海未「つぅっ……」
穂乃果「……」
海未「痛っ……」
穂乃果「ごめっ……」
海未「……」
穂乃果「……」
穂乃果「ごめっ……なさ……ｸﾞｽｯ……」
海未「あ……いえ……」
穂乃果「……」
海未「あの……帰りますね……」
穂乃果「えっ！？ と、泊まってってくれるって……」
海未「こんなことになると思いませんでしたし……それに……この状況で泊まるのはちょっと……」
穂乃果「しょ、しょんなー……」
海未「え……」
穂乃果「なんで！ 良いじゃん！ またやろうよ！」
海未「あなた……さっきの涙……」
穂乃果「あ……」
海未「……帰りますね」
穂乃果「ねえ」
海未「……なんですか」
穂乃果「そんなに穂乃果とするの嫌だった？」
海未「……別にそんな」
穂乃果「だったら良いじゃん、隣に座りなよ」
海未「……」
穂乃果「なんなのその目」
海未「やっぱり帰りますね」
穂乃果「……」
海未「あと、しばらく会うのを控えましょう。 少し頭を冷やす時間が必要そうなので」
穂乃果「待ってよ」
海未「なんですか」
穂乃果「なんで勝手に決めちゃうの」
海未「もう良いです」
穂乃果「よくないかな」ｶﾞﾊﾞｯ
海未「！」
海未「服、返してくれますか」
穂乃果「ふふっ謝って」
海未「はぁ？ なんで私が」
穂乃果「帰りたいんでしょ？ なら素直に謝ってよ。 服、返さなくても良いのかなぁ」
海未「……」
穂乃果「それとも泊まっていくのかな？」
海未「はぁ……」
穂乃果「なに」
海未「どうしてわからないんですかね。 そんなことしても……心が離れるなのに」
穂乃果「っ！」
海未「もういいです……今ので嫌いになりました。 さようなら」
海未「服なんてこの際どうでもいいです。 あなたの前から離れられるなら」
海未「では」
穂乃果「ちょっ！ 待ってよ！」
穂乃果「……」
ﾋﾟｯ
ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ
ｶﾞﾁｬﾘ
「もしもし……」
穂乃果「……」
「穂乃果ちゃん……あの……」
穂乃果「凛ちゃん、今日うちに泊まりに来なよ」
「えっ……」
穂乃果「なに」
「……や……だ……」
穂乃果「……」
「だ、だって泊まりに……行ったら……無理矢理……」
穂乃果「別にしてないから」
「してるよ……」
穂乃果「今日はなにもしないよ」
「こ、この前だって……」
穂乃果「……」
「もうしないよって……だから凛信じて……」ｸﾞｽｯ
穂乃果「なにもしないって言ってるでしょ！！！」
童貞なのに出し入れが激しいってこれもうわかんねぇな
「……ごめん、無理だよ」
穂乃果「なにそれ」
「ごめんね……」
ﾌﾟﾂﾝ
穂乃果「あっ」
穂乃果「……」
花陽「なんか久し振りだね！ 穂乃果ちゃん！」
穂乃果「あはは、よっ！ 久し振りぃ！」
花陽「うふふ」
穂乃果「花陽ちゃん！ 会えて嬉しいよー！」
花陽「穂乃果ちゃんは変わらないね」ｸｽｸｽ
穂乃果「……そう？」ﾆｺｯ
花陽「うん」ｸｽｸｽ
穂乃果「……」
穂乃果「〜でさ」
花陽「うんうん」ｸｽｸｽ
花陽「そんなこともあったよね」
穂乃果「懐かしいよね……ほんとに」
花陽「うん……」
穂乃果「ところでさ、最近、希ちゃんとはどう？」
花陽「と、突然……！？」
穂乃果「……」
花陽「ほ、穂乃果ちゃん……？ 具合悪いんですか？」
穂乃果「ううん……違うの。 実はね」
花陽「そ、そんなことが……」
穂乃果「うん……私がいけないのかな……」
花陽「ち、違います！ 穂乃果ちゃんは悪くありません！ たまたま海未ちゃんもビックリしちゃっただけで！」
穂乃果「うん」
花陽「海未ちゃんなら分かってくれるはずです！」
穂乃果「ありがと」ﾆｺｯ
花陽「はうう」///
（その笑顔はー！ は、反則ですー！）
穂乃果「？」ﾆｺｯ
穂乃果「でさ……花陽ちゃんに聞きたいんだけど……良い？」
花陽「は、はいっなんでしゅか」///
穂乃果「希ちゃんとは最近どう？ その……夜の方とか」
花陽「夜の……」
花陽「っ」///
花陽「あの……花陽も希ちゃんも……そういうのはまだ早いかなって……」///
穂乃果「へぇ」
花陽「でも……その」
穂乃果「？」
花陽「キスはたまに……するようになって……」///
穂乃果「そうなんだーすごい進歩だねー」
穂乃果「お酒入ったら、ノリでしたくなるのにね」
花陽「希ちゃん優しいから……」///
穂乃果「無理矢理したりは？」
花陽「ううん、しないよ。 花陽の気持ちを大事にしてくれるから」
穂乃果「そうなんだ」
花陽「……」
穂乃果「？ 何？ どうかした？」
花陽「ノリとか無理矢理とか……花陽はそういうの嫌いです……」
穂乃果「そっか、つまんないね」
花陽「つ……？ 今なんて……」
ｶﾞﾊﾞｯ
花陽「ふぇっ！？」
ﾄﾞｼﾝ
穂乃果「ふふ、無理矢理も悪くないから試してみる？ 癖になるかも」
花陽「ぃ……やっ……」
穂乃果「とか言いつつ……ねぇ？」
花陽「いやっ！」ｷｯ
穂乃果「ふふっ」
希『やっほー どしたん？』
穂乃果「ありゃ……ん……希ちゃんこ声が聞こえる？」
花陽「……」ｷｯ
穂乃果「おー、電話かぁーなるほどねぇ」ﾎﾟﾘﾎﾟﾘ
希『穂乃果ちゃん……？ 穂乃果ちゃんの声が聞こえるー』
穂乃果「……」
穂乃果「やっほー！ 希ちゃん！」
希『やっぱり！ 穂乃果ちゃんや！ わー！ 嬉しいわぁ』
穂乃果「久し振りだね！ たまたま花陽ちゃんちに遊びにきてたんだよ！ 希ちゃんにも会いたかったよー！」
希『ふふっ、ほんとにかわらんなぁ！ うちはそういう穂乃果ちゃんホント好きや』
花陽「はぁはぁ……」
穂乃果「咄嗟に電話掛けるなんて……やるねぇ花陽ちゃん」ﾎﾞｿｯ
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