TEAPは普通の大学の学部の入試としてはよくできていると思います。
ただし、下記のような大学の入試には向かないと思います。
(1)東京大学や京都大学のように受験生のレベルが「青天井」になっている
(2)国際教養学部のような「ほとんどの授業が英語で開講されている。」または「半年間から1年間の長期留学が必須」。つまり英語の能力が海外の大学で普通に受講可能な学生が多くを占める学部。
英検がTEAPを開発した際に、協力した上智大学でも国際教養学部の入試においてはTEAPは利用されていません。
英語の外部民間検定使用できるのは「TOEFLまたはIELTS(Academic)の公式スコア」のみです。
英語の4技能のヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR)がC1以上のレベルの判定にも向かないと思われます。
逆に「TOEFLまたはIELTS(Academic)」だと普通の社会系や理工系、医歯薬系の学部の入学試験としては少しレベルが高いのではないでしょうか?
理想論はともかく現実的には。
上智大学は国際教養学部を除き他学部の全1年生は「上智大学言語教育研究センター」が開講している「ACADEMIC COMMUNICATION」という名称の英語4技能を教授する授業が必須科目になっています。
(ただし、入学時に上智大はTEAPを全学生に受験させていて高得点を取得した学生は受講免除)
この科目は最後にもういちどTEAPを受験してそのスコアで科目の成績が決まります。
上智大は入学時、TEAP利用や推薦で入試時においてTEAPを受験していて、その得点が上位の学生は、入学時のオリエンテーションキャンプにおいて外国からの留学生と同部屋になる可能性が高いと言われています。
早い話、TEAPは日本に留学してきている外国人留学生と英語でコミュニケーションをとることを目的としていると言われています。
外国の文献を読む等の能力は各学部で開講している英語の授業に任せているようです。
TEAPは他の英語4技能検定と比較するとReading、Listening、Writingは少し厳しめだけど、Speakingでは思った以上にスコアが出るというのは多くの受験生が述べています。
TEAPの「Speaking test」は1対1の面接方式(時間:約10分)ですが、発音、文法より「相手に意思を伝えること」。
これが非常に重視されているからと言われています。
相手に何を伝えようとしているのか、これができていれば高スコアが出やすいそうです。
ただし、TEAPは地方に会場が少ないこと。(地方に受験希望者が少ないこと)
これがネックになっています。
だから英検協会は従来の「英検」が1日で4技能すべてが終わらないという理由で共通テスト成績提供システムから除外されたときに、TEAPだけでは地方においてGTECには敵わないだろうと判断して「英検2020 1day S-CBT」を創設したという経緯があります。
http://2chb.net/r/jsaloon/1574337830/107