区役所に「職員がコンビニの前でソフトクリームを食べている」と1本の苦情電話が入った。職員は昼休憩中だったため、SNSで物議を醸していた。
ある日、東京都内のとある区役所に「職員がコンビニの前でソフトクリームを食べてます」と1本の電話が入った。時刻は午後1時過ぎで、電話の主は区役所の職員が仕事をさぼっていると思ったのか告げ口するような口調だったという。ただ、指摘された職員はさぼっていたわけではなく、正午から1時間、窓口での対応などを行ったあと午後1時から遅い昼休憩を取っていたのだ。
いきさつを区役所の関係者がSNSに投稿すると、Twitterでは「休憩中になにを食べようと勝手」「どんどん食べてください」とたちまち反響があった。問題の電話については、客の立場を利用し店などに過剰なクレームを入れるカスタマーハラスメント、いわゆる「カスハラ」ではないかという声も上がった。
街の人に聞いてみると、20代女性は「業務中じゃないのにもかかわらず、そんなことで区役所に電話してたら大事なほかの業務に支障がでる。いちいちそんなことで連絡するのもどうかと思う」と話し、50代女性は「想像力の欠如と、よっぽど暇なんかなと思いました。そんなの付き合ってたら根が持たないと思うので気にしなくていい」と養護する声が上がっている。
一方、職員を擁護する声が上がる声と反対で「無用のトラブルを避けるためには誤解を受けない行動をとるべき」との意見も聞こえた。ネット上では「定年まで安定が保証されているという意味で、公務員は羨ましがられる職業です。制服等で身元が分かる格好で職場外に出る場合、看板を背負っていると思って、見られている意識を持つことは必要だと思います」といった投稿も。
日本ハラスメント協会・村嵜要代表理事は「公務員は『カスハラ』の対象になりやすく、何らかの歯止めが必要」だと説明。さらに「税金で生活しているところがあるし、職員は色々なことを我慢しないといけないというような間違った方向で捉えられている方は、一定数いるんじゃないかなと思いますね。カスタマーハラスメントを明確に法律で規制されていない段階ですので、現場の市役所さん、区役所の職員さんというのはサンドバックになっているような状態。『サービスの範囲を超えると思われる内容には対応出来かねます』とはっきりと伝えてお引き取り願うと、一律の対応方法というのを対策としてある程度作った方がいいと思います」と対応策も話している。(『ABEMAヒルズ』より)
https://times.abema.tv/articles/-/10041075