千歌ちゃんと同様に幼い頃から家族ぐるみで関わりのある男の子を
自分より一回り幼い子供だと認識して日頃から甘えさせてあげたり優しく諭す果南お姉ちゃん
ある土日実家のダイビング業も1月近くの悪天からさっぱり客が来ず
暇な中夏休みだしどこか行きたいと我が儘を言う男の子の声を聞いて
天気予報を確認した上でさほど酷い雨にはならないと判断し
「じゃあ、せっかくだし東京の方に出かけて一緒に花火見ようよ」と提案する果南お姉ちゃん
バカが豪雨くらいで室内入るわけねーだろ果南ちゃんのことわかってなさすぎ
そうして悪天候が続きまともに外に出ることもできない男の子に小旅行して思い出を作らせてあげようとする果南お姉ちゃん
都会に出て大規模な花火を見れることに純粋に楽しみにする男の子が1週間前からろくに眠れず宿題にも集中できない中
果南お姉ちゃんは淡々としながらも男の子とのお出かけの為荷造りを計画的に勧めてそう
そうして当日の朝には駅に集合して8時に集まる約束だから大体8時にくれば良いだろうと
ギリギリ遅刻してきた男の子に「もう、時間を約束してるんだから、その時間までに来ないと駄目だよ?」と注意する果南お姉ちゃん
そうして各駅停車で熱海から乗り換え東京に向かう最中も男の子は果南お姉ちゃんと一緒に遠くまで外出することに年頃から少し遠慮しながらも内心喜んでそう
まだ乗客が少ない時間帯でボックス席に向かい合う形でお互いの姿と車窓形式を眺めながら電車に揺られる果南お姉ちゃんと男の子
途中で朝ご飯を食べてなくて腹の虫を鳴かせて男の子が俯いたら「そろそろ朝ご飯にしようか」と
あらかじめ用意してた駅弁を差し出してそう
果南は豪雨でも元気だけど一緒にいる人に危険が迫るからね
そうして1時間以上電車に揺られながら東京に到着し間の乗り継ぎをする際も
男の子の様子を見てトイレを我慢したりしてないかと注意を払ってそう
2時間以上の長い列車旅を終えて駅から出た果南ちゃんと男の子は思わず両手を上げて背伸びし窮屈だった空間からの開放感を味わってそう
そうしてお昼頃には現地に到着し夜に開催される花火大会まで時間あるしせっかくここまで来たんだから一緒に町並みを歩こうよと手を差し伸べる果南お姉ちゃん
そうして内浦とは比べものにならない人工物の多さに男の子は興味津々にあちこちを見回し
果南お姉ちゃんは男の子が迷子にならないようしっかり手を繋いでそう
女子高生と一回り幼い小学生の男の子の2人組で果南お姉ちゃんがしっかり男の子のことを面倒見て
男の子も果南お姉ちゃんに従順し身を任せて甘えてる様子から周囲からは微笑ましい兄弟としてしか思われず
セールの勧誘にも誘われず町並みを歩いてそう
花火大会の開始時間まで時間があるしお昼ご飯を食べにいこうよと男の子を誘って街中でそれらしき店を探す果南お姉ちゃん
千歌ちゃんには普段の大雑把な性格とは正反対に女の子らしい食事も好みなことを把握されてるけど
それを表に出すことに抵抗がある中男の子は私のことをそうやってからかったりしないと信頼をおいた上で洒落た洋風の店に連れていってそう
メニューを見てもよく分からない横文字が並んで何を頼んで良いか分からず困惑するも
同様に連れてこられた男の子はもっと困ってると思い「ほら、遠慮しないで好きなのを注文して良いんだよ?」と微笑みかけてあげて
先に男の子にメニュー決めさせてる内に自分も何を頼むか悩む時間を確保する小賢い果南おねえちゃん
とりあえず勢いに任せてオーダーした料理を待つもやってきたのが
イメージ映像より明らかに大きい大皿に山盛りにされたトマト風味のパスタと
サラダの副えられて大きさも控えめなヘルシー風のパスタで2人とも困惑してそう
とりあえず注文されたものだから食べようとするけどいくら育ち盛りの男の子とは言え
大の大人が食べるようなボリュームに耐えきれず途中からソファーに倒れ込むように仰向けになってそう
一方の果南お姉ちゃんはヘルシームーブに乗ったような小盛りの料理に少し不満げながら完食して
少々躊躇いながらももったいないと思い「ねえ、せっかくだし少し食べてみても良いかな?」と男の子の頼んだ料理を差して言ってそう
果南お姉ちゃんの想定外の発言に男の子は思わず身体を跳ねさせて困惑するも
洒落た店で周囲にはカップルばかり揃う状況下自分も日頃頼りがいのあるお姉さんとして慕ってる果南お姉ちゃんのことをリードしようと
フォークも使い方もろくにできず不器用ながら皿に置かれたパスタを巻いて果南お姉ちゃんの口元に差し出してそう
自分のことを子供としてしか認識しない果南お姉ちゃんはそのまま差し出されたパスタを口に入れる一方で
男の子は果南お姉ちゃんと間接キスしてしまったことに赤面して意識したりしてそう