家畜研究所の火災で牛の精液が大量放出。前代未聞の火災現場に(オーストラリア) : カラパイア
http://karapaia.com/archives/52282875.html
オーストラリアのビクトリア州ギプスランドにある家畜研究所で、激しい火災が発生した。
この施設では、近隣の農家が飼育する乳牛および肉牛に対しての様々な研究が行われており、牛の人工授精のための貴重な精液が大量に貯蔵されてあった。
今回の火災では、精液を保管していた極低温シリンダーが破壊され、中の精液が至る所に放出されるという、消防署員にとっても「前代未聞の」火災現場になってしまったようだ。
ビクトリア州南東部ギプスランドにあるヤラム家畜研究所(Yarram Herd Services)で、9月17日の午前3時頃、火災が発生した。
消防署員が現場に駆け付けた時には、既に250平方メートルの建物はほぼ完全に燃えており、隊員らは10人がかりで2時間以上かけて消火活動に尽力。
結果、総勢36人の消防署員により火災は鎮火した。
後日の取材で、ギプスランド消防局長は、この消火活動がある意味非常に困難だったことを明かしている。
火災により温度が上がったことで、極低温シリンダー内の牛の精液が急速に膨張し、蓋を押し上げて外へ放出したのです。
精液は、建物の外にまで放出していました。
大量の精液が現場に散布されるという事態は、今回初めてのことです。
ヤラム家畜研究所では、過去20年にわたり近隣地域の農家が飼育している乳牛や肉牛への人工授精だけでなく、繁殖アドバイスや群れの検査、子牛の除角など様々なサービスを提供してきた。
今回、火災でおよそ100本もの極低温シリンダーが破壊され、良質な雄牛の貴重な精液が台無しになってしまったことは、多くの農家に大打撃を与えることになる。
家畜研究所の役員で副議長を務めるアーロン・トーマス氏は次のように語っている。
実際のシリンダーは1本あたり500豪ドル(約36000円)〜1000豪ドル(約73000円)ですが、中の牛の精液はそれぞれ価格が異なります。
ちょうど人工授精シーズンに入っていたため、建物内には地元の農家が所有していたタンクがあり、大量の精液が貯蔵されていました。
その分だけでもそれぞれ5豪ドル(約360円)〜95豪ドル(約7000円)の価値があったので、シリンダーの精液と併せると被害額は莫大です。
牛の精液だけではなく、研究のための機器も火事で失われました。
特にヤラム地区は過去12か月にわたって干ばつを経験したので、この被害は甚大です。
特に農家にとっては、かなり大きな打撃となるでしょう。
火災後、家畜研究所では役員会や経営陣、スタッフらを集め、今後の対策会議が行われるということだ。
なお現在も、消防署員は現場で火災の原因を調査中である。
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オーストラリアのビクトリア州ギプスランドにある家畜研究所で、激しい火災が発生した。
この施設では、近隣の農家が飼育する乳牛および肉牛に対しての様々な研究が行われており、牛の人工授精のための貴重な精液が大量に貯蔵されてあった。
今回の火災では、精液を保管していた極低温シリンダーが破壊され、中の精液が至る所に放出されるという、消防署員にとっても「前代未聞の」火災現場になってしまったようだ。
ビクトリア州南東部ギプスランドにあるヤラム家畜研究所(Yarram Herd Services)で、9月17日の午前3時頃、火災が発生した。
消防署員が現場に駆け付けた時には、既に250平方メートルの建物はほぼ完全に燃えており、隊員らは10人がかりで2時間以上かけて消火活動に尽力。
結果、総勢36人の消防署員により火災は鎮火した。
後日の取材で、ギプスランド消防局長は、この消火活動がある意味非常に困難だったことを明かしている。
火災により温度が上がったことで、極低温シリンダー内の牛の精液が急速に膨張し、蓋を押し上げて外へ放出したのです。
精液は、建物の外にまで放出していました。
大量の精液が現場に散布されるという事態は、今回初めてのことです。
ヤラム家畜研究所では、過去20年にわたり近隣地域の農家が飼育している乳牛や肉牛への人工授精だけでなく、繁殖アドバイスや群れの検査、子牛の除角など様々なサービスを提供してきた。
今回、火災でおよそ100本もの極低温シリンダーが破壊され、良質な雄牛の貴重な精液が台無しになってしまったことは、多くの農家に大打撃を与えることになる。
家畜研究所の役員で副議長を務めるアーロン・トーマス氏は次のように語っている。
実際のシリンダーは1本あたり500豪ドル(約36000円)〜1000豪ドル(約73000円)ですが、中の牛の精液はそれぞれ価格が異なります。
ちょうど人工授精シーズンに入っていたため、建物内には地元の農家が所有していたタンクがあり、大量の精液が貯蔵されていました。
その分だけでもそれぞれ5豪ドル(約360円)〜95豪ドル(約7000円)の価値があったので、シリンダーの精液と併せると被害額は莫大です。
牛の精液だけではなく、研究のための機器も火事で失われました。
特にヤラム地区は過去12か月にわたって干ばつを経験したので、この被害は甚大です。
特に農家にとっては、かなり大きな打撃となるでしょう。
火災後、家畜研究所では役員会や経営陣、スタッフらを集め、今後の対策会議が行われるということだ。
なお現在も、消防署員は現場で火災の原因を調査中である。