穂乃果「あれ、にこちゃん1人?」
にこ「なんかみんな来ないらしいわよ、薄情よね」
穂乃果「えー、せっかくやる気出そうと思ってたのに」
にこ「そうねー、とりあえずPVの確認してたけどなんかめんどくさくなってきたわ」
穂乃果「どんな感じ?」
にこ「ちょーっとにこの場面少ないけどまあこんな感じじゃない?」
穂乃果「へー……いい感じだね」
にこ「当たり前でしょ?にこを誰だと思ってんのよ」
穂乃果「んー、私の彼女?」
にこ「そういうのいいから」
穂乃果「またまた照れちゃって」
にこ「照れてない!」
穂乃果「……なにもそんなに声張り上げることないじゃん」
にこ「うっさいわねー、集中したいから静かにしてよ」
穂乃果「さっきまでやる気ないとか言ってたくせに……」
にこ「なんか言った?」
穂乃果「何でもなーい」
にこ「にしてもやることなくなってくると暇になるわね……もう帰ろうかしら」
穂乃果「えー、もうちょっとお話してようよ」
にこ「内容がないじゃない」
穂乃果「内容がないよう?」
にこ「そうそ……違う!」
穂乃果「ノリノリだったね、にこちゃん」
にこ「と、とにかく!やることないのよ、ここで時間潰すならアキバで暇つぶししてた方が有意義よ」
穂乃果「えー、なんかこういう雰囲気良くない?なんかじゃくじょー?感というか……」
にこ「……あんたがそういうこと言うなんて意外ね」
穂乃果「意外ってなに!」
にこ「まあまあ……うーん、でも私はもうちょい賑やかな方が好みねえ」
穂乃果「お祭りみたいな?」
にこ「いや、そういうのじゃなくて、都会の雑踏?って言うの?ああいう方が好みなのよ」
穂乃果「それこそ分かんないなぁ……静かな方がリラックスできるよ?」
にこ「なんか、お祭り騒ぎはあんたの方が好きそうなのに意外ね」
穂乃果「そうかな?」
にこ「ん」
穂乃果「……なんかお互い知らないこと沢山あるよね」
にこ「相手のことを100%分かってるなんて言われたら却ってドン引きだけどね」
穂乃果「それはそうだけどさ、それにしても知らないことが沢山あるなって」
にこ「……そうね」
穂乃果「穂乃果たちも、さ……もっと仲良くなると、またお互いの知らないことを知れるようになるのかな?それで衝突しちゃったりするのかな」
にこ「……ぶつかる事は、少なくないでしょうね」
穂乃果「だよね……」
にこ「でも、そんなんで仲違いするような関係なら初めからそこまでの関係ってことよね」
穂乃果「それは……」
にこ「それに、穂乃果は私に嫌いなところがあったら別れるの?」
穂乃果「そんなことない!」
にこ「なら良いじゃない、それで」
穂乃果「なんか、はぐらかされたような気がする……」
にこ「そんなことないわよ」
穂乃果「ま、いっか」
にこ「いいんかい!」
穂乃果「ねー、ひまだよー」
にこ「私に言わないでよ」
穂乃果「ひーまーだーよー!」
にこ「ぬぁぁ静かにしてなさいこのバカ!」
穂乃果「にこちゃんにバカって言われた……よりにもよってにこちゃんに……」
にこ「だってあんたバカじゃない」
穂乃果「にこちゃんだってバカじゃん!」
にこ「にこは頭悪いだけ!」
穂乃果「どう違うの?」
にこ「えーと……テストの点数がひどいとこ?」
穂乃果「それをバカって言うんじゃ……」
にこ「……う、うるさいうるさい!」
穂乃果「あ、逆ギレ」
にこ「逆ギレでも良いわよまったく!ほら、帰るわよどうせ暇なんだし」
穂乃果「ちょ、ちょっと待ってよー!」
…………
穂乃果「とかなんとか言って、結局手は繋いじゃうんだよね」
にこ「うっさい、笑顔が気持ち悪い」
穂乃果「またまたぁ、照れ隠しなんでしょ?」
にこ「……別に」
穂乃果「もー、にこちゃんは照れ屋さんだなぁ」
にこ「あんたといると調子狂うわ本当……」
穂乃果「でも好き?」
にこ「ん」
穂乃果「……えへへ」
にこ「……今日、うちくる?」
穂乃果「行っていいの?」
にこ「ダメなら聞かないわよ」
穂乃果「じゃあ行く!」
にこ「夕飯何がいい?」
穂乃果「途中のスーパーで買えばいいんじゃないかな?」
にこ「それもそうね……そうだ穂乃果」
穂乃果「へ?」
ちゅ
にこ「なんでもないわ、行きましょ」
穂乃果「そういうとこが1番ずるい……」
これにておしまい
なんとなくテンションって移るよね
そんなテーマでした
ありがとうございました