■10月18日 「ファーストの会」とは一体何だったのか。衆院選(19日公示、31日投開票)に東京都内25の小選挙区を中心に候補者を擁立し、国政進出を目指すと「都民ファーストの会」が新党設立をぶち上げたのが今月3日。それから2週間もたたない15日には文書1枚で擁立断念を発表した。衆院解散前夜の一夜花≠ナはあった。
都民ファの一部所属議員から国政進出への提言が荒木千陽代表に出されたのは先月半ばといわれる。都議選で31議席を獲得し第2党を守ってまだ3カ月。都の新型コロナウイルス新規感染者は最近2桁に激減したが、先月はじめは4桁台。まだ感染対策に全力投球する時期だったのに頭は国政進出のことばかりだったのか。
思えば都民はなめられっばなしだ。無免許運転で当て逃げし、書類送検された木下富美子都議は除名はされたが都民ファで当選している。議会には一度も顔を出さず2度の辞職勧告や召喚状も一切無視。それでも3カ月分の議員報酬など395万円を受け取ったとか。想像を絶する面の皮の厚さだ。
開き直る前に辞職を説得できなかった小池百合子特別顧問にも責任の一端があるはずだ。「ファーストの会」についても結局は見て見ぬふりだった。百戦練磨の小池氏からすれば準備期間のなさは先刻承知だったろう。「まず都政で都民のために働いて認められてから」とでも強くクギを刺しておけば、こんな醜態は見せずに済んだろう。
コロナはひとまず落ち着いた。五輪・パラリンピックも終わった。前回衆院選からささやかれ続けた自身の出馬も噂にとどまった。女性初総理の座は見果てぬ夢か。小池氏の存在感が日々薄らいでいくのもむべなるかなではある。(今村忠)
https://www.sanspo.com/article/20211018-FY5VKMCH2RJRXKIW6CPV6EWW74/
都民ファの一部所属議員から国政進出への提言が荒木千陽代表に出されたのは先月半ばといわれる。都議選で31議席を獲得し第2党を守ってまだ3カ月。都の新型コロナウイルス新規感染者は最近2桁に激減したが、先月はじめは4桁台。まだ感染対策に全力投球する時期だったのに頭は国政進出のことばかりだったのか。
思えば都民はなめられっばなしだ。無免許運転で当て逃げし、書類送検された木下富美子都議は除名はされたが都民ファで当選している。議会には一度も顔を出さず2度の辞職勧告や召喚状も一切無視。それでも3カ月分の議員報酬など395万円を受け取ったとか。想像を絶する面の皮の厚さだ。
開き直る前に辞職を説得できなかった小池百合子特別顧問にも責任の一端があるはずだ。「ファーストの会」についても結局は見て見ぬふりだった。百戦練磨の小池氏からすれば準備期間のなさは先刻承知だったろう。「まず都政で都民のために働いて認められてから」とでも強くクギを刺しておけば、こんな醜態は見せずに済んだろう。
コロナはひとまず落ち着いた。五輪・パラリンピックも終わった。前回衆院選からささやかれ続けた自身の出馬も噂にとどまった。女性初総理の座は見果てぬ夢か。小池氏の存在感が日々薄らいでいくのもむべなるかなではある。(今村忠)
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