´・ω・`)「それは…だって先輩達の中には宮廷に合格してる人だって…」
彡(゚)(゚) 「一年に何人や?クラスの何分の一や?30人近いクラスで1人や2人やろ?」
(´・ω・`)「で、でも医大の合格実績だって毎年…大松先生のクラスでは最低一人は毎年医大に合格するって…」
彡(゚)(゚) 「…ワイが学校のHPの合格報告を見たら、推薦と書いてあった」
(´。ω゜`)「エッ・ だって大松先生このまえ」
(( 大松『推薦なんか使わせないぞ。特進クラスなんだから一般入試で受かるべきだぞ』 ))
(´・ω・`)「っていってたじゃないか」
彡(゚)(゚) 「自称進学校なんてそんなもんや。合格実績なんてアテにならん。たぶん何個かある難関私大の合格実績も全部同じ奴やろな。こんなに学部が偏るとは考えにくい」
彡(゚)(゚) 「なあ…原ちゃん、ワイは正直、この学校は信用できん。薄々感じてるやろ?」
(´・ω・`)「た…たしかに…頑張って勉強しても報われないとは思っていたけど…でも…」
一年前
・樹佐路高校入学前説明会・
大松「去年の特進コースは全員国公立に現役合格したぞ」
保護者達「「おぉーー」」パチパチ
彡(゚)(゚) (宮廷1人以外はセンター6割で入れるところばっかやんけ。ていうか何でこいつら地元の教育大をこんな難関大扱いするんや)
大松「講師陣の言うとおりにしたら受かるぞ。塾なんて行かなくても塾と同等の教育をウチがするぞ」
大松「というか9時間目まで授業があるから塾は物理的に不可能だぞ」
彡(゚)(゚) (ファッ!?7時間授業ってパンフにもHPにも書いてあったやろ!!)
大松「7時間授業+進学講習2時間だぞ。もちろん平日には毎日入れるし、強制参加だぞ。土曜日は4時間って書いたけど6時間だぞ。日曜日は休みだけど過去模試を毎回3年分やらせるから休みは無いものと思ってほしいぞ」
彡(。)(;)(アカン、こいつらHPにも平気で嘘書いてきおる。こんな奴らどう信用しろっちゅうねん!!)
・同じく一年前・
大松「スタディープラスという模試があるぞ、だから俺の授業を潰してスタディーチャージという問題冊子をやるぞ」
彡(゚)(゚) (なんやこいつ、社会科の教師の癖に自分の授業で数学やらせんのか)
大松「スタプラ本番までの日曜は毎週学校に来てスタチャーをやらせるぞ」
彡(゚)(゚) (ファッ!?こんなしょーもないものでも一週間に一日しかない休日が潰されるんか!?)
彡(。)(;)「アカン…ただでさえ毎日6時まで授業がある、しかもそれが終わったあとは8時まで自習。家に着くのは早くて9時で寝てすぐ学校」
彡(。)(;)「そんな生活送ってるのに、GWまで休みは一日もないやと!?ブラック企業でももっとマシやぞ!!」
彡(゚)(゚) 「なんで…先輩たちはこれを3年間続けてるハズや…全員マーチなんて受かって当然のハズ…」
彡(゚)(゚) 「受験ってこんなものなのか?いやこんなの認められるわけ無いやろ…」
大松「今日は三年前の過去模試をやるぞ」
彡(゚)(゚)(なんで三年分もやるんやろな、休日もないしオナニーする暇もないわ)
大松「自己採点は一科目につき90分ほどとるぞ。だから三科目だけど帰れるのは6時近いぞ」
彡(゚)(゚) (もうツッコむ気力も失せてきたわ)
彡(゚)(゚)(毎日毎日8時から8時まで12時間勉強漬けやもんな。さすがに自習は任意やけど8時まで残らないで帰ろうとすると理由を聞かれて言い訳しなきゃいけない。何も言わずに帰っでも次の日に呼ばれて理由を聞かれる。自習にのこらないだけでまるで罪人扱いや)
彡(゚)(゚) 「こんなんが3年間…ワイは本当にやっていけるんやろか…」
スタディーサポート結果返却日
彡(゚)(゚) 「結局やってるフリだけでスタチャーなんもせえへんかったし、残当な結果やな。まあ上位やしワイのプライドを保つには十分や」
彡(゚)(゚) 「まだクラスの全員の名前も覚えとらんが、一位と二位くらいは分かりそうな雰囲気や」
(o'ω'n) 「やったおん!!」
彡(゚)(゚) 「あいつは一位っぽい噂が流れてるおんちゃんやな。90%越えとか言ってたし間違いないやろな」
彡(゚)(゚) 「しっかしなんであんな頭ええのにこんなクソ学校専願したんやろ?」
( ・`ω・´)「…よし!」
彡(゚)(゚) 「あいつは真弓やな。ワイと同じ高校に落ちたらしい。イケメンやし頭ええし受かってたらモテモテやったやろな」
(´。ω゜`)「………」
彡(-)(-)「…んであそこのが原住民か。気が合いそうで努力家なんやけどなあ」
>>5 の場面に戻る(やきう民二年生)
彡(-)(-)「なあ…原ちゃん。ワイらは月月火水木金金で毎日8時まで勉強しとるわけやろ?」
(´・ω・`)「そうだね。でも高校に落ちた僕たちはそれくらい勉強しないと…」
彡(-)(-)「せや、長時間勉強せな難関校にはいかれへん。」
(´・ω・`)「ならやっぱり大松先生達に従って毎日8時まで勉強すれば…きっと難関大に…!!」
彡(-)(-)「…だといいんやけどな」
(´・ω・`)「…え?」戻る 彡(゚)(゚) 「じゃあまず月曜の朝から順に何をしてるか考えて行こか」
(´・ω・`)「う、うん。まず学校に行って…朝の単語テストを受ける」
彡(゚)(゚) 「せや。一年の時ワイらは高校受験の英文すら危ういような語彙力の状態でまず3000語レベルの単語帳を渡された。」
彡(゚)(゚) 「3000語レベルの単語帳を一冊覚えればセンターでは困らないという触れ込みのもとな」
(´・ω・`)「うん、やっぱり単語がわからないと何も始まらないからね」
彡(゚)(゚) 「せや、単語は英語学習の基礎の代表。単語が分からんとどんなに文法の知識があって英文解釈ができても英語は読めん」
彡(゚)(゚) 「そこでこの学校がとっている手段が単語テストやな。原ちゃん、ウチの朝単語テストのシステムを言ってみ」
(´・ω・`)「え?朝に単語帳の見開き1ページ分の単語から選ばれた10単語のプリントが配られる」
(´・ω・`)「プリントには単語帳の例文の日本語訳が印刷されており、例文の英語の空欄を埋める」
彡(゚)(゚) 「せや、そしてその空欄を埋めて、どうするんや?」
(´・ω・`)「提出して担任に採点される。9時間目終了時に帰ってくる」
彡(゚)(゚) 「ほーん、で?点数つけられて終わりか?」
(´・ω・`)「………8点未満の者は間違えた単語の数だけ範囲分の例文すべてを書き写して、終わるまで帰れない」
彡(゚)(゚) 「要するに罰ゲームの写経やな。間違えた単語だけならともかく、合ってた単語の例文までまるまま全部書き写して単語覚えれると思うか?」
(´・ω・`)「えっ…!?そ…それは…」
(´・ω・`)「で…でも…これがあれば必死に覚えるんじゃ…?」
彡(-)(-)「せや、学校側も単語覚えさせようとしてやらせてるんやないやろな。これは単語テストを形骸化させないためのいわばムチや」
(´・ω・`)「そうだよ!特進じゃないクラスも単語テストやってるって聞くけど、罰則がないから誰も真面目に覚えようとしないらしいよ!!」
彡(゚)(゚) 「ああ、みんな真面目にやっとるで。『例文の日本語訳とローマ字の配列を対応させる作業』をな」
(´・ω・`)「え?」
彡(゚)(゚) 「なんたって空欄は例文そのままに補充せなあかん。スペルがあってても三単元のsがなければアウト時制が違えばアウト、大文字小文字を間違えればアウト。『ノーベル賞』を大文字で書いてないせいで例文を30回も書き写さなきゃならんこともある」
彡(゚)(゚) 「だからみんな単語と同じくらい例文の日本語訳に神経質になる。単語帳が覚えやすいように気を遣って同意語を並べて配列してるページなんて日本語訳覚えないと無理やろ?」
(´・ω・`)「う…」
彡(゚)(゚) 「しかも朝の会の10分間を利用してるから時間がない。対応を早くするために更に例文に神経質になっていく」
彡(゚)(゚) 「それが毎日ある。単語に加えてそんなしょうもないことまで覚えなきゃならないんやで?今日の単語テストの復習してる暇あったら明日の単語テストの勉強するやろ?昨日のテストの単語覚えてるか?原ちゃん?」
(´・ω・`)「う…でも僕が物覚え悪いからってことも…」
彡(゚)(゚) 「なあ、原ちゃん。毎日、酷いときには10人近くが写経をさせられてるやろ?そいつらは家を8時に出て9時に帰ってるはずなのに自習時間は30分や。写経にかなり時間を取られるからな。たった10分に満たない単語テストが2時間近くも時間を奪うことがあるんやで?」
彡(゚)(゚) 「もの覚えの悪い奴ほど時間を取られるシステムなんや、これは。こんなもん格差が広がる一方やで」
彡(゚)(゚) 「そもそも英語の偏差値50切ってる奴らがほとんどなんやで?要する見てもわからない単語がほとんどやろ。1語1句書く力をつける時間で単語を見て意味わかるようにするべきやろ?」
彡(゚)(゚) 「さっきまで中学生だった奴らに3000語レベルの単語帳を渡して、イチから1語1句暗記させることが可能なのか?よく出る単語もあんま出ない単語も均一に浅くなるんやないか?」
(´・ω・`)「お兄ちゃん…何でそんな体制批判みたいなことを…」
彡(゚)(゚) (ワイは決めた。もう絶対同じ思いを味わいたくない。お前も同じはずや!原ちゃん!)
彡(゚)(゚) 「早く気づくんや、原ちゃん。費用対効果が悪いとかいう次元じゃないんや、これは」
(´・ω・`)「わからないよ!!皆一生懸命努力してるのに、まるで無駄みたいなことばっかり!!」
彡(゚)(゚) 「原ちゃん…」
彡(゚)(゚) (せやな…高校入って腐ってたワイと違って原ちゃん達はずっと一生懸命やってたんや)
彡(゚)(゚) (そんなワイが唐突に「そんな努力は無駄」と言い出した。原ちゃんが怒るのも無理ないわ)
彡(゚)(゚) (でもな、原ちゃんは一生懸命やってるからこそほっとけないんや。本来ならワイよりずっと上にいるべきなんや)
彡(゚)(゚)(これだけは言いたくなかったが…仕方ないな…)
彡(゚)(゚) 「原ちゃん…はっきり言うとな、結果の出ない努力はただの自己満足や。」
(´。ω゜`)「!?」
(´。ω゜`)「お、お兄ちゃん…
僕はこんなに頑張ってるのに…結果がでないだけで、じ…自己満足だって?」
(´;ω;`)「いくらお兄ちゃんでも言っていいことと悪いことはある!!」
(´・ω・`)「いいよねお兄ちゃんは。授業受けてるだけで模試で僕よりもずっと良い点とれて。寝てるフリしてちゃんと授業受けてるんでしょ?」
彡(゚)(゚) (いや、ホントに寝てるんやけどな)
(´・ω・`)「僕たちみたいに頭の悪い人は、人より何倍も努力しないと結果が出ないんだ!!お兄ちゃんには分からないよ!!」
彡(゚)(゚) 「原ちゃん…お前が人一倍努力してることはわかってるで
でもな、結果が出ないのに努力の方向を変えようと試しすらしない。
それは傲慢というものやないんか?」
(´・ω・`)「!!」
彡(゚)(゚) 「そうやな…この学級で最もありふれた自己満足の努力を教えてやろうか?」
(´・ω・`)「う…うん、聞かせてもらおうか」
彡(゚)(゚) 「ワイらのクラスのリーディングの授業はオーソドックスやろ?」
(´・ω・`)「そうだね、ノートの左ページに教科書の英文を書き写して、右側に日本語訳を書く。どこの学校もそうなんじゃない?」
彡(゚)(゚) 「他の学校のことはしらんけどワイも普通やと思うで」
(´・ω・`)「じゃあどこがおかしいっていうのさ?」
彡(゚)(゚) 「授業は普通やと思うで。でもこの学級独自の事情と相まって、この英語の授業がほとんどの奴の自習時間を根こそぎ奪ってるんや」
(´・ω・`)「え!?」
彡(゚)(゚) 「進み方としては二時間足らずで大体1パートくらいか?」
(´・ω・`)「そうだね、もう二年目だからだんだん進むのも速くなってるし」
彡(゚)(゚) 「英語は時数が多いからほぼ必ず最低一時間は毎日あるな」
(´・ω・`)「そうだね。講習がある日は一日に二時間も講習あるから予習が大変だよ」
彡(゚)(゚) 「せや、毎日それに見合った予習を必要とされるわけや」
(´・ω・`)「何?予習が無駄だって?予習しないで授業受けれる人なんておんちゃんくらいだよ?」
彡(゚)(゚) 「英語の授業は予習しないと意味は無いといってもいい。予習はするべきや」
彡(゚)(゚) 「だから毎日ある英語の予習は皆最優先にする。当てられると困るしな」
彡(゚)(゚) 「そこでだ原ちゃん、お前の単語テストの点数は7点ちょいやったな」
(´・ω・`)「そうだね、スペルが覚えれないのとどうしてもケアレスミスがね」
彡(゚)(゚) 「じゃあ『次の日に英語の授業が一時間あって、その日の単語テストが7点だった日』が原ちゃんにとって一番ありふれた日な訳や」
(´・ω・`)「う…妙な話し方をするね」
彡(゚)(゚) 「じゃあその日をシミュレーションしてみ?」
(´・ω・`)「え?」
(´・ω・`)「まず単語テストをやる」
彡(゚)(゚) 「んで7点と」
(´;ω;`)「一応まだ結果がでてない設定なんだから言わないでよ」
(´・ω・`)「そんで一時間目…どうする?」
彡(゚)(゚) 「じゃあわかりやすく英国数理社の順に授業がある日と仮定するか」
彡(゚)(゚) 「1英2古3現4数5化6生7日89倫理(講習二時間)
これでいってや。本来なら家庭科体育情報やらで勉強時間はもっと少ないけどな」
(´・ω・`)「わかったよ。」
(´・ω・`)「まず1の英語だね。僕は予習をちゃんとやるほうだから特に問題はないね」
彡(゚)(゚) 「ワイもさっき授業は普通って言ったから言うことないで」
(´・ω・`)「次は古典、これは楽だから好きだね」
彡(゚)(゚) 「そら教科書の文を写して、その日本語訳が黒板に書かれるから写すだけやからな」
彡(゚)(゚) 「文法?単語?聞いたことないわぁ〜(すっとぼけ)」
(やきうが助動詞を習うのは二年の冬から。普通最初にやるものではないのか!?)
(´・ω・`)「次は3の現文だね。これはよく分かんないよ。僕は現文できないから一生懸命やろうとしてるんだけど。お兄ちゃん国語だけはできるよね?やっぱ授業の理解度が違うとか?」
彡(゚)(゚) (だけは余計や)
彡(゚)(゚) 「ワイも国語がなんでできるのかは分からんのや。でもな、そんなワイにもあのデュークの授業受けるくらいならまだがんこちゃん見とった方がええことくらいわかるで」
(´・ω・`)「面白かったんだけどな・デューク」
彡(゚)(゚) 「少年のキザさを先生がいちいちツッコんでたのがウケただけやろ。まあ地元の教育大出て1年も立たない先生ならしょうがないけどな」
彡(゚)(゚) 「なんでこの学校一年前まで大学生だった奴すぐ特進に回してしまうん?」
(´・ω・`)「まあ講習がある科目は部活をもってる先生が受け持てないってもあると思うよ」
彡(゚)(゚) 「ああ…無駄な授業時数の多さの弊害がこんなところにまで…」
(´・ω・`)「次は四時間目数学だね」
彡(^)(^)「これはいうことなしや。ワイが数学ほぼ勉強してないのに平均以上取れてるのは数学の有能先生のおかげや」
(´・ω・`)「一転してベタ褒めだね。さっきまで批判ばっかしてたのに。結局お兄ちゃんの好き嫌いなんじゃないの?」
彡(^)(^)「でも模試の設問ごとの平均見てみ、数Tと数Bだったら毎回数Tの方がかなり高いやろ?
それだけ数Tの先生が有能ってことや。あーこの先生が数Bもやってくれたらなー」
(´・ω・`)「…まあそういうことにしておくよ。次は理科か」
彡(゚)(゚) 「出たで…この学校の大きな歪みが…」
(´・ω・`)「え?」
彡(゚)(゚) 「原ちゃんは文系と理系で迷ってるんやったな」
(´・ω・`)「うん、まあ今の成績じゃ迷うとか言ってられないんだけどね。でも理系にやりたい仕事があるから…」
彡(゚)(゚) 「ワイはもう文系一本やな、理科嫌いやし国語は何故か取れるし」
彡(゚)(゚) 「じゃあワイが文系、原ちゃんが理系に進む気でいるとするやろ?」
(´・ω・`)「うん」
彡(゚)(゚) 「まずワイからいくか。
えーまずワイは受験で理科は一年の時やった化生基礎しかつかいませーん
つまり二年になってからやってる専門生物、専門化学、一年の時の物理基礎はまるまる無駄なわけや」
彡(゚)(゚) 「んで?原ちゃんは理系に行くとしたら理科の選択は?」
(´・ω・`)「え?物理と化学…
大松先生も物理は大学入ってから使うからって…」
彡(゚)(゚) 「ほーん、じゃあ生物基礎、専門生物はまるっきり無駄やったな」
(´・ω・`)「そんなこといってもしょうがないじゃない!もったいないけどやらなきゃいけないものなんでしょ?」
彡(゚)(゚) 「ほーん、そのせいでほとんどの人が選択する物理は三年の冬休みまで終わらんらしいがええのか?理系の得点源やないんか?」
(´・ω・`)「それは…しょうがないよ…指導要領とか色々事情があるらしいし…」
彡(゚)(゚) 「でも入学前説明会の時こんなこと言ってたよな?」
(( 大松『こんなに授業を詰め込んでるおかげで、二年終わるまでに受験で使う科目は全部やるぞ
三年目は演習しかしないぞ』 ))
(´・ω・`)「!!
た…確かに言っていた…三年目は授業をしないで受験対策をするとも」
彡(゚)(゚) 「ずいぶん話が違うよなあ・?原ちゃん?」
彡(゚)(゚) 「ええか?あいつらは実行しもしない嘘を平気でつく、ペテン師集団なんや。信用できんぞ」
(´・ω・`)「でも!やっぱり指導要領の関係がこじれただけかも!!」
彡(゚)(゚) 「ちなみにワイらの一個下の学年は、二年から専門化生を受けるかどうか決めれるみたいや。ワイらが最後の捨て駒世代ってことやな」
(´。ω゜`)「」
彡(゚)(゚) 「ほら56時間目が終わったで、まあワイには無駄な授業だったからガン無視やったけどな」
(´。ω゜`)「」
彡(゚)(゚) 「いつまで引きずっとるんや。ほら次日本史やで」
(´・ω・`)「う、うん。日本史かー、大松先生の授業眠いんだよなー」
彡(゚)(゚) 「まああの人板書してそれ書き写させるだけやしな
板書してる間は一言もしゃべらんし
学生時代は写経好きやったんやろなあ」
彡(゚)(゚) 「さて、いよいよ大詰め。8,9間目、倫理の講習がやって参りましたでー
解説は変わらず、大松先生です
よろしくお願いします」
大松「よろしくお願いするぞ」
(´・ω・`)「…何この茶番」
彡(゚)(゚) 「いやな、倫理は一年のときから大松先生担当やろ?」
(´・ω・`)「そうだね」
彡(゚)(゚) 「単元ごとにプリントベラベラベラルーシでなかなか進まんかったやろ?」
(´・ω・`)「そうだね」
彡(゚)(゚) 「二年になるやろ?倫理がレギュラー授業から外れて講習オンリーになるやろ?」
(´・ω・`)「そうだね」
彡(゚)(゚) 「もちろん倫理全く終わってへんやろ?中国思想終わったか終わってないかあたりやろ?」
(´・ω・`)「あっ…(察し)」
彡(●)(●) 「ゴラああああああああああいいあああああああああああああああ何勝手に日本史にシフトしとんねんクソが」
彡(●)(●) 「終わってないやんけええええ!!お前が去年まであった世界史Bの選択肢を勝手になくして日本史倫政しかとれなくしたんやろがああいあああああ!!!」
彡(●)(●) 「何やってだああああああああ!!何やってだああああああああ!!!!れ!
!やなねねほ。ねへかっきーん!!!」
彡(。)(;)「」ハァハァ
(´・ω・`)「興奮しちゃったお兄ちゃんの代わりに解説するとね」
(´・ω・`)「まず大松先生は僕達の担任であり、一年、二年時の倫理の先生であり、二年時からの日本史の先生であるわけね」
(´・ω・`)「大松先生はやる気がないのか知らないけど、一年で倫理の教科書を半分も終わらせられず、二年の講習まで持ち越しになったわけね」
(´・ω・`)「最初はその講習で倫理を進めていたんだけど、途中から何食わぬ顔で倫理の講習が日本史のプリントをやる時間に変わっていたわけ」
(´・ω・`)「宮廷は『政経』じゃなくて『倫政』を選択しないと受験すらできないんだ。そして、前年までの時間割には存在していた世界史Bも、大松先生の『日本史はやった分だけのびる』とかいう持論によって選択肢すらなくされてしまった」
(´・ω・`)「つまりお兄ちゃんは『日本史B』と『倫政』の二科目で受ける以外よ選択肢を奪われてしまっていたんだ」
(´・ω・`)「でも倫理の講習は大松先生が倫理の時間割も日本史の時間割も特進の時間割も変えられるという力をもっていたせいで途中で終わってしまった」
(´・ω・`)「理由は簡単。模試の校内順位、
倫政 1位/1人中」
(´・ω・`)「わあ、お兄ちゃん倫理の大問2つが見たこともない単元って言ってたのに一位だなんてすごーい!」
(´・ω・`)「というわけで大松先生としてはどうせ宮廷行くやつなんていないであろう文系に時間を割くくらいなら、有望な理系がセンターで使う日本史に時間を割いてやろうという暖かな慈愛の精神だったんだね」
(´・ω・`)「まあお兄ちゃんからしてみると、『宮廷行くんならセンター1科目捨てろ』って宣告されたようなものだね」
(´・ω・`)「中学のときからそこそこ勉強ができたお兄ちゃんは、学校の先生にここまで完全に見捨てられることがなかったから、発狂しちゃったんだね!」
彡(。)(;)「ワイが…ワイが何したって言うんや…?」
彡(゚)(゚) 「すまんな、取り乱してしもうた。話もどそか」
(´・ω・`)「えーと、なんの話だっけ?」
彡(゚)(゚) 「原ちゃんの一日をシミュレートすることで、原ちゃんをはじめとする皆の『自己満足の努力』が浮き彫りになるという話」
(´・ω・`)「ああ、そんな話だったね。話が飛び過ぎて忘れてたよ」
彡(゚)(゚) 「ワイも反省しとる。分かりにくスギィ!!」
彡(゚)(゚) 「それでな、ここまで長々と話したがまあ授業の話は前座に過ぎん」
彡(゚)(゚) 「本番はここからや
まず原ちゃんは今日の単語テストが7点やったな。今日の範囲の単語が15個として、45文の写経やな」
(´;ω;`)「うう、例文ってチラチラ見ながらじゃないと書けないから以外と時間かかるんだよね。集中力も使うし。これが間違った単語だけの書き写しならどんなに楽だったか」
彡(゚)(゚) 「自習は6:20から7:55までの約90分。この時間を逃したらもうこの日の自習のチャンスはないで。
まあ写経がどんなに短く見積もっても20分やからこの時点で実質残り70分や」
(´。ω゜`)「え、もう一時間ちょっとしかないの!?」
彡(゚)(゚) 「ほら写経も終わって、やっと『この時点』でやっと学校から開放されて自分で考えて勉強ができる時間になるで」
(´・ω・`)「自分で考えて勉強かー、なんかカッコいいね!」
彡(-)(-)「はたしてそうかな?」
(´・ω・`)「え?」
彡(゚)(゚) 「お前、自分で考えて何をやろうとしてるんや?」
(´・ω・`)「そりゃ…自分の弱い部分を受験に向けて強化したり…」
彡(゚)(゚) 「ほーん、原ちゃんなら何する?」
(´・ω・`)「そうだね、やっぱり国語あたり…授業でも問題演習なんてしてくれないから自分でやんないと一生改善しないしね」
彡(-)(-)「ほーん」
彡(●)(●) 「英 語 は ? 」
(´・ω・`)「え?」
彡(●)(●) 「英語じゃボケ、明日は二時間あるんやぞ?1パート分の予習じゃ足りないで?」
(´・ω・`)「あっ…!!」
彡(●)(●) 「ほらすぐに教科書の英文書き写さんとな、ほらあと62分や、間に合わなくなっても知らんぞ」
(´・ω・`)「急がなきゃ…もし間に合わなかったら…」カキカキ
………30分後
(´。ω゜`)「な…なんとか」ハァハァ
彡(-)(-)「おー頑張ったなー原ちゃん、えらいでー。さすが努力家やなー」
(´・ω・`)「いやーそれほどでもー」
彡(^)(^)「じゃあ訳せ」
(´・ω・`)「え?」
彡(●)(●) 「 写 す の に 3 0 分 か か っ た 英 文 を 残 り 3 0 分 の 自 習 時 間 で す べ て 約 し 切 れ 」
大松先生「8時だぞ」
(´。ω゜`)「日本語訳終わらなかった」
彡(゚)(゚) 「まあ終わらなかったものはしゃーない、帰るとするで」
ーーー下校中ーーー
(´・ω・`)「じゃあ僕こっちだから、また明日ね」
彡(゚)(゚) 「おう、きーつけて帰りや」
ーーーーーーーーーー
8:54 原ちゃん帰宅
(´・ω・`)「ふぅー今日も疲れたなー、まずはご飯ご飯」
9:20 原ちゃんご馳走さま
(´・ω・`)「食べた食べた、トイレでもしたあと風呂はいろ」
9:40 原ちゃん入浴
(´・ω・`)「着替えて髪乾かさなきゃ」
10:00 原ちゃん寝る準備完了
(´・ω・`)「さて、英語の予習の続きでもするか」
(´。ω゜`)「でも朝の8時から12時間ずっと勉強してたし…眠気が…」
11:00 原ちゃん日本語訳終了
(´・ω・`)「やっと終わったか。最低でも6時間は寝たいから12時には寝なきゃなー。でも6時間睡眠じゃ昼間が眠いからもうそろそろ寝ようかな…」
スマホ「トントンティントントンティントントンティン」
(´・ω・`)「!!」
彡(゚)(゚) 「ヤッホー原ちゃん、元気かー(からくりビデオレター風)」
(´。ω゜`)「もうヘトヘトだよ」
彡(゚)(゚)「まあ無理ないわな、今日は原ちゃん授業でも自習でも一瞬も気を抜かず、いっときの無駄な時間もすごしてないわな。ほんま、努力家の鏡やで」
(´;ω;`)「おにいちゃん…」
(´・ω・`)「ありがとう!じゃあ僕は明日の単語確認してから寝るね!!」
彡(^)(^)「はっはは…一日フルで頑張った原ちゃんの邪魔して悪かったな。あっははは…」
彡(●)(●) 「現 代 文 は ?
」
(´・ω・`)「え?」
彡(●)(●) 「おいおい、学校で問題といてくれないから自分でやらないと一生改善しないって言ってたのは原ちゃんやないか」
(´・ω・`)「で、でももう今日はこれ以上時間のつくりようが…」
彡(●)(●) 「せやったら睡眠時間削るしかないんとちゃうの?まだ甘えてるんとちゃうの?」
(´。ω゜`)「睡眠時間を!?こんなにヘトヘトになるまでやってるのに!?甘えてるだって!?」
彡(●)(●) 「せやかて原ちゃんって今日英語しかやっとらんよな?」
(´・ω・`)「うっ!?」
彡(●)(●) 「舐めとんのか?難関目指すってことは日本中の受験生と勝負するってことやで?どうせお前が今日やったことなんて英語の教科書の分かんない単語しらべてつなぎ合わせたことだけや」
彡(●)(●) 「今日お前のやった作業の繰り返しで早稲田の過去問が解けるか?阪大の赤本が解けるか?もしできると思ってるんなら現実みろやボケ」
(´;ω;`)「僕は…僕は…これ以上やりようがなかったんだ!!最善を尽くした!!今日の僕は最高の努力をした!!なのになんで否定されるんだ!!!!僕にこれ以上何をしろっていうんだ!!!!!」
(´。ω゜`)「うわああああ!!!」
結局、このSS書いた奴って、センター8割取ったけど2017年の北大文系に落ちたんだよな
しかも直前にやった確率漸化式が2次で丸々的中したというラッキーもあったのに
(´。ω゜`)「うわああああ!!」
彡(゚)(゚) 「悪かった、原ちゃん。
どうか落ち着いてクレメンス」
(´;ω;`)「」ハァハァ
彡(゚)(゚) 「どや?確かにこの日の原ちゃんの行動は考えうる限り最高やった。」
彡(゚)(゚) 「でも結果はどうや?朝、前日の眠気ののこる目をこすりながら起きて、体に鞭打って学校行って、全ての授業を(ワイみたいに)寝ることなく、真面目に聞き自習まですべてを走り抜いた。
家に帰っても個人的な娯楽には一秒も耽らず、更に勉強を始める」
彡(゚)(゚) 「でも結果はどうや!?難関受験生に相応しい成果を今日は得たと胸を張っていえるか!?」
(´・ω・`)「そ…それは…
でも努力なら…!?」
彡(゚)(゚) 「確かに今日のお前の努力はな、はっきりいって普通の難関受験生よりよっぽど上やで
でも受験の世界ではそんなんカスや!!入試には『関心、意欲、態度』の欄なんてあらへん!!
どんなやる気の、熱意の、努力の上に原ちゃんが成り立っていたとしてもな!!点数っていうのは冷たく機械的に受験生という人間の価値を可視化してしまうんや!!」
(´;ω;`)「!!」
彡(゚)(゚) 「親はお前を無駄に苦しめる為に学校に通わせてるんやない。
『勉強しなさい』というのも、模試の結果が悪くて怒るのも、将来の我が子がすこしでも『しあわせ』になればと思ってしているはずや」
彡(゚)(゚) 「確かに勉強というのは『強いて勉める』、つまり『無理に我慢して努力する』という意味や」
彡(゚)(゚) 「でもあくまでそれは結果を出すために辛い過程を『我慢する』ということや」
彡(゚)(゚) 「『自己満足の努力』っていうのはなさっきのを安直に捉えて
『辛い』=『続ければ結果がでる』と思い込んだまま、道がどこに続いているのか確認する義務を怠り、無闇やたらに自分を追い込むことをいうんやで」
彡(-)(-)「なあ…原ちゃん…お前も薄々感づいてるんやろ…?このまじゃ事態は決して好転しないことに…」
彡(゚)(゚) 「そろそろ目を覚まそうや。」
(´;ω;`)「うぅ…でも…どうすればいいのさ!?いくら努力しても無駄っていうなら僕にできることは…」
彡(゚)(゚) 「ああ、確かに今のままじゃ最高でさっきの原ちゃんの一日や
だいぶ追い詰められてたな
あのまま続けてたら自殺とかまでいきそうやったわ」
(´・ω・`)「そうだよ。
分かった、お兄ちゃんは『この学校に入った時点で難関は無理だから諦めろ』
そう遠回しに言ってるんだね?
はいはい…どうせ僕は…『せやで』
彡(^)(^)
(´。ω゜`)「え?」
彡(゚)(゚) 「原ちゃん、この学校、この担任、そしてワイらの素質からするに、このまま普通に過ごしてたらこの学校の例外には決してなれない。」
彡(-)(-)「よってワイらに残された方法はただ一つ」
彡(●)(●) 「 学 校 な ん て ク ソ 喰 ら え や !」
(´・ω・`)「学校なんてクソ喰らえ?お兄ちゃん学校辞めちゃうの?」
彡(゚)(゚) 「いやワイも受験失敗したら中卒になるのは嫌や」
彡(゚)(゚) 「あくまで赤点とらん程度には定期テストの勉強するし、留年しない程度には出席するで」
彡(゚)(゚) 「でもそこが最小の妥協点や。関係ない、使えないと判断した授業は内職するし過去模試も全部休む。というか模試も休む。」
(´・ω・`)「模試を?それは流石にまずいんじゃ…」
彡(゚)(゚) 「ワイらの模試を思い出してみ、一つも読めてもいない長文なのにあてずっぽうで記号を埋めてるだけや。そんなものじゃ実力も測れんし、弱点とか言ってられん
今のワイらが模試を何個も何個も受けても得るものなんかないんや」
彡(゚)(゚) 「毎週模試で休日がなくなってるせいで自習時間不足も顕著になっとるしな。
毎週一日はまとまった自習の時間がないと復習ができない、ワイはそう判断して日曜はコンスタントにまとまった時間自習をできるようにしたいと思う」
彡(゚)(゚) 「これは現状からの逃避やない。むしろ逆や。ワイらは模試を受ける資格すらない受験生であることの自覚ゆえなんや」
(´・ω・`)「うう…キツい言葉を使うね…」
(´・ω・`)「でも休むだけ?そんなのただの怠け者だよ。そうやって作った時間で何をやるのさ?」
彡(゚)(゚) 「参考書や問題集」
(´・ω・`)「参考書?難し過ぎてわからないんじゃない?僕達教科書すら危ういんだよ?」
彡(゚)(゚) 「まあ有名な参考書って難しいの多いからな…気持ちは分かるが…
ワイら見たいなアホ達のために北京原人並にレベルを下げて丁寧に教えてくれる参考書も多いで」
(´・ω・`)「へぇー。僕今まで使った参考書なんて高校受験で使った『自由自在』だけだよ」
彡(゚)(゚) 「ファッ!?あんな分厚いの中学生の時からやってたんか?ホンマ努力家やな」
(´・ω・`)「それで?北京原人並のレベルの参考書をやるだけ?」
彡(゚)(゚) 「参考書のルートを計画して、受験に必要な力を確実につけていくんや」
(´・ω・`)「計画?そんなのが参考書一冊も知らない僕達にできると思う?」
彡(゚)(゚) 「せや、不可能や。せやから、受験の神様の知恵を借りる」
(´・ω・`)「神様?」
彡(゚)(゚) 「せや、昨日ブック○フで立ち読みしようとして見つけた本や」
『高2からの受験術』(和田秀樹)
(´・ω・`)「ちょwww和田がBOOK-OFFに!?www」
(´・ω・`)「でも和田秀樹ってお昼のワイドショーとかのフリップでコメントだしてるのみたことあるよ
ミヤネ屋だったかアッコにおまかせだったか」
(´・ω・`)「でも精神学者って書いてあったよ?」
彡(゚)(゚) 「昔受験生の神様って呼ばれてたみたいや
別にワイが『和田神!!』とかおもってるわけやないで
まあ読んでみ」
(´・ω・`)「うん」
和田『学校に従っててもアカン!!参考書やれや!!受験まであと1年半以上残ってるならどこでも行けるで!!(意訳)』
(´・ω・`)「……(これに影響されたんだろうなあ…)」
彡(^)(^)「どや?ええこと言っとるやろ?」
(´・ω・`)「まあ…一理はあると思うけど。ただ僕はこの本を盲信的に信頼することはできないよ」
彡(゚)(゚) 「せや、学校が信用できなくてこの本が信用できる理由なんてどこにもあらへん
しかしな、ワイらには受験に向けて何らかの指針が必要なんや
学校がそれを示してくれない以上、ワイらが自分で何かを立てるしかない」
彡(゚)(゚) 「何かの力をつけるという目的で参考書をやる。それは受験に必要な力を考えて足りないものを埋めてるわけや
これまでの学校に言われてるからやってる勉強では決して実感できない、志望校に近づく感覚。ワイらにはそれが必要なんやないやろか?」
(´・ω・`)「でもただの本なんだよ?僕らの事情を聞いてくれるわけでもないんだよ?」
彡(゚)(゚) 「この学校に通ってるお前がこの本を読んでみてどうや?
結構ドキっとすること書いてあったやろ?」
(´・ω・`)「!!」
彡(゚)(゚) 「少なくとも、
『予習、授業、復習の黄金サイクル』
『基礎をやれ』
『模試の解き直しをしろ』
これしか言わない大松先生よりは信用できると思わんか?」
(´・ω・`)「え、3つとも理に適ったことじゃ…」
彡(゚)(゚) 「せや、一つ一つはええこといっとるんやない?
ワイが言いたいのは現状のような勉強方針を強要してるやつのアドバイスとしてはいささかお粗末に過ぎるっちゅうことや」
彡(゚)(゚) 「授業のウエイトが
大きすぎて予習復習の時間が崩壊してたやろ?原ちゃん
ただでさえ9時間授業が自習時間を削ってるのに、9時間ぶんの予習復習なんて本当にできるか?
そんなサイクルできたとしても『黄金のサイクル』ってより『ブラック企業並のローテーション』やな」
彡(゚)(゚) 「模試の復習?過去模試は毎週更新されるんやで?毎日の自習時間が全然ないワイらが一週間につき一年復習するんか?」
彡(゚)(゚) 「あと『基礎』ってなんや?あいつ『基礎』を具体化したことあったか?アドバイスか?これ?
あいつが高校時代教師に言われて聞き流してたことをそれらしくリピートしただけやろ、こんなん」
(´・ω・`)「それは…でも確かに基礎は大事だし」
彡(゚)(゚) 「原ちゃん、この学校の先生は基本自分の好きな科目だけやってきた奴らや
大松先生だってそうや」
彡(-)(-)「どこの大学にも受かったことのないワイが言うのも間違ってるんやがな、はっきりいって大松先生の出身校の六手大学はFランや」
彡(゚)(゚) 「しかも私文三科目受験で社会科教師やぞ、社会以外勉強したことすらないと思うわ」
彡(゚)(゚) 「はっきり言って彼にはアドバイスする能力ははじめからない。この腐ったカリキュラムを奴が組んでるのも、そう考えたら納得がいくやろ」
(´・ω・`)「何もそこまで言わなくても…」
彡(゚)(゚) 「せや、ワイに能力の無さを責めることはできん。でもな、指導能力がないのにワイらの自習時間を削って、落ちたら本人の努力不足とみなし、『こんな奴は落ちる』という教訓めいた話のレパートリーとする。」
彡(゚)(゚) 「ワイはそんな姿勢は絶対に許すことはできん」
彡(゚)(゚) 「どうせ落ちたら自己責任なら、ワイは従った挙句に裏切られるよりかは、自業自得で終わりたい」
彡(゚)(゚)「どうや?この本を参考にしてワイと一緒に『自分のアタマで考えて』勉強をしてみる気はないか?」
(´・ω・`)「…」
彡(゚)(゚) 「確かにな、過去模試も休む、内職もする、先生を信用せずにこんな市販の本に傾倒する。そんなことをして落ちたら、ワイらは間違いなく笑いものや」
(´・ω・`) (笑いもの…)
(( 大松「内職するような奴は全員落ちるぞ
いい大学に受かるやつは家庭科とかも真面目に受けてるぞ
受験近くなったら学校来なくなる奴wwwwwその時期に焦ってるようじゃどっちみち終わりだぞ(笑)」 ))
彡(゚)(゚) 「使わない授業で内職するのも受験近くなったら休むのも、切羽詰まって追い詰められてるからやろ?」
彡(゚)(゚) 「そんな教え子たちの苦しみも、あいつにとっては笑い話の一つでしかないんや」
彡(゚)(゚) 「自分が彼らの時間の多くを握ってることを忘れてな」
彡(゚)(゚) 「ワイにもうまく行く確信なんてないで」
彡(゚)(゚) 「だからワイについてきたら成功するとは言わん。むしろハイリスクローリターンのギャンブルや」
彡(゚)(゚) 「せやけどな、このまま学校に従ってたら一生後悔する気がするねん。自分のアタマで、自分の考えで努力をしないで、本当に受験で何かを学べたと言えるんやろか?」
彡(゚)(゚) 「原ちゃんが選べるのはこの2択や」
彡(゚)(゚)「まずはこのまま学校に従って、センセーの言う事をよく聞く機械として三年間過ごして、落ちる。
現状から考えるに、原ちゃんは一年に一人二人いる宮廷合格者レベルにはなれないからな」
彡(゚)(゚) 「もうひとつはワイに付き合って、確証も裏付けもない試行錯誤を繰り返して、落ちる
誰にも助けを求められないし、途中で降りることもできない」
彡(゚)(゚) 「さあ、選ぶんや」
(´・ω・`)「………」
(´・ω・`)(僕は昔から言われたことは素直にやるいい子だった)
(´・ω・`)(皆の期待に応えるのが嬉しかったからだ)
(´・ω・`)(だから勉強もスポーツも頑張った。頭も悪いし下手だったけど、僕は『ウサギとカメ』のカメなんだと信じて頑張った)
(´・ω・`)(結果は振るわなかったけど、最終的にみんなは『あいつは真面目で努力家だ』と誉めてくれた)
(´・ω・`)(でもこの学校は違う。カメの努力は前提とされていて、だれも過程なんか見ちゃいない)
(´・ω・`)(定期テストでどんなに頑張って良い点をとっても褒められやしない。でも毎回赤点ギリギリのお兄ちゃんが模試で良い点を取ったら職員室に呼ばれて褒められたらしい。先生曰く、『陰で勉強してるんだろ?』と)
(´・ω・`)(大松先生にとっては、僕は不真面目で、お兄ちゃんは勤勉な生徒なのかな?)
(´・ω・`)(結局そうか。
大学受験は努力は結果から逆算されてしまうってことか)
(´・ω・`)(そうだよね。その人を知らない人からしてみたら、難しい大学の人のほうが勤勉だもんね)
(´・ω・`)(何歩歩いたかは無意味。
受験の結果は志望校から最終的に何歩離れたところにいるか、それだけなんだ)
(´・ω・`)(僕は高校受験に落ちたとき…自分の努力が全てムダだったと言われたような気がした)
(´・ω・`)(もうあんな気持ちは二度と味わいたくない…
でもこのままじゃ…)
(´-ω-`)「………」
彡(-)(-)「………」
(´-ω-`)「…」
(`・ω・´)
(´・ω・`)「決めたよ、お兄ちゃん。僕もこのままなんて嫌だ
何かを変えなきゃいけないんだ」
彡(-)(-)「ええのか?成功する保証なんてどこにもないぞ?」
(´・ω・`)「同様に失敗する保証もないはずだよ、お兄ちゃん」
彡(゚)(゚) 「誰も助けてくれないし、誰のせいにもできんぞ?」
(´・ω・`)「現状だってそうさ。僕みたいなのに目をかけてくれる人なんていないし、落ちても誰かが責任をとってくれるわけじゃない」
彡(-)(-)「そうか…ありがとな…原ちゃん」
彡(-)(-)(この計画はワイ一人でも始めることができた。原ちゃんを引き込む必要なんてあらへん。
確かに努力しても報われない原ちゃんに、どうか報われてほしいという気持ちがあったのは事実や。)
彡(-)(-)(でも引き込んだ理由はやはり、仲間が欲しいというワイのエゴなんやろな)
彡(゚)(゚) (さっきワイは誰の責任にもできないと言った。
だがワイが失敗したら無理やり引き込んだ原ちゃんに示しがたたん
この瞬間からワイは先導者として原ちゃんの道を照らす義務を負ってるんや)
彡(゚)(゚) (これは明らかに傲慢や。でもこのことはこれから常に肝に銘じておかなきゃならん)
(´・ω・`)「これからよろしくね、お兄ちゃん」
彡(゚)(゚) 「おう。あと二年、ワイと心中してもらうで」
彡(゚)(^)「まずは記念すべき第一回作戦会議やな!
牛丼でも食べに行こか!!」
(´・ω・`)「ぼくきうりがいいな」
彡(-)(-)「却下」
(´;ω;`)「…」
彡(゚)(゚) 「とりあえず『高二からの受験術』をかすからそれを基に考えていこうや」
(´・ω・`)「うん、軸は『英数先行型』という方針みたいだね」
彡(゚)(゚) 「せやな。うちのクラスは皆英語しかやってへん。なのに英語の偏差値はひどいもんや。この学校のやり方じゃ偏差値50前後をウロチョロするのが関の山やろうな」
彡(゚)(゚) 「だからまず英語を先にある程度まで持ってきたい。そうしたら英語の学習の基本効率が上がって、英語の予習の時間だってゴッソリ減る」
(´・ω・`)「そうだね。分からない単語や文法が何個かあるだけで訳すのにかかる時間が相乗的に増えたりするからね」
(´・ω・`)「で?具体的には何をやるの?参考書だけやれって言われても僕なにをすればいいのか分からないよ」
彡(゚)(゚) 「ここでまた受験の神様の知恵を借りる。ジャーン!」
『《絶対基礎力》をつける勉強法』
和田秀樹
(´・ω・`)「また君かあ…壊れるなあ…」
(この時期のやきうは完全なる和田信者です。それを考慮してご覧下さい)
彡(゚)(゚) 「この本はこの力がなければ受験生失格っていう《絶対基礎力》をつける方法を説いた本や」
彡(゚)(゚) 「ワイはこれから
『高2からの受験術』
『《絶対基礎力》をつける勉強法』
の二冊を軸に据えて計画を立てようと思うやで」
(´・ω・`)「まあいいとは思うけど…なんでこの二冊に?」
彡(゚)(゚) 「えっ?どっかの個人ブログを適当に覗いたら『この二冊で和田式のことは大体分かる』って…」
(´・ω・`)「なんだそのガバガバ根拠」
彡(゚)(゚) 「でもBOOKOFFで立ち読みしたらこの二冊だけやっぱり内容良いと思ったで」
(´・ω・`)(大丈夫かなあ…早速心配になってきたよ…)
ちなみにこの辺の描写は中立的になるように
彡(゚)(゚) ←和田信者、和田の本を薦める
(´・ω・`)←和田には懐疑的、ツッコミを入れる
という風においてるけど、実際はこの時二人共ドン引きするほどの和田信者やったで
こんな風にちょくちょく独善的になるのを防ぐための改変をしてるから、それが原因で矛盾が生じたりするのは許してクレメンス
彡(゚)(゚) 「まあとりあえず読んで見てや」
(´・ω・`)「ふむふむ…基本的な勉強計画の立て方、時間の使い方などが書いてあるね。
あと英語と数学の基礎レベルの参考書、単語帳、問題集などが10冊程度ピックアップされていて、その具体的な使い方まで書いてある」
彡(゚)(゚) 「ステマお疲れ様やで」
(´・ω・`)「へぇー、英語の最初のステップは、公文の中学生向けの参考書か。確かに中学生の勉強からやり直すってのは一理あるかも…」
彡(゚)(゚) 「原ちゃん、すまん。ワイそれパスで」
(´。ω゜`)「え!?お兄ちゃんがこの本薦めてきたんじゃないか!!」
彡(゚)(゚) 「一応中学文法に関して分からないことはないんや。完璧と言ったら嘘になるが、何十ページとある問題を解くのはモチベーション的に不可能や」
(´・ω・`)「じゃあその次の『シグマベスト これでわかる英文法』ってやつから?」
彡(゚)(゚) 「せやな」
彡(゚)(゚) 「シグマベストは表紙の白熊ちゃんが可愛い参考書やな
この白熊にはマートンという名前を与えてくれるで」
(´・ω・`)「ふーん、さっきの本に詳しくやり方が書いてあるね」
彡(゚)(゚) 「その通りにやるで。いま手元に無いから説明できんので、興味がある人は本を立ち読みでもしてクレメンス」
彡(゚)(゚) 「記憶をたどると、確か単元(例えば仮定法とか)毎に
1.文法事項の解説
2.例文
3.軽い問題
があって、それを順にやっていく感じやったな」
彡(゚)(゚) 「醍醐味は例文ノートっていうのを作ることやったと記憶しとる。目標は日本語訳を見て英文が暗唱できるようになるまで例文を読み込むこと…やったかな?」
彡(゚)(゚) 「例文書き写しは単語テストの時散々扱き下ろしただろ!いい加減にしろ!っていう人もおるやろうから弁明させてもらうが、あれは単語覚えるのに例文暗記する必要はないやろ?って前提の上の話や。」
彡(゚)(゚) 「文法ごとの例文をまるまま覚えることは結構自信になるし、実際実力にも繋がると思うからおすすめや」
(事実やきう民は何をトチ狂ったのか最終的に700選に手を出します。お楽しみに)
彡(゚)(゚) 「よく2chなんかでは英語の初学者に対してはフォレスト通読を勧めるのがテンプレやろ?」
彡(゚)(゚) 「でも個人的にはワイはこっちの方を勧めたい。なんだかんだでサクサク進むから楽しかったし、英語苦手な奴の初学にはこれくらいで十分やと思う」
【本屋】
(´・ω・`)「じゃあシグマベストを買おうか」
彡(゚)(゚) 「あ、おい待てい(江戸っ子)
あと単語帳も買ってくぞ」
(´・ω・`)「え?単語帳なら一年生の時に学校で配られた3000語レベルの奴と今の朝の単語テストの4500語レベルの奴が…」
彡(゚)(゚) 「ほーん、4500語もやるくらいなら千数百語の単語帳なんて楽勝やろなあ…
ほら和田式で初学者にお勧めされてるVITAL1700や」
(´・ω・`)「えっ?こんなappleとかsportとか載ってるような単語帳なんややっても…」
(´。ω゜`)「あれ?動詞や副詞になると急に意味が…」
彡(゚)(゚) 「語数レベルが高い単語帳はな、ただ数を上乗せしてるだけやない。『この単語帳をやるレベルの生徒なら知っていて当然の語』は省かれていくんや」
彡(゚)(゚) 「ワイらは3000語レベルを全て覚えればセンターでは困らないと言われ、入学してすぐにそれを渡された」
彡(゚)(゚) 「つまりワイらは入学してすぐに『センター受けるレベルの受験生なら知っていて当然の語』を省かれた単語帳を渡されたんや」
彡(゚)(゚) 「酷いよな、ワイらは高校受験のレベルにすら満たないって言われてこの学校に送られてきたはずやのに」
彡(゚)(゚) 「というかゼロから一気に3000語レベルまで詰め込もうということ自体が間違いや」
彡(゚)(゚) 「語数が多くなれば多くなるほど記憶のメンテナンスも怪しい語の炙り出しも難しくなっていく」
彡(゚)(゚) 「まず簡単な語を先に覚えて、記憶の濃淡を作るべきや。
薄く広く塗りたくっても、同時に広範囲が忘れられてしまう」
(´・ω・`)「分かったよ、お兄ちゃん。じゃあシグマベストとシグマベスト用ノート二冊(問題用と例文用)そしてVITAL1700だね」
彡(゚)(゚) 「ワイはターゲット1100をもう持ってるからそっちをやるで
中学生の時アッニが買ってくれたんや」
(´・ω・`)「えー、お兄ちゃん少ないな。なんかずるい」
彡(゚)(゚) 「まあこの単語帳は好みで選ぶとええ。和田式も数冊の選択肢を用意してた気がするで。無理してVITALにする必要はない」
(´・ω・`)「さあ参考書も買ったし明日から頑張るぞお!」
彡(^)(^)「この希望に満ち溢れた瞬間はワクワクするで!
よし、シグマベストの白熊はマートンで、ターゲット1100のイッヌの名前はペトラザにするで!」
(´・ω・`)「お兄ちゃん参考書に名前つけるの?この年にもなって人形趣味でもあるの?」
彡(゚)(゚) 「ワイらにとって参考書は戦友と書いて《とも》と読む唯一の拠り所やで。少しでも愛着沸かせんとな。これからこいつを毎日開くことになるんやもん」
(´・ω・`)「ふーん、僕にはその気持ちはわからないけどね
あ、じゃあ僕こっちだから。じゃあね」
彡(゚)(゚) 「おう、明日から頑張るでー」
ーーーやきう民宅ーーーー
彡(゚)(゚) 「二冊とも明日からよろしく頼むで
明日に備えて今日は早寝するで」
彡(^)(^)「お休みのちゅーや
ちゅー・ 」
【朝4時50分】
彡(-)(-) z Z
スマホ「ジリリリリリリ!w」
彡(^)(^)「お、起きるゥーんだ!!」
彡(^)(^)「清々しい朝やな。紅茶でも入れるか」
【5時】
(´-ω-`)スヤァ
スマホ「トントンティントントンティントントンティンwwww」
(´。ω゜`)「ゲッ!!」ピッ
彡(^)(^)「アハハ!」
(´・ω・`)「お兄ちゃん朝から元気だね。僕はまだ意識が朦朧としてるよ」
彡(^)(^)「まあ原ちゃんと違ってワイな授業中に睡眠時間を補ってるからな。
中学の時は毎朝3時に起きて勉強とかしてたこともあったで
この時間の何とも言えない高揚感と寂寥感が大好きなんや!」
(´・ω・`)「じゃあ予定通り始めるね。頑張ろう」
彡(^)(^)「おう!」ピッ
彡(゚)(゚) 「ワイらはシグマベストをさっきの和田の本の通りにすすめた」
彡(゚)(゚) 「たしか以下みたいな感じで進めてた気がするで
平日一日2講座、土日復習」
習慣計画
月火水木金 土日
←1日 → フクシュウ
←2講座→
彡(゚)(゚) 「これで計算上は一週間に10講座進むやろ?ほんで確か30講座くらいまであったから1ヶ月くらいで終わらせる計画だったはずや」
彡(゚)(゚) 「どちらかがサボったり貯めたりしないように定期的にノートの交換会をしたりしたで
一応建前上はレイアウトのアドバイスをし合うみたいな適当な理由やったけど
いま考えるとこれは傲慢やったな
でもそうでもしないと自分も溜めそうで怖かったんや
一ヶ月計画なんて立ててもうたら少し貯めるだけでパーやからな」
彡(゚)(゚) 「結局この計画は結構うまく行った。ワイはな」
彡(゚)(゚) 「この途中で旧原ちゃんは転校してしもうた。物語上は原ちゃんと一緒に頑張ってるが、この後の展開でワイがダレるのはそういう事情もあるで」
彡(゚)(゚) 「白熊くんを終わらせて基本的や文法は一応終わったな」
彡(゚)(゚) 「一応例文ノートの暗唱は続けていくし、並行してるターゲット1100もあく終わらせな」
彡(^)(^)「まあでも一冊何かをやり遂げたことなんてないから自信になったわ」
彡(^)(^)「自分の文法に対する信頼があるとないとではやっぱり余裕が違うで」
彡(゚)(゚) 「で、『《絶対基礎力》をつける勉強法』によると、次は『ビジュアル英文解釈 partI』やな」
彡(^)(^)「ワッダはこれをあらゆる著書で絶賛しとる、これは期待できるやろなあ…」
彡(゚)(゚) 「でも原ちゃんには無理そうやからってパスされたわ」
(( (´・ω・`)「僕はもう少し基礎を固めてからやるよ
僕のことは気にせず、お兄ちゃんは先に進んでよ」 ))
彡(゚)(゚) 「ここで原ちゃんに合わせても、彼のプライドを傷つけるだけやな。ワイは先に進むことにするで」
彡(゚)(゚) 「確かに厚くて文字ばっかやし、気圧されるのもしゃーない」
彡(゚)(゚) 「でも一人で進めるのか…
まあそれが当たり前なんやけどなあ…やっぱり仲間がいなくなると急に張り合いが…」
???「あ、やきう民くん。借りてた本返すよ。
この和田って人の本面白いね。」
彡(゚)(゚) 「お前は…」
彡(゚)(゚) 「ネガシマか。本はどうやった?」
(●▲●)「結構興味深かったよ。僕がこの学校に対して言いたかったことを代弁してくれたみたいな本だった」
彡(゚)(゚) (こいつはネガシマ。寡黙で真面目なやつや。
原ちゃんが真摯で素直な真面目さだとしたらこいつは官僚みたいな糞真面目さって感じやな。)
彡(゚)(゚) (あんま喋らない奴やが学校への悪口になると急に饒舌になったりする。結構内に何か溜め込んでるみたいや)
彡(゚)(゚) (確か数学がめっちゃできて、英語もワイより模試の点数が高い。ワイが国語できなかったらこいつの方が模試の順位上やろな)
彡(゚)(゚) (ワイより英語ができる…せや!)
彡(^)(^)「せやろ!ワイは今からビジュアルやろうと思ってるんやが、どや?一緒にやらんか?」
(●▲●)「ビジュアル…この本でベタ褒めされてた本か…」
(和田信者の一部の教派には熱心に布教をするというものもあります。
和田尊師が本で布教を推奨してるからね、しょうがないね
現役生はそういう同級生を見たらとりあえず警戒しておこう!)
(●▲●)「そうだね…僕も興味があったんだ。一緒にやる人がいたらやる気も出るだろうしね。やろうかな」
彡(゚)(゚) 「やったぜ。」
(やきう民は学校と担任が嫌いすぎて事あるごとに他人に対して学校への反抗を扇動します。
一応だいたいの模試は毎回1位のおんちゃんに次いで2位だったのでなまじ影響力もあったかもしれません。
結局三年の後半までその行為の傲慢さに気づくことはありませんでした。
この物語は学校への反抗を無条件に賛美するものではない、ということを念頭に入れておいて下さい)
彡(゚)(゚) 「じゃあ今日の帰りに本屋いこうや」
(●▲●)「了解」
(●▲●)「それで?見通しとしてはどんな感じなの?」
彡(゚)(゚) (やっぱ原ちゃんと違ってネガシマと計画とか話すのは緊張するわ
下手なこと言えへんしな)
彡(゚)(゚) 「せやな、基本はこの前貸した二冊の本の通りにするで」
彡(゚)(゚) 「計画としては、平日は一日90分ほどで1講座をやる。土日に平日やった分の復習をする」
彡(゚)(゚) 「35講座あるから7週間。2ヶ月くらいの計画や」
(●▲●)「了解。1講座に90分もかかるんなら一日でも溜めたらことだね」
彡(゚)(゚) 「その為に土曜があるんや。計画通り行かなかったら土曜を補填に使うんやで。まあ溜めないに越したことはないけどな」
(●▲●)「わかった。具体的なやり方については借りたときにとった本のコピーに従うよ」
彡(゚)(゚) (ちゃっかりそんなことまでしてたんか…
抜け目のない奴やな…)
こうしてワイらのビジュアルは始まった…
【朝4時50分】
彡(-)(-) z Z
スマホ「ジリリリリリリw」
彡(゚)(゚) 「お、起きるゥーんだ!」
彡(゚)(゚) 「清々しい朝やな。珈琲でも淹れるか」
【朝五時】
彡(^)(^)「五時やんけ!モーニングコールかけたろ!」
スマホ「トントンティンwwトントンティンwww」
『ネガシマが通話をキャンセルしました』
彡(^)(^)「」
彡(゚)(゚) 「やることは『絶対基礎力』に書いてある通り」
彡(゚)(゚) 「ノートの左ページに英文のコピーを貼り、右ページに日本語訳を書く」
彡(゚)(゚) 「最初の方は簡単やから60分くらいで終わるかもしれんが、次へ次へと考えなしに進めていったらどんどんキツくなってくから注意な」
彡(゚)(゚) 「あと一度やった文はしつこく何回も何回も後で出てくるからなあなあで終わらせたことにしておくと何回も前ページに戻ることになるで」
彡(゚)(゚) 「この本は受験の最後まで全然使えるので、いくらしつこく同じとこやっても損することはないから安心してしゃぶり尽くすとええで」
彡(゚)(゚) 「この本を一冊やったと胸を張って言えるようになれば、英文に対する取り組み方は身に付いとるはずや。これは大きな転換やで」
彡(゚)(゚) 「あとおすすめなのは一度やったこの本の文を音読しまくることや」
彡(゚)(゚) 「具体的な目安はスラスラ読みながら意味が自然に頭に浮かんでくるまでや」
彡(゚)(゚) 「もちろん文中の品詞や文構造を完璧に理解してへんとそんなに素早い処理はできん。復習の必要性を示す指針にするのもええで」
彡(゚)(゚) 「あとこの辺の実力の受験生には『返り読み』をせんとまともに理解すらできん人も多いと思う。」
彡(゚)(゚) 「これはいずれ必ず直さなきゃならんときが来るで。
お箸をバッテンに持つ奴が社会に出れんのと同じや」
彡(゚)(゚) 「せやからこの本を完璧にするついでに『返り読み』の癖を矯正することも強く勧めたい」
彡(゚)(゚) 「この本は『○○を見て先を予測する』とかいう解説も多く出てくる。返り読み矯正の参考になるで。」
彡(゚)(゚) 「返り読み矯正といっても全く戻らなくなる訳やないで。
ビジュアルの解説にも戻って読み直すことはある。でもそれは予測が間違ってた時だけや。予測が合ってたときはそのまま返らずに読むことができるはずやで」
彡(゚)(゚) 「なんで音読すると返り読みが治るのかについて説明するのに『同時通訳の神様』の知恵を借りるで、ジャーン!」
『國弘流英語の話し方』
國弘 正雄
彡(゚)(゚) 「英語界は多神教なんやな」
彡(゚)(゚) 「まあ勧めておいてなんやが、受験生がこの本を読む必要は全くない
図書館に置いてあったら暇潰しに見るくらいでええで」
彡(゚)(゚) 「簡単に言うとな、
音読は前にしか進めないから、音読して意味がわかるようになれば後ろには戻らなくなるってこと
ただそれだけや」
彡(゚)(゚) 「この人によると『只管朗読』っていうのがええらしいで
やることは簡単、解釈を完全に理解した英文を繰り返し繰り返し何回も音読するんや」
彡(゚)(゚) 「それを続けてたらなんか英語が活き活きと頭の中に入ってくるガンギマリ状態になる時がいつかくるらしいで」
彡(゚)(゚) (なんか某石川遼の英語教材も似たようなこと言っとらんかったか?まあええわ)
彡(゚)(゚) 「まあガンギマリになるまでやる必要はないけど、ビジュアルの文は解説も詳しいし、最終的には完全に理解しなきゃならんから只管朗読の題材として最適や」
彡(゚)(゚) 「ワイはいつ返り読みしなくなったかっていう明確な自覚はあらへん。
でも気づいたらスラスラ読めるようになっとった
ワイらが物心ついてる事は自覚してるが、いつ付いたかははっきりせんのと似てる感じかもしれん」
彡(゚)(゚) 「せやからやっぱ英語には理屈じゃない部分ってあるとおもうで
なんとなく英語に自信が持てない人は『音読なんて…』と馬鹿にせず一度やってみることをすすめるで」
【ビジュアル開始から約一ヶ月後】
《第22講座》
彡(゚)(゚) 「ぬわああああん疲れたもおおおん
辞めたくなりますよービジュアルぅー」
彡(゚)(゚) 「I先生(本の中の登場人物)ウザすぎィ!」
彡(゚)(゚) 「ところどころ90分じゃ終わらなくなってきたし、これもう終わるか分かんねえなあ」
(●▲●)「どう?ビジュアルは捗ってる?」
彡(゚)(゚) 「お、おう!こんなんワイにかかればお茶の子サイサイや!」
(●▲●)「…そう。ならいいけど」
彡(゚)(゚) (言えへん…最近分からんとこは日本語訳だけ右ページに訂正して済ましとるなんて…)
以下やきうのノートの右ページの例(Lesson26)
ーーーーーーーーーーーーーーー
私はとてもうまく人生が与えた問題ー私が非常な私を作る非常な大騒ぎなしで育つことを許可されたという事実のせいだと信じるーをとてもうまく処理できる
(↑これを丸々赤線で消す)
それがあまり騒ぎ立てられずに育つことを許されたという事実の為だと私は固く信じている
(↑赤ペンで模範訳そのまま)
ーーーーーーーーーーーーーーーー
(なぜ間違ったのか、なぜこの様な訳になるのかを理解せずに自分の訳を赤ペンで消して模範訳を書き写してやった気になる。これは一ヶ月経過するあたりでありがちな中だるみです。気をつけましょう
私はこれにどっぷりハマった為に後半のレッスンの復習が大変でした)
>>27
そだっけ
そこまで語られてなかったよ
同志社文までは受かったけどそのあと現れてはいない
2017年3月くらい 彡(゚)(゚) 「なんとか終わったで。でも後半は義務感でやってたからボロボロや。まあ終わったあとも1週間くらい復習に費やしたからまあそこそこやろ」
(●▲●)「僕も終わったよ。計画通り行ってよかったね」
彡(゚)(゚) 「ホンマや。ネガシマがおらんかったら途中で挫折しとったわ。サンキューネッガ」
(●▲●)「こちらこそ」
彡(゚)(゚) (ホンマに危なかったわ。後半ダレたとはいえ辞めなかったのはネガシマが続いているのにワイだけ辞めたら会わせる顔がないと思ったからや
その強制力が無かったら一ヶ月持たずに辞めとったやろな)
(●▲●)「借りた本によると次は『入門英文解釈の技術70』か
悪いけど僕はパスするね。
もうすぐ模試に別科目が加わるから英語ばっかりやってる訳には行かないんだ」
彡(゚)(゚) 「そうか。ほな…また…」
(●▲●)「これからも頑張ってね」
彡(゚)(゚) 「おう、お前もな」
彡(゚)(゚) 「こんどこそ一人きりになりそうやな」
彡(゚)(゚) 「しかしワイも二冊の参考書を三ヶ月かけてやりきった男や。
ターゲット1100も全部覚えた。
以前のワイとは違うんや!」
彡(゚)(゚) 「『英文解釈の技術 70』、これを『絶対基礎力』に従ってやっていくで!!」
彡(゚)(゚) 「ワイは一人で出来るんや!仲間がおらんくても終わらせてみせるで!!」
こうして…やきう民の新たな闘いが幕を開けた…
【一ヶ月後】
彡(゚)(゚) 「ウイイイイイイイッッッッス。どうも、やきう民でーす。」
彡(゚)(゚) 「まぁ今日は技術70が半分くらい終わってるはずの日、当日ですけども」
彡(゚)(゚) 「ほんでーかれこれまぁ3週間くらい、えー待ったんですけども参考書は何ひとつ終わりませんでした。ガチャ(心の鍵を閉める音)」
本棚に積まれた技術70「アハハ!」
彡(゚)(゚) 「全然やらんかったわ
セサミストリートの単元あたりまで適当にやった後の記憶が全然あらへん」
彡(゚)(゚) 「大きな理由は2つ、
この本をビジュアルほど盲信できなかったこと。
強制力が皆無だったこと
この2つやな」
彡(゚)(゚) 「一つ目についていうと、この本の内容はビジュアルと結構被ってるんや。
特に序盤はほとんど少し前に聞いたことと同じことを言われるからそこで結構やる気を挫かれる」
彡(゚)(゚) 「被ってるからこそ和田式ではこの本でビジュアルの復習と、ビジュアルで得た知識の実践と定着をねらってるんやろな」
彡(゚)(゚) 「でもワイにはやっぱりできんかったわ
というか受験が終わるまで『自分と同じレベルの参考書ができない』っていう欠点は治らなかったわ」
彡(゚)(゚) 「『分からないことが分かるようになる喜び』だけをモチベーションにしてたから、定着とか演習とか最後の詰めとかは壊滅的に苦手なんや
これ受験生としては致命的な弱点やで」
彡(゚)(゚) 「二つ目は単純なことや。
ビジュアルだってネガシマに説明できない事態に陥ることが嫌で続いていたんや。
そんな奴ネガシマがおらんくなったら続かんくなるに決まっとるわな」
彡(゚)(゚) 「これは参考書独学における最大の敵や」
彡(゚)(゚) 「やらんくなっても誰も咎める者もおらん。
やっても誰かが見てくれるわけでもあらへん」
彡(゚)(゚) 「宿題はやらんかったら先生がキレ始めるといった外部環境の変化が起こるものやろ?
授業は真面目に聞いたら定期テストで良い点が取れるから褒められるやろ?」
彡(゚)(゚) 「でも参考書はやらんくても自分の意思が戒めるしかないんや
外部の環境は何も変わらん」
彡(゚)(゚) 「自分の意思なんて弱いもんや。もしすべての人の意思がしっかり自分を制御できる力を持ってたら、オナ禁はここまで崇高な行為とされてないやろな」
彡(゚)(゚) 「せやから本来参考書独学は目標に向かって何も考えずできるやつに向いとるんやろな」
彡(゚)(゚) 「オナ禁なんて開始時に強く決意をした時ほど続かんもんやろ?
でも時には意識せずとも『あれ?もしかして俺一ヶ月くらい爺ってなくね?』という時もある
それと同じや」
彡(゚)(゚) 「急に低俗な話になった。すまんな」
彡(゚)(゚) 「長々とオナ禁の話をしたが、なんでこんな話をしたかというと明日の700選編への布石や」
彡(゚)(゚) 「700選というのはクソ難い難文や滅多にお目にかかれないマニアックな文、イギリスの爺さんしか使わないようなはるか昔の表現をたっぷり含んだ例文集や」
彡(゚)(゚) 「はっきり言ってその頃のワイが扱うには過ぎたるものやった」
彡(゚)(゚) 「しかし『技術70』で『ワイは困難にブチ当たって学ぶタイプなんや!』と考えたワイはホイホイと手を出してしまい、莫大な時間をつぎ込んだ」
彡(゚)(゚) 「ワイは今となってはその決断を後悔しとらん。ただ場合によっては身を滅ぼしかねん一冊やったと思う」
彡(゚)(゚) 「ビジュアルの成功までは順風満帆に見えたやろ?
やきう民のサクセスストーリーが続くと思ったやろ?」
彡(゚)(゚) 「しかし『技術70』の挫折により和田式のレールから外れたワイはどんどん変な方向に向かっていくんや」
彡(゚)(゚) 「せやから現役生でこのスレを参考にしようと思ってる人はビジュアル編までにしたほうが賢明やで
その先はイソップ物語みたいなもんやと思ってくれ」
彡(゚)(゚) 「と保険をかけまくって本日は閉店ガラガラや
ほな…また…」
【ビジュアル編終了】
彡(゚)(゚) 「冬休み前の模試は今回も変わらずおんちゃんに次いで2位やったな」
彡(゚)(゚) 「ただ大きな進歩もある。
いままでクラスで半分くらいやった英語が2位になったんや!」
彡(゚)(゚) 「おんちゃんは英語都道府県1位らしいからこれがワイのとれる最高の順位やな」
彡(゚)(゚) 「まあ社会がゴミすぎるせいで判定は振るわないんですけどね、初見さん」
彡(゚)(゚) 「なんで倫理捨ててまで切り上げた大松の日本史の授業毎回自習やねん、○すぞ」
彡(゚)(゚) 「あいつ最近プリント配ってすぐ職員室に蜻蛉返りしかしないやん。自動給餌器の名前を進呈したるわ。
しかも真弓によると…」
(( ( ・`ω・´)「この前日本史の授業終わってすぐ職員室行ったんだけどな、大松の奴何もせずソファー座って壁に寄り掛かって寛いでたぞ」 ))
彡(゚)(゚) 「しばき倒すぞこの糞ガキャア!!」
彡(゚)(゚) 「こんな奴らの言うことなんか聞いてられん。ワイは三年生になってから早期に問題演習できるように詰めをせんといかんのや」
彡(゚)(゚) 「じゃけん冬休みの講習と過去模試(全15日+α)全部休みましょうねー。
出席日数に含まれないからね、しょうがないね」
彡(゚)(゚) 「しかし冬休みの時間何をしようか」
彡(゚)(゚) 「春休みは普通に三年次の授業が始まるらしいから休めへんし、これがまとまった時間がとれる最後のチャンスやな」
彡(゚)(゚) 「国語はノー勉やからイザというとき信用できんし、やっぱりここは英語を得意科目にしたいところやな」
彡(゚)(゚) 「となるとやはり文法を完璧にして、単語の意味さえ分かれば何でも読めるくらいにはしたいな」
彡(゚)(゚) 「英作文の力も必要や…
そしてワイは困難なものにブチ当たって成長する…(←勘違い)」
(そしてここで…ズブズブの伊藤和夫信者だったやきうに電流走る…!)
彡(゚)(゚) ピキーン
彡(●)(●) 「 7 0 0 選 や」
彡(゚)(゚) 「700選ゲットしてきたでー」
彡(゚)(゚) 「ふむふむ…左ページに英文、右ページに日本語訳。下の方に補足説明か
随分シンプルというか、無機質な構成やな」
彡(゚)(゚) 「白熊くんの時に自分で作った例文ノートみたいや」
彡(゚)(゚) 「解説はほぼなし、というか他人に何かを伝えようという意志が全くない紙面やで」
彡(゚)(゚) 「これは元々700選が予備校の補助教材だったってことも関係してるみたいや。
予備校のセンセが解説する前提の本を、ワイらが盗み見てるみたいな感じやな」
彡(゚)(゚) 「せやからこの本単体じゃ何のことか全然わからへんな
艦これのチュートリアル並に不親切やわ」
彡(゚)(゚) 「700選の具体的なやり方教える本やサイトなんて何処にもあらへんかったから自分で考えるしかないな」
彡(^)(^)「なんかアドベンチャー感あってワクワクするやん!
ワイのフロンティア魂が疼くで!!」
彡(゚)(゚) 「えーと…前書きの『効果的な利用法』によると…
1.英文和訳の練習をしよう!!
2.和文英訳=英作文の練習をしよう!!
とのことやな」
彡(゚)(゚) 「まずは左ページの英文を自力に訳せるようになれ!ってことか
まあ自力で訳せんもんなんて覚えられるハズないから当然やな」
彡(゚)(゚) 「ただ解説がゼロやからわからんかったらワイからはなんのアプローチもできんな
せいぜい単語調べるくらいや」
彡(゚)(゚) 「幸い全部の文を解説してくれてるサイトがある。
IT革命様々やな」
彡(゚)(゚) 「ほんじゃま、『勝手に英文解釈』様、これからよろしうたのんます」
彡(゚)(゚) 「とは言ってもサイトに一瞥くれただけじゃ何もわからんな」
彡(゚)(゚) 「思考の整理と記録もせんとなんのことやらサッパリや」
彡(゚)(゚) 「サイトよんで分からん事は自分なりの言葉でノートにでもまとめるか」
彡(゚)(゚) 「100枚のノート買ってきたでー。両面合わせて200枚!
今日からこれがワイのバイブルや!!」
彡(゚)(゚) 「よってお前には『ウパニシャッド』という名を与える!
これからよろしくな!」
こうして、やきう民の新たな闘いが始まった…(TAKE2)
彡(゚)(゚) 「ウイイイイイイイッッッッス。どうも、やきう民でーす」
彡(゚)(゚) 「まぁ今日は正月、当日ですけども。
えーとですね、まぁ勉強場所の、えー自室に行ってきたんですけども、ただいまの時刻は1時を回りました」
彡(゚)(゚) 「はい、ちょっと遅れて始めたんですけどもね。えー11時ちょっとすぎくらいに、えー自室のちゃぶ台に向かったんですけども。」
彡(゚)(゚) 「ほんでーまぁ『A.英語の基本文型』の章の全体の例文を理解した後に行ったんですけども。スィー。」
彡(゚)(゚) 「ほんでーかれこれまぁ2週間くらい、えー待ったんですけどもサボった日は何1日来ませんでした。ガチャ」
彡(゚)(^)「挫折すると思った?残念!意外に順風満帆でした!!」
彡(゚)(゚) 「ワイは冬休みから700選の英文和訳をやりまくり、『勝手に英文解釈』というサイトをスマホのホーム画面にぶち込むくらい見まくった」
彡(゚)(゚) 「最初の100文くらいの学習は死ぬほど時間がかかったが、徐々に洗練されていき、理解も処理も比べ物にならないほどはやくなっていった」
彡(゚)(゚) 「700選は苦難の連続やった。でもそれゆえに退屈することなくワイは次々と前にすすんで行った。」
彡(゚)(゚) 「このころのワイの勉強時間は恐らく凄かったやろな、測ってへんけど。
とにかく勉強が楽しかった」
彡(゚)(゚) 「冬休みが明けるとワイは通常の学校の登校日も休み始めた
高2の通知表の欠席11だか19だかは大体この時期のせいや」
彡(゚)(゚) 「でも休んでる時もワイは少なくとも学校が始業してから放課後になるくらいまでは休憩なしで700選ぶをやっとった
ぶっちゃけると受験間近の時期なんかとは質も量も比べ物にならんわ」
彡(゚)(゚) 「散々自慢したんやが、なんでかと言うとこの時期に話すネタがないんや。
たいてい引き篭もっとったからな」
彡(゚)(゚) 「あとこの時期に話せるネタは大松先生の悪口くらいやな
あまりにネタがないんでこれも言うと、ネガシマくんが文理選択で迷っとったときなんやがな?」
(( (●▲●)「文理で迷ってます」
大松「ウチは文系が弱いから理系にするんだぞ
(お前の進路よりウチの事情を優先してアドバイスするぞ)」
(●▲●)「えぇ…」 ))
彡(゚)(゚) 「お前文系の教師やろが!!自覚してんならもっとマシなことしろやカス!!
そんな言い訳するくらいなら最初から募集要項に『申し訳ないが文系志望者はNG』を書き加えとけ守銭奴!銭ゲバ!!資本主義のイヌ!!!
弱いとか言うならいつまでも俺達の時間の大部分抱えてんじゃねえよ公式サイトに『東大京大を始めとする難関国立を見据えたカリキュラム』とか謳いやがって身の程知らずのゴミが!
そもそも倫理切って日本史の授業しないで文系弱いとかどの口が言っとるんじゃクソガイジ!!九代族滅したろか腐れ業人!!」
彡(。)(;)「ハァハァ…」
彡(゚)(゚) 「まあこんなところで高2編は終わりや
クッソ短いけどキリのいいとこがここしかないんや、許してクレメンス」
彡(゚)(゚)「 ホントにこの時期は一番勉強してたのに一番書くことがない。
浪人して必死に勉強してもこんな感じなんやろな
一生懸命やればやるほど時間が速く流れて記憶が曖昧になっていくみたいな感じなんやろか?
やっぱ変化とか刺激って大事やで、宅浪できる人は尊敬するわ」
彡(゚)(゚) 「最後に700選をやるのは全くおすすめせん、という謎めいた言葉だけを残してワイは去る。
ほな…また…」
彡(゚)(゚) 「二年生のうちは700選ばっかやっとった
あとはシス単をちょろちょろやっとったぐらいやな」
彡(゚)(゚) 「三年生になっても700選の和文英訳は全然終わってなかったから同じや
全文終わったのはいつだったか忘れたわ。とにかく時間がかかった
ワイが頑なに700選を勧めたがらないのはこれが一番の理由や」
彡(゚)(゚) 「確か模試の成績が、二年の冬あたりは大体地底A早稲田Bとかやったかな」
彡(゚)(゚) 「ワイは学校休んで引き篭もって一日中勉強した成果が出た!!と大喜びしとった
それと同時に自宅学習>登校の価値観も着々と醸成されていった」
彡(゚)(゚) 「新しい単元やってる時期に学校休むのはマジでおすすめせんで
ワイは二年の冬休みまくったせいで今でも積分がなんなのか分からん
ただ式を作ってインテグラルを外して計算することしかできないんや」
彡(゚)(゚) 「学校の授業でやってたはずのことを後から独学でやるっていうのは時間的にも大きな負担や」
彡(゚)(゚) 「さらに『後で独学すればいいや』となっても、受験生は後になればなるほど追い詰められていくんや
不安定な精神状態で新しいことを始めようとすると、わからないことが嫌になって単元ごと捨ててしまったりしてしまう恐れもある」
彡(゚)(゚) 「単元すてるっちゅうことは大問1問捨てるっちゅうことやからな、よっぽど他単元で特異な力を持つ奴やない限り1点を争う難関は諦めるしかないで」
彡(゚)(゚) 「ほんで三年になってからも700選しかやっとらんかった」
彡(゚)(゚) 「地底A判定だったワイは、志望校を更なる高みに昇らせる」
彡(゚)(゚) 「つまりE判定、一橋大学や」
彡(゚)(゚) 「ほんで一橋大学を志望校に据えたワイはこのままではあまりにも数学が死んでいることに気づく」
彡(゚)(゚) 「そこでワイは700選の和文英訳が終わって暗記に入るタイミングで新しい参考書を始めるんや
そこで人生最大の過ちを犯す。」
彡(●)(●) 「文 系 プ ラ チ カ 」
彡(゚)(゚) 「これについてはホンマ何も言いたくないで
何も言わないでくれ…言わないでクレメンス」
つ ◆2iGVw50lT.
これでググれば載ってる
いやー、みんな覚えていてくれて嬉しいで!
SSの作者見てくれてないかなー
おしゃべりしたいんや!