生前は親しかった(ロイター)
政府は参院選中に銃撃され死亡した安倍晋三元首相の国葬を9月27日に東京・北の丸公園の日本武道館で行う方向で調整に入った。バイデン米大統領やトランプ同前大統領ら、世界中の要人の参列が見込まれる中、なんとロシアのプーチン大統領訪日の話が飛び交っている。
戦後の首相経験者として2例目となる国葬を巡っては、野党から反発の声が上がっていた中、政府は日程を決めた。これは長期政権で外交に力を入れていた安倍氏とあって、外国の首脳が多数、国葬への出席が予想されるため。安倍氏が8日に亡くなった際も各国首脳は現地の日本大使館を弔問し、安倍氏の死を悼んでいた。
訪日が見込まれる外国首脳には、プーチン氏もリストアップされている。プーチン氏は安倍氏と27回も会談し、信頼関係を結んでいた仲。安倍氏が死去した際、「シンゾウとは常に連絡を取り合い、そのたびに彼の素晴らしい人柄と職業的精神が発揮された。彼の記憶はいつまでも心に残るだろう」と昭恵夫人と安倍氏の母親・洋子氏に弔電を送っていた。また、ガルージン駐日大使が通夜に訪れた。
「参院選後に安倍氏がロシアを訪れ、プーチン大統領と会談し、ウクライナ侵攻で何らかの和平案をとりつけるのではないかとの話もあったほど。プーチン大統領もにっちもさっちもいかない状況で、安倍氏の弔問を理由に来日し、弔問外交で打開策を図りたい狙いがあるのでは」(永田町関係者)
日本政府はロシアのウクライナ侵攻後、プーチン氏の資産を凍結し、在日ロシア大使館の外交官らを国外退去させれば、ロシア側も15日に日本の国会議員384人にロシアの入国禁止措置を取ったばかりで、日ロ間は“絶縁関係”にある。
「現実的には欧米の要人が訪れる中で、プーチン大統領が顔を出す事態は想像できないし、拘束のリスクやテロなどの身の危険もある。それでも訪日となれば、五輪やサミットとは比べものにならない警備態勢が敷かれることになる」(同)
過去にも弔問外交で対立関係にあった国が対話をするきっかけになった例は多いが、プーチン氏来日なら武道館周辺の完全封鎖では済まない事態になりそうだ。
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