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https://news.yahoo.co.jp/articles/6b2c820a41056328f10c5c3344d7f2795e056ac9
岸田文雄首相の長男で「政務秘書官」を務める翔太郎氏の「諸国漫遊」が問題になっている。首相に同行した先のパリ、ロンドンで「公用車を使って観光三昧」「ビストロでディナー」「要人と記念写真おねだり」などが、現地での活動内容だという。
【画像】「溺愛する」長男を政務秘書官に起用した岸田首相。「情報漏洩」や外遊先での「観光三昧」が問題視されてもなお… 写真:共同通信
https://news.yahoo.co.jp/articles/6b2c820a41056328f10c5c3344d7f2795e056ac9/images/000
昨年10月の「秘書官起用」については、当初からその「英断」を危ぶむ声があった。
「長男の翔太郎を秘書官に抜擢したことは、冷静沈着だったはずの岸田首相が暴走し始めたということ。このタイミングでこの人事は、どう考えても不適切ですよ。いくらなんでも時期が悪すぎる。この国難のときに、世襲のための『箔つけ人事』をしている場合ではない。反発が出るのは素人にだってわかることです」(閣僚経験者)
しかし、岸田首相の「聞く力」は発動せず、12月には「情報漏洩」疑惑まで飛び出した。
「翔太郎首相秘書官を通じてテレビ局の女性記者に情報が漏れたという『醜聞』を、政治情報誌が大きく報じています。事実関係は藪の中ですが、官邸は大騒ぎになりました。たしかにこの2ヶ月、政府発表より先に人事や法案情報がメディアに漏れた事例がいくつもありましたから」(全国紙政治部幹部)
そして今回、26日発売の『週刊新潮』報道が火をつけた「外遊で観光三昧」問題について、27日午前、木原誠二官房副長官が会見してこう述べた。
「政務秘書官としての公務として以外の不適切な行動はなかったと、現時点では確認している」
◆自己愛が高まる首相は…
「冷静沈着だったはずの首相」がなぜ、こんな事態を招いたのか。1月6日の仕事始めで、首相の様変わりに驚いたという官邸スタッフが、こう打ち明ける。
「新年の挨拶で『あの安倍首相でさえ言えなかった防衛力強化を、岸田政権は国民に堂々と表明した。そして、あの安倍首相でさえ出来なかった防衛力強化財源を所得税負担としたのは岸田政権です』というんです。あまりの自画自賛に耳を疑いました」
はしゃぐ岸田首相が2言目には「安倍元首相超え」を語る姿を、苦々しい思いで眺めているのが菅義偉元首相と安倍派議員たち。
「岸田のやっていることは、安倍元首相が産みの苦しみで成し遂げた新安保の総仕上げにすぎない。コロナワクチン買い付けで駆け回り、エネルギー対策として原発再稼働に舵を切ったのは菅政権だった。岸田政権の新資本主義は、まだ何もやっていない。党内は、岸田首相の顔で選挙は戦えないというのが本音です。岸田は、国会議論を経ない安易な防衛増税、少子化対策予算倍増を強行した。最大派閥の安倍派はもちろん、二階元幹事長、菅元首相ら党の主流派は、首相の暴走を憂慮しています」(清和会議員)
党内では「岸田おろし」の動きも活発化している。そこに降ってわいたのが「長男豪遊」だ。
「外遊先のこんな話が週刊誌に漏れるというのはどういうことか、考えればわかりますよ。今の首相は、周囲の者たちの信頼を得られていないんです」(官邸関係者)
党内に協力者は少なく、内閣支持率は下がる一方の岸田政権。にもかかわらず、鼻息は荒い。
「今年は、やると言ったことを、粛々とやっていく。だれも協力してくれないことをやり抜かなければならない。覚悟決めて、政権主導で推進していく。みんなも気を引き締めて、政策実現に最大限の協力をしてもらいたい」
年始の挨拶で、官邸スタッフにこう宣言した岸田首相は今、どんな景色を見ているのだろう。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6b2c820a41056328f10c5c3344d7f2795e056ac9
岸田文雄首相の長男で「政務秘書官」を務める翔太郎氏の「諸国漫遊」が問題になっている。首相に同行した先のパリ、ロンドンで「公用車を使って観光三昧」「ビストロでディナー」「要人と記念写真おねだり」などが、現地での活動内容だという。
【画像】「溺愛する」長男を政務秘書官に起用した岸田首相。「情報漏洩」や外遊先での「観光三昧」が問題視されてもなお… 写真:共同通信
https://news.yahoo.co.jp/articles/6b2c820a41056328f10c5c3344d7f2795e056ac9/images/000
昨年10月の「秘書官起用」については、当初からその「英断」を危ぶむ声があった。
「長男の翔太郎を秘書官に抜擢したことは、冷静沈着だったはずの岸田首相が暴走し始めたということ。このタイミングでこの人事は、どう考えても不適切ですよ。いくらなんでも時期が悪すぎる。この国難のときに、世襲のための『箔つけ人事』をしている場合ではない。反発が出るのは素人にだってわかることです」(閣僚経験者)
しかし、岸田首相の「聞く力」は発動せず、12月には「情報漏洩」疑惑まで飛び出した。
「翔太郎首相秘書官を通じてテレビ局の女性記者に情報が漏れたという『醜聞』を、政治情報誌が大きく報じています。事実関係は藪の中ですが、官邸は大騒ぎになりました。たしかにこの2ヶ月、政府発表より先に人事や法案情報がメディアに漏れた事例がいくつもありましたから」(全国紙政治部幹部)
そして今回、26日発売の『週刊新潮』報道が火をつけた「外遊で観光三昧」問題について、27日午前、木原誠二官房副長官が会見してこう述べた。
「政務秘書官としての公務として以外の不適切な行動はなかったと、現時点では確認している」
◆自己愛が高まる首相は…
「冷静沈着だったはずの首相」がなぜ、こんな事態を招いたのか。1月6日の仕事始めで、首相の様変わりに驚いたという官邸スタッフが、こう打ち明ける。
「新年の挨拶で『あの安倍首相でさえ言えなかった防衛力強化を、岸田政権は国民に堂々と表明した。そして、あの安倍首相でさえ出来なかった防衛力強化財源を所得税負担としたのは岸田政権です』というんです。あまりの自画自賛に耳を疑いました」
はしゃぐ岸田首相が2言目には「安倍元首相超え」を語る姿を、苦々しい思いで眺めているのが菅義偉元首相と安倍派議員たち。
「岸田のやっていることは、安倍元首相が産みの苦しみで成し遂げた新安保の総仕上げにすぎない。コロナワクチン買い付けで駆け回り、エネルギー対策として原発再稼働に舵を切ったのは菅政権だった。岸田政権の新資本主義は、まだ何もやっていない。党内は、岸田首相の顔で選挙は戦えないというのが本音です。岸田は、国会議論を経ない安易な防衛増税、少子化対策予算倍増を強行した。最大派閥の安倍派はもちろん、二階元幹事長、菅元首相ら党の主流派は、首相の暴走を憂慮しています」(清和会議員)
党内では「岸田おろし」の動きも活発化している。そこに降ってわいたのが「長男豪遊」だ。
「外遊先のこんな話が週刊誌に漏れるというのはどういうことか、考えればわかりますよ。今の首相は、周囲の者たちの信頼を得られていないんです」(官邸関係者)
党内に協力者は少なく、内閣支持率は下がる一方の岸田政権。にもかかわらず、鼻息は荒い。
「今年は、やると言ったことを、粛々とやっていく。だれも協力してくれないことをやり抜かなければならない。覚悟決めて、政権主導で推進していく。みんなも気を引き締めて、政策実現に最大限の協力をしてもらいたい」
年始の挨拶で、官邸スタッフにこう宣言した岸田首相は今、どんな景色を見ているのだろう。