【十二年前】
絵里(5歳)「おばあさま。これなに?」
祖母「おむすびよ。日本ではみんなこれを作って食べるの。とっても美味しいのよ♪」
絵里「ふーん…たべていい?」
祖母「どうぞ。エリーチカのために作ったんだから♪」
絵里「Приятного аппетита♪」パク
絵里「…」モグモグ
祖母「おいしい?」
絵里「!?(…なにこれ)」
祖母「エリーチカ?…どうしたの?」
絵里(すっぱいような、しょっぱいような…ものすごくヘンなあじのなにかがはいってる)プルプル
絵里(このとき私を戦慄させた味の正体は、初めて食べた梅干しだった。そして口の中にいつまでも残る海苔…今でも私は、この二つが苦手)
【十一年前・高坂家】
希(小1)「こんにちは。おじゃまします」
穂乃果(5歳)「のぞみちゃん。いらっしゃい♪」
雪穂(3歳)「のぞみちゃん」キャッキャ
希(ほのかちゃんちは、わがしやさん。でも、おいしいのはおかしだけやないんよ)
ほの母「おにぎり作ったの。よかったら食べて♪」
希「ありがと。きぃちゃん」
きぃのぞほのゆき「いただきます♪」
穂乃果「ツナマヨおいしい♪」モグモグ
雪穂「うめぼし」モグモグ
希「きぃちゃんちのうめぼし、いつもおいしい♪」モグモグ
ほの母「おばあちゃんのおばあちゃん…もしかしたらもっと古いご先祖様から、ずっと受け継いできた味なの。私も大好き♪」
希(甘みの少ない、すっぱくてしょっぱい昔ながらの梅干し。今でも、これがウチの密かな楽しみなん♪)
【十年前】
絵里(小2)「にこちゃん。お弁当、いっしょに食べよう♪」
にこ(小2)「うん」
にこ(えんそくの日は、きゅうしょくがないから…ママがお弁当作ってくれたの)
絵里「にこちゃん…そ、それ」プルプル
にこ「?…ふつうのおむすびよ。絵里ちゃんも食べる?」
絵里「(のり…)もしかして、中身は…」
にこ「梅干しよ」
絵里「やっぱり!?」ガーン
にこ「な、なに?(変な絵里ちゃん…)」
希(小2)「やっぱり、おむすびは梅干しがいちばんやなぁ♪」モグモグ
あんじゅ(小2)「そーね。私も好き♪」
絵里(ど、どうして…日本ではふつうなの?しょっぱくてすっぱくて、わけわかんない味なのに)
【九年前・高坂家】
ことり(小2)「へー。梅干しって、こんなふうに作ってるんだ…」
海未(小2)「ことりの家では作らないのですか?」
ことり「うん。梅干しはいつもお母さんが、ほのかちゃんのお母さんからもらってくるの…エヘヘ」
ほの母「理っちゃん、昔からよく手伝ってくれてるから…」
穂乃果(小2)「じゃあ、これからはことりちゃんが手伝ってくれるのかな?」
ことり「ふふふ。ことりにできるかわからないけど…がんばります♪」
海未(梅1kgに対し食塩が200gも入っています。塩分はとても多いですが、それでも梅干しは体にいいんですよね)
穂乃果「このおむすびに入ってる梅干しって、いつの?」
ほの母「それは一年前に漬けた梅干し」
雪穂(5歳)「おいしい」モグモグ
ことり(特別なものは何も入ってないみたいだけど、梅干しってすごく長持ちするよね。ふしぎだなぁ…)
【八年前】
花陽(白いごはんが、いちばん大好き♪…そして、炊きたてのごはんに何より合うのが…)
凛(小2)「すっぱい><」
花陽(小2)「そう、梅干しだよね♪」
凛ママ「炊きたてももちろんいいんだけど…子供の頃、お弁当のごはんに梅干しの味と色がついてる部分が大好きだったなぁ」
花陽ママ「あー、売ってるお弁当でごはんの真ん中に小さい梅干しが乗っかってるやつね」
凛ママ「そうそう。お弁当だからごはんは確実に冷めてるんだけど、あれがあるだけで美味しく感じるんだよねー」
凛「それだったら、自分でお弁当作って梅干しいっぱいのせればいいんじゃないかにゃ?」
凛ママ「もう。わかってないわねー。梅干しが多すぎたら余っちゃうでしょ?全部食べたら塩分の摂りすぎだし」
花陽ママ「おかずはバランスよく入ってて、その上で梅干しのワンポイントがあるからいいのよ」
凛「ふーん…」モグモグ
花陽(この梅干しといっしょに入ってる、しおしおになった赤しそ?が、またおいしいんだよね♪)モグモグ
【七年前】
ツバサ(小5)「コンビニのおにぎり買ってきたわよ!」
英玲奈(小5)「ありがとう」ガサ
英玲奈(ツナマヨ、牛カルビ、とり五目、赤飯…?)
ツバサ「英玲奈?…食べないの?」
英玲奈「梅がないようだが…」
ツバサ「梅って、梅干し?…食べたかったの?」
英玲奈「ああ、食べたかった…梅が一番好きだ」
ツバサ「渋い趣味ね…お母さんみたい」クス
英玲奈「王道と言ってほしいな。どちらかといえば赤飯のほうが地味じゃないか」
ツバサ「そうかしら?赤飯って、もち米だからほかのとは違うじゃない。塩だけの味つけで美味しいし、オンリーワンって感じでしょ?」
英玲奈「それを言うなら梅干しだってそもそも梅の塩漬けだが」
ツバサ「そうなの?…もっといろいろ入ってるのかと思ってたけど」
英玲奈「まあ、最近はそういう物が多いな。甘口のはちみつ梅とか…」
ツバサ「とりあえず食べましょ。これも好きでしょ?とり五目」
英玲奈「ああ。ありがとう…」
ツバサ(梅干しか…今まであまり興味がなかったけど、たまには食べてみようかしら?)
【六年前・小学校】
凛ママ「りーん!大活躍だったわね♪」ナデナデ
凛(小4)「えへへ。午後の種目も期待しててにゃ♪」
花陽(凛ちゃんはすごいな…私は体育も苦手だし、転んだり最下位だったり悪いほうでしか目立たないよ)クスン
花陽(おむすび…中身は梅干しだね。おいしい)モグモグ
真姫(めんどくさい…運動会なんてキライよ)
真姫(小4)「…梅干し?」
真姫ママ「ええ。この間もらってきた、きぃちゃんちの梅干しよ♪」
真姫「ふーん…」モグモグ
真姫(運動会はキライだけど…お弁当は好き)
【五年前】
絵里(中1)「…」カプ
にこ(中1)「…何してるの?」
絵里「何って、紅茶に入れたレモンを食べただけよ」
にこ「あんた、梅干しは嫌いなくせにレモンは食べるの?…レモンのほうが酸っぱいと思うけど」
絵里「だって、味が全然違うじゃない。レモンは酸味は強いけどレモン本来の味よ」
にこ「それはそうだけど…じゃあ、甘口の梅干しなら食べられるんじゃない?」
絵里「いや、別に食べなくてもいいでしょ?何にでも入ってるわけじゃないし…」
にこ「梅干しの美味しさがわからないなんて子供ねー」フッ
絵里「見た目はにこのほうが子供っぽいけど」ナデナデ
にこ「うっさい。頭をなでるな!」プンプン
【四年前】
花陽(小6)「ああっ、冷やごはんになっちゃってる…」
花陽ママ(留守の間に雷でブレーカーが落ちたみたいね…炊飯中じゃなくて良かったけど)
凛(小6)「大丈夫にゃ!」ピョーン
ママぱな「えっ」
凛「お湯を沸かしたけどラーメンが無かったから、お湯を(ケトルごと)持ってきたよー♪」
花陽「冷やごはんに市販のお茶漬けの素をふりかけて…」サラサラ
花陽ママ「熱湯をかければ…」
凛「ちょうどいい温度のお茶漬けにゃ♪」
花陽「やっぱり梅干し茶漬けが好きだなぁ♪」モグモグ
花陽ママ「でも梅干しが入ってないお茶漬けの素に梅干しを追加しても梅干し茶漬けになるわよー」
凛「それだったら、梅干し茶漬けの素に梅干しを追加すればダブル梅干し茶漬けにゃ!」
花陽「そ、その発想はなかった…!」ガーン
【三年前】
にこ(中3)「これならどーよ!?」
絵里(中3)「“ゆかり”のふりかけね…まあ、食べられなくはないけど」
にこ「これでおにぎりを作ってきたわ」
絵里「ありがと…いただきます」パク
絵里(これは赤しその部分だし…梅干しよりは)モグモグ
にこ「食べたわね…絵里!」
絵里「ええ。食べてるけど…何?」
にこ「フフフ…こっちはフェイクよ。そのおむすびに使ったのは…これよ!」
絵里「?…ゆかり。同じ物でしょ?」
にこ「よく見なさい。こっちには刻んだ乾燥梅干しの粒が入ってんのよ。梅入り“ゆかり”よ!」ドヤァ
絵里「は、ハラショー!?」
にこ「あんた、結局ただの食わず嫌いなんじゃない?」
絵里「細かい粒だから気づかなかっただけよ。味も普通の“ゆかり”と似てるし…」
にこ「これが食べられるなら普通の梅干しだっていけるでしょ?」
絵里「い、いらないわよ。やっぱり違うと思うわ。こんな小さなかけらとは…」
【二年前二月・音ノ木坂】
穂乃果(中2)「希ちゃん!」
希(中3)「!…穂乃果ちゃんが、どうして音ノ木坂にいるん?」
穂乃果「わーん!希ちゃーん!><」ドカッ
希「ぐふっ!?」
ドサッ
希「や、やるやん…力強いタック…る」ガクッ
穂乃果「あ、あれ?希ちゃん!?」
希「」チーン
穂乃果「ちょっ…うそ!?ど、どーしよー!?」アワワワ
希「アハハ。大丈夫や。生きてるよ」ナデナデ
穂乃果「な、なーんだ…よかったぁ。もー!変な冗談やめてよー」プクー
希「ごめん、ごめん…でもウチもびっくりしたんよ。穂乃果ちゃんが急に抱きついてきて…」
穂乃果「だって…この三年近く、ずーっと希ちゃんを探してたんだよ。シネマに行ったっていうから、いろんな映画館を探し回って…」
希「シネマやなくて島根や、島根!なんでウチが映画館へ行ったきり失踪するん…」
穂乃果「しまね?…え、シマネってどこ?」
希「…いや、さすがに冗談やろ?」
【高坂家】
ほの母「ごめんね。穂乃果が勝手に勘違いしてたみたいで…」
希「は、はあ。…でも、まさか島根県の存在を知らないなんて…」
穂乃果「や、やだなぁ。知らなかったわけじゃないよ。ただ希ちゃんがそこへ行ったとは思わなかっただけで…」
雪穂(小6)「ふーん…じゃあお姉ちゃん、島根県には何があるか知ってる?」
穂乃果「え?…えーと、あれでしょ。あの有名な…竹島!」
雪穂「…ほかには?」
穂乃果「えっ」
きぃのぞほのゆき「…」
希「…もしかして、竹島だけが島根県やと思ってるんじゃ…」
ほの母「まさか。…いや、穂乃果ならあり得るかも…」
雪穂「数学以外は人並みにできると思ってたけど…地理も怪しいね」
穂乃果「そ、それより梅干し!おにぎり作ったから食べてよ♪」
希「ありがと。三年ぶりやなあ…」
穂乃果(梅の花が咲く季節に、希ちゃんが東京へ帰ってきた♪)
希「おいしい♪四月からは毎日食べられるんかな?」モグモグ
穂乃果「毎日?」
希「ほら、高校は給食ないやん?そしたらお弁当が必要やろ?…で、穂乃果ちゃんがウチのために作ってくれると」
穂乃果「えーと…作ってほしいの?」
希「梅干しのおにぎりひとつ…何だったら具が入ってなくても、好きな子に作ってもらったら最高のごちそうやんな♪」
穂乃果「そ、そうかなぁ?」
雪穂(お姉ちゃん、夜早く寝る割には早起きが苦手だよね。本当におにぎりだけのお弁当になりそうな予感…)
【昨年】
希(二年)「お邪魔します」
フミコ(一年)「先輩?」
ことり(一年)「どうしたんですか?」
希「いやぁ、職員室はちょっと行きづらいし…ここならお湯沸かせるやろ?」
フミコ「はあ。お湯…まさか、お昼はカップめん?」
希「ううん。今日は愛妻弁当や♪」
ことり「お弁当なのに、お湯…?」
希「おむすびは二つ。一つは海苔を巻いた白いごはんで、中身はもちろん梅干し!」
希「そして、もうひとつはタケノコの炊き込みごはんのおむすび!」
シュシュシュ…ピーッ
希「…で、松茸の味お吸い物がついて…名付けて、松竹梅セット!」
ことフミ「おぉー!」
希(まあ、タケノコのあく抜きはきぃちゃんがやってくれたみたいやけど…)
ことり「っていうか、穂乃果ちゃんと一緒に食べればいいのに…」
ドタバタ ガラッ
穂乃果(一年)「希ちゃん!」
フミコ「穂乃果ちゃん?」
希「いらっしゃい♪」
穂乃果「もー!来る前に声かけてよー><」
希「ごめん、ごめん。でもお湯がないとお吸い物できないやん?」
ことり「お弁当、ただ見せびらかしに来たんじゃなかったんですね」
希「え?…まあ、それもあるかな?」
フミコ(お吸い物はインスタントだけど…)
ことり(穂乃果ちゃんのお弁当…ちょっとうらやましい)
【後日】
花陽ママ「梅といえば、やっぱりこれねー♪」ゴク
花陽(中3)「手作りの梅酒?いつの間にそんな…」
花陽ママ「穂むらでお菓子を買ったら、きぃちゃんがくれたの♪」
花陽「そっか。それで…」チラ
凛ママ「…」Zzz
凛(中3)「お母さんが寝ちゃってるんだにゃ…」
花陽ママ「ふふふ。この子は昔から変わらないわねー♪」ナデナデ
花陽(お母さんはお酒強いんだよね…凛ちゃんのお母さんはすぐ寝ちゃうけど)
凛ママ「りーん…音ノ木坂はいいところよ…」ムニャムニャ
凛(言われなくても行くけどにゃ。かよちんと一緒に♪)
【今年四月】
絵里「そう…ありがとう」
希「ほなー」
穂乃果「あのっ!…本当に梅干し、苦手なんですか?」
絵里「そんなこと誰から…希ね!?」
希「まあ…でも事実やん?」
絵里「だったら何だっていうのよ。私が梅干しを食べたら音ノ木坂の入学希望者が増えるの?」
希「いや、それはないと思うけど…」
穂乃果「でも、梅干しには災いを遠ざける力があるって…希ちゃん言ってたでしょ?」
希「ああ、確かにそういう話もあるけど」
絵里「本当に?…じゃあ、廃校も阻止できる?」
希「うーん。…いや、さすがに」
穂乃果「できますよ!」
絵里「そこまで言うなら…」ゴクリ
希「はい。穂乃果ちゃんちの梅干しは絶品なんよ♪」
絵里(おむすび。海苔はなくても、中身は梅干し…小さい頃の記憶がよみがえる)
穂乃果「とっても美味しいですよ♪」
絵里(私にとっては恐怖の存在、悪夢のような味…それを自ら口にするという大きなリスクと引き換えに、学校を守れるとしたら──)
絵里「…いただきます」
希(すすめておいて何やけど、ホンマに大丈夫なんかな…)ヒヤアセ
海未(穂乃果の家の梅干しは、塩だけで漬ける昔ながらの梅干し。多くの外国人が最も苦手とする日本食は、生魚や納豆よりも梅干しだといいます)
絵里「」プルプル
ことり(や、やっぱりダメなのかな…?)
穂乃果「はい、お茶どうぞ…」
絵里「」ゴクゴク
希(ひとこと言う余裕も無かった感じやね)
絵里「…こ、これで本当に廃校を阻止できるのね!?」
穂乃果「できますよ!一緒に頑張りましょう♪」ギュ
希(エリち…よく食べたなあ)ウルウル
【三年教室】
にこ「…で、どうなの?…克服できそう?」
絵里「海苔が無かった分、昔よりはマシだったかもしれないけど…梅干しの味はほとんど変わらない印象よ。できれば二度と食べたくないわね」
希「じゃあ、食べれば食べるほど音ノ木坂の入学希望者が増えるとしたら?」
絵里「そんなことないって希が言ってたじゃない。食べないわよ」
希(まあ、音ノ木坂のために必死に耐えたって感じで、とても喜んで食べる物じゃなさそうやね。エリちにとっては)
にこ「梅入りゆかりは平気で、普通の梅干しはダメとなると…この中間を攻めていくしかないわね」
絵里「いや、今は私の好き嫌いより音ノ木坂の廃校問題でしょ?考えるならそっちにして頂戴」
【五月】
絵里「どうするつもり?」
穂乃果「…希ちゃん」
希「はい。エリち」
絵里「おむすび?…まさか」
穂乃果「はい。うちの梅干しです!今日のは三年ものですよ♪」
絵里「また!?…どうして私なの?食べて意味があるとは思えないけど」
希「だって、ウチらは梅干し大好きやし」
穂乃果「はい。私たちは昔から梅干し食べてますから…」
絵里「…私が梅干しを避けているせいで廃校になる、とでも?」
穂乃果「そこまでは…でも、好きになってほしいな」
にこ(…食べるの?)ジーッ
花陽(が、頑張って。生徒会長さん)ドキドキ
絵里「…わかったわ。あなたたちのスクールアイドルの活動よりは、梅干しのほうが効果がありそうだし」
穂乃果「えぇ!?」ガーン
にこ「…ふふっ」
絵里「い、いただきます…」パク
ことり(一年ものと三年もの…普段、何気なく梅干しを食べていると、そこまで違いはわからないかもしれない)
花陽(でも滅多に食べない苦手な人にとっては、ひと粒の味のインパクトは絶大…)
絵里「」フラッ
真姫「ちょっ…生徒会長!?」ガシッ
絵里「」プルプル
にこ「タンポポ茶よ。飲ませて」カポ
絵里「」ゴクゴク
希(うーん。一年ものの梅干しより確かに効果は抜群みたいや)
凛「だ、大丈夫かにゃ…?」
絵里「…こ、これで廃校を阻止できるんでしょうね!?」
穂乃果「もちろんです!これからも頑張りましょう!」
にこ(頑張れば食べられることと、好きになることはまた別よね…)
【六月】
穂乃果「アイドル研究部?」
絵里「ええ。だからあなたたちの申請は」
穂乃果「希ちゃん」
希「はい。エリち」
絵里「ま、またなの!?…どうして今それを食べなきゃならないのかわからないんだけど」
穂乃果「今日のお米は庄内米“どまんなか”です。美味しいですよ♪」
絵里「…中身は?」
希「もちろん、おむすびの真ん中には梅干しが一つや♪」
絵里「…」
穂乃果「今日は五年ものの梅干しです。この間のよりさらに美味しいですよ!」
絵里(嫌な予感しかしない…)
ことうみ「…」ドキドキ
絵里「…いただきます」パク
絵里「」プルプル
希「お?…この間のより」
絵里「」ガタッ
希「え、エリち?」
絵里「」クルクル
絵里「ハラショー!」スタッ
穂乃果「お、おいしい…ですか?」
絵里「こうしてはいられないわ…私、行かなくちゃ」
希「ど、どこへ行くん?」
絵里「秋葉原…UTXよ!」
ことのぞほのうみ「えぇ!?」
希(エリちは音ノ木坂の廃校を防ぐために、UTXの生徒に偽装して潜入すると言い出した)
穂乃果「梅干しだけに…」
絵里「スッパイ!」
おわり
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ヤミ金でお困りの方。
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