立憲民主党の小川淳也政調会長は菅直人元首相のヒトラー発言を巡る日本維新の会との関係に懸念を示した(撮影・大上悟)
立憲民主党の小川淳也政調会長は3日午前の会見で、同党最高顧問の菅直人元首相が、日本維新の会を創設した橋下徹氏を「(ナチス・ドイツの)ヒトラーを思い起こす」などと自身のツイッターに投稿し、日本維新の会から謝罪撤回を求められている問題について見解を示した。「現在、維新の会から国会質問を通して、あたかも立憲民主党を目の敵にしているような発信とか発言(がある)、これは複雑な思いを抱いている」と両党の関係に懸念を示した。
その上で「菅直人元総理が個人のお立場でいろいろと発信しておられることも興味深く拝見しております。時に例えが適切かどうか、ご批判も含めて議論があってしかるべきと受け止めている」とした。
日本維新の会は1月26日、立民の泉健太代表宛てに抗議文を提出したが、立民の逢坂誠二代表代行は「個人の発言」と党としての対応を否定した。それを受け、1日に日本維新の会の馬場伸幸共同代表が議員会館で隣同士の菅氏の事務所を訪ね、抗議文を提出した。
馬場氏の直談判に応じた菅氏は謝罪撤回や、公開討論会の提案も拒否し、自身のツイッターで今回の問題に対する批判を展開している。
日本維新の会の藤田文武幹事長は「今後は(菅氏の)発言内容によって対応しなくてはいけない場合もある」と注視していく方針を明らかにするなど、菅氏のヒトラー発言による波紋は広がり続けている。
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