「御の字」「砂をかむよう」の慣用表現について、本来の意味を理解している人は3割台にとどまることが、
文化庁が29日発表した2018年度「国語に関する世論調査」でわかった。文化庁は「活字離れに伴い、
慣用句の意味を文脈から推しはかる機会が少なくなった影響もあるのではないか」とみている。
調査は今年2〜3月、全国の16歳以上の男女に実施、1960人から回答を得た。
「砂をかむよう」について、「無味乾燥でつまらない様子」と、本来の意味で捉えていたのは32・1%。
56・9%は「悔しくてたまらない様子」を選び、年代別では50歳代以下で高い傾向だった。
文化庁では「『唇をかむ』のように、かむ姿が悔しさを連想させた可能性がある」と説明する。
「御の字」も、本来の「大いにありがたい」を選択したのは36・6%。49・9%は「一応、納得できる」と捉えており、
同じ質問があった08年度調査(51・4%)とほぼ変わらなかった。
一方、「憮然(ぶぜん)」を本来の「失望してぼんやりとしている様子」と理解していたのは28・1%で、
10歳代(69・5%)など若い世代ほど高かったが、56・7%は「腹を立てている様子」と答えた。
本来の慣用句と異なる表現が広がっている状況も浮かんだ。言葉に偽りがないと固く約束する時の言い方として、
本来の「天地神明に誓って」を使う人は32・1%。53・7%は「天地天命に誓って」を選んだ。
論理的に議論を展開する際の表現として、本来の「論陣を張る」を使う人は29・5%で、
「論戦を張る」(44・0%)を14・5ポイント下回った。
ソース 読売新聞オンライン 10/29 22:06
https://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/kyoiku/news/20191029-OYT1T50230/
文化庁が29日発表した2018年度「国語に関する世論調査」でわかった。文化庁は「活字離れに伴い、
慣用句の意味を文脈から推しはかる機会が少なくなった影響もあるのではないか」とみている。
調査は今年2〜3月、全国の16歳以上の男女に実施、1960人から回答を得た。
「砂をかむよう」について、「無味乾燥でつまらない様子」と、本来の意味で捉えていたのは32・1%。
56・9%は「悔しくてたまらない様子」を選び、年代別では50歳代以下で高い傾向だった。
文化庁では「『唇をかむ』のように、かむ姿が悔しさを連想させた可能性がある」と説明する。
「御の字」も、本来の「大いにありがたい」を選択したのは36・6%。49・9%は「一応、納得できる」と捉えており、
同じ質問があった08年度調査(51・4%)とほぼ変わらなかった。
一方、「憮然(ぶぜん)」を本来の「失望してぼんやりとしている様子」と理解していたのは28・1%で、
10歳代(69・5%)など若い世代ほど高かったが、56・7%は「腹を立てている様子」と答えた。
本来の慣用句と異なる表現が広がっている状況も浮かんだ。言葉に偽りがないと固く約束する時の言い方として、
本来の「天地神明に誓って」を使う人は32・1%。53・7%は「天地天命に誓って」を選んだ。
論理的に議論を展開する際の表現として、本来の「論陣を張る」を使う人は29・5%で、
「論戦を張る」(44・0%)を14・5ポイント下回った。
ソース 読売新聞オンライン 10/29 22:06
https://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/kyoiku/news/20191029-OYT1T50230/