倉庫に保管されている政府の布マスク=2021年12月1日午後2時46分、東京近郊
厚生労働省は11日、政府が大量に保管している布マスク「アベノマスク」について、無料配布を希望する人からの申し込みや問い合わせが多数寄せられているとして、14日までとしていた受付期間を28日まで2週間延長すると発表した。6日までに約8万5千件の申し込みがあったという。
布マスクは2020年4月、店頭でのマスク不足を受けて当時の安倍晋三首相が全世帯に配布すると表明し、アベノマスクと呼ばれる。昨年末時点で約8千万枚の在庫があり、保管には6億円がかかっていると指摘されていた。岸田文雄首相は、希望者に配布した上で残りは年度内をめどに廃棄するよう指示していた。
配布申し込みの受け付けは昨年12月24日に始まった。厚労省によると、1件あたりの配布希望枚数にはばらつきがあり、「あと2週間でいい線までいくかもしれないが、廃棄ゼロは難しい」(担当者)見通しだ。(下司佳代子)
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