穂乃果「かわいいから抱きしめちゃうっ!!」モッギュー
にこ「なっ!?はぁっ!?」
穂乃果「ん〜!この抱き心地も最高っ!!」スリスリ
にこ「い…」
穂乃果「い?」
にこ「いきなりなにすんのよぉ〜〜〜〜っ!!」フッシャー
穂乃果「わわっ!?急に暴れないでよ〜」
にこ「温厚なマジックキャットの私でも、急に抱き着かれたら怒りもするわよっ!!」キッ
にこ「っていうか、あんた誰なのよっ!?」フシャーーッ
穂乃果「あ、ごめんごめん…まだ名乗ってなかったね…」
穂乃果「私の名前はコーサカ・ホノカ!よろしくね、ネコちゃん!」
にこ「ふ〜ん…ホノカ…ね…」
このSSはダンスタの衣装をもとに考えたファンタジー的な世界観の設定で展開するお話です
〇ダンスタのもともとの衣装コンセプト
海賊:ほのうみえり
姫:ことりんぱな
魔女:のぞにこまき
上記の設定から、ストーリー設定上
以下に変更して話を進めさせてもらいます。
にこ:魔女→マジックキャット(猫系使い魔)
真姫:魔女→リトルデビル(悪魔系使い魔)
花陽:姫→リトルエンジェル(天使系使い魔)
このような設定のファンタジー系のお話が苦手な方は回れ右を推奨します
また世界観の都合上、セリフの中では名前をカタカナ表記にしますが、
セリフ先頭のキャラ名の部分は読みやすさを重視して、従来の漢字・ひらがな表記にしています
ご了承ください
穂乃果「それで〜」
にこ「…ぁによ?」
穂乃果「私は名乗ったんだよ?ネコちゃんの名前も教えてほしいなぁ〜」チラッチラッ
にこ「はぁ〜仕方ないわねぇ…よ〜く聞きなさい?」
穂乃果「うん!」
にこ「にっこにっこにー♪ご主人様の護衛から、炊事・洗濯まで何でもそつなくこなす魔界No.1マジックキャットのにこにー」
にこ「ご主人様の身の回りの事は、ニコの魔法の力でなんでも解決しちゃうわよ♪ラブにこっ!」
穂乃果「おぉ〜…」パチパチ
にこ「ふっふ〜ん、ニコの偉大さがわかったかしら?」ドヤァ
穂乃果「よろしくね!ニコちゃんっ!!」
にこ「そうそう…ニコちゃん…………はぁっ!?」
にこ「ちょっ!?ニコの偉大さを伝えたばかりでしょーがっ!!」クワッ
にこ「それを気安く"ニコちゃん"だなんてっ!」
穂乃果「だって、ニコちゃんかわいいもんっ!」
穂乃果「呼び方だってかわいいほうがいいでしょ?」
にこ「なっ!?///」カァッ
にこ「い、一般人にしてはわかってるじゃない…///」
にこ「だ、だからって!その呼び方を許可した覚えはないわよっ!」
穂乃果「わかったよ、ニコちゃんっ!」
にこ「………」
にこ「はあ………もういいわ…」
穂乃果「?」
にこ「………で」
穂乃果「ほぇ?」
にこ「"ほぇ?"じゃないわよっ!」
にこ「ニコにいきなり抱き着いてきた理由は何よっ!?」
穂乃果「………え?」
にこ「だって…常識的に考えて、この世界でのマジックキャットは…誰かの使い魔として顕現してるのよ?」
にこ「そんな私に対して初対面の人間が…いきなり話しかけてくる…ましてや、いきなり抱き着いてくるなんて…」
にこ「ご主人様の知り合いならともかく、初対面の人間がそんな行動をとるなんて…」
にこ「よほどの用事がないとそんなことできないし、許されないわよ?」
穂乃果「へっ!?」
にこ「それともまさか………高貴なマジックキャットである私に対して…」
にこ「本当にただ"かわいいから"とかくだらない理由で抱き着いたんじゃないでしょうね?」ジトーッ
穂乃果「えっ!?え、え〜っと………」ダラダラ
にこ「え?まさか…本当に"かわいい"ってだけの理由で抱き着いてきたの?」
にこ「そんなくだらない理由で抱き着いたっていうなら、こっちにも考えが………」
穂乃果「わわっ!そ、それだけじゃないよっ!」アセアセ
にこ「じゃあその理由…言ってみなさいよ?」
穂乃果「えっ!?えっと、そ、それは〜…」
にこ「………それは?」
穂乃果「そ、そう!」
穂乃果「ニコちゃんって使い魔のマジックキャットでしょ?」
穂乃果「だからニコちゃんにホノカの使い魔になってほしくて抱き着きましたっ!!」ドヤァ
にこ「…………………………………………はぁ?」
にこ「あんたねぇ…私の話…聞いてた?」
穂乃果「へ?う、うん…理由を言ってみろって…」
にこ「そ・れ・よ・り、まえよっ!!」フシャァーーー
穂乃果「ひぅっ!?」ビクッ
にこ「私、誰かに召喚されて顕現してるって言ったわよね?」
穂乃果「うん、言ってたねぇ〜」
にこ「"うん、言ってたねぇ〜"…じゃないわよっ!」
にこ「私には既にご主人様がいるのっ!」
にこ「だからあんたの使い魔になるなんてありえないのよっ!わかるっ!?」フシャーッ
穂乃果「ん〜………でも…」ウーン
にこ「…ぁによ」フゥーッ
穂乃果「っ!そうだよっ!」
穂乃果「ニコちゃん、昨日もここに一人でいたでしょ?」
穂乃果「だから、ホノカはそんなニコちゃんと話してみようって思って声をかけたんだよ?」
にこ「な………」
穂乃果「うん、そうだよ!」
穂乃果「ニコちゃん、使い魔なんだよねっ!?」
穂乃果「それならご主人様と行動をしてるのが普通だよね?」
穂乃果「でも…ニコちゃんは一人でさみしそうにここにいる…」
穂乃果「そんなニコちゃんを放っておけなくて声をかけたんだよ?」
にこ「………」
穂乃果「ねえ…ニコちゃん?」
にこ「………ぁによ」
穂乃果「良かったらホノカに話してくれないかな?」
穂乃果「なんでニコちゃんがここにいるかっていう事情を…」
にこ「あ、あんたには関係ないでしょっ!?」
穂乃果「関係ないかもしれないけどっ!!」
穂乃果「関係ないかもしれないけど!今のニコちゃんを放っておけないよっ!!」
穂乃果「昨日も今日もさみしそうに一人でいるんだもん!」
穂乃果「そんなニコちゃんに…ホノカが出来ることなら何でもしてあげたいっ!」
穂乃果「だから事情を話してほしいのっ!お願い、ニコちゃんっ!!」
にこ「……………」
穂乃果「ニコちゃんっ!」
にこ「…」
穂乃果「…」
にこ「……」
穂乃果「……」
にこ「………」
穂乃果「………」
にこ「……………こないだのことなんだけどね」
穂乃果「うんっ!」パァァァッ
にこ「…………壊しちゃったのよ」
穂乃果「こわしちゃった?」
にこ「ええ………ご主人様が大切にしてるものをね…」
穂乃果「えっと…何を壊しちゃったの?」
にこ「…………水晶玉よ」
穂乃果「水晶玉?」
にこ「そ、ご主人様がいつも使ってる愛用品のものをね…」
穂乃果「え〜っと…水晶玉を愛用?」
にこ「あ〜〜………そこから説明しないといけないのね…」
穂乃果「?」
にこ「私のご主人様………魔女なのよ」
穂乃果「ふ〜ん、ニコちゃんのご主人様は魔女なんだねぇ…」
穂乃果「………って、えぇーーーーーーっ!?…まままま、魔女っ!?」ビクッ
にこ「そうよ〜」
にこ「…っていうか…まず一般人が使い魔なんて召喚しないわよ…」
にこ「使い魔を召喚できる人種なんて限られてるんだから、そんなに驚くことでもないでしょ?」
穂乃果「………あ」
穂乃果「あは、あはは…そ、そうだね…」アハハ
にこ「はぁ〜…まぁいいけど…」
にこ「それでまあ…」
にこ「その水晶を壊した罰として…ニコはここでお留守番ってわけ…」
穂乃果「んっと…お留守番ってことは、魔女さんはお出かけ中なの?」
にこ「そうよ〜…水晶玉を直すために、素材となるクリスタルゴーレムを狩りに行ってるわ…」
穂乃果「えっ!?水晶玉なら、ちょっと値段は高くても普通にこの街のお店でも売ってるよねっ!」
穂乃果「だから修理するよりは買い替えちゃった方がいい気が…」
にこ「………その水晶玉ね…ご主人様がご両親から譲り受けたものなのよ…」
穂乃果「っ!?」
にこ「だから買い替えるなんて言語道断…修理するための材料を確保するために狩りに出掛けてるのよ…」
穂乃果「な、なるほど…」
穂乃果「で、でもっ!クリスタルゴーレムって結構強いモンスターだよねっ!?」
穂乃果「そんなモンスターから材料を確保するなんて難しいんじゃ…」
にこ「いや、ノゾ…ご主人様の魔法があればそう苦戦するような相手じゃないわよ〜」
にこ「それに使い魔も2人ついていってるからね…」
穂乃果「え?魔女さんの使い魔ってニコちゃんだよね?」
にこ「ん、そうよ」
にこ「それに加えて他にも2人…私を含めてご主人様には3人の使い魔が仕えているのよ」
穂乃果「えぇっ!?普通の魔法使いの人は、1匹だけしか使役できないよねっ!?」
にこ「ん〜…まあ、一般的な魔法使いはそうね…小動物の使い魔1匹くらいが限度でしょうけど…」
にこ「私達のご主人様は、私を含めて人型の使い魔を3人使役してる…そのくらいの魔力と才能を持ってるのよ」
穂乃果「ほぇ〜〜〜…すっごい魔力を持った人なんだね…」
にこ「ふふ〜ん、当然よっ!」ドヤァ
穂乃果「でも…ニコちゃんは…そんなご主人様の水晶玉を壊しちゃったからお留守番を…」
にこ「そうね…」ズーン
穂乃果「わわっ!?え、え〜〜〜っと!」アセアセッ
穂乃果「そ、そうだっ!」
穂乃果「そもそもどうしてニコちゃんは水晶玉を壊しちゃったのっ!?」
にこ「あ〜そうね…」
にこ「それじゃあ、そのことについても話すわね?」
穂乃果「う、うん!」
にこ「あれは3日前…いつもの日課で屋敷の掃除をしてた時のことなんだけど…」
穂乃果「うん…」
にこ「水晶玉を磨いてたのよ…」
にこ「その時にね…突然、外から入り込んできた野良猫がぶつかってきた衝撃でね…」
にこ「体勢を崩して水晶玉を落としちゃって…その時に運悪く他の魔法道具にぶつかっちゃってね…」
にこ「そのせいで水晶玉にヒビが入った上に、細かい部分なんだけど欠けちゃった部分もあって…」
穂乃果「えっ!?その話通りなら…」
穂乃果「それってノラネコのせいで、ニコちゃんは悪くないよねっ!?」
穂乃果「ニコちゃんがバツを受けるのは間違ってる気がするよっ!!」
にこ「ホノカ…」
にこ「そう言ってくれるのはありがたいけど…」
にこ「仕えてるご主人様の館に野良猫が外から入り込んでるっていうこと自体がそもそも問題なの…」
にこ「野良猫とはいえ…外部からの侵入者を館にまで入り込ませちゃうなんて…」
にこ「使い魔としての警備の職務怠慢だわ…」
穂乃果「で、でも事情を話せば…」
にこ「それだけじゃないわ…」
穂乃果「?」
にこ「突然だったとはいえ…野良猫にぶつかられた程度のアクシデントで水晶玉を取り落としちゃったのよ?」
穂乃果「それは…突然なら仕方ないんじゃ…」
にこ「一般人ならね…」
にこ「でも私はマジックキャットなのよっ!?」
にこ「猫族の上級種族にあたる誇り高き一族のマジックキャット…その中でも私は結構上位の存在なのよっ!?」
にこ「それが地上の…しかも野良猫如きに…突然とはいえぶつかられて姿勢を崩すなんて…」
にこ「そんなこと知れ渡ったら、マジックキャットとして末代までの恥よ………」
穂乃果「ニコちゃん………」
にこ「だからね…今回の件はみんな私が悪いの!」
にこ「ご主人様にはそう伝えたし、罰の内容も私の意志で受けてるのっ!!」
穂乃果「でもそれじゃあ…ニコちゃんが…」
にこ「だから、私のことはいいの!」
にこ「私自身が納得してるし、それを踏まえて罰を受けてるんだから!」
穂乃果「それなら…なんで…」
にこ「なによ?」
穂乃果「それならなんでそんなにさびしそうなのっ!?」
穂乃果「納得しているならそうはならないよねっ!?」
にこ「ぅ…」
にこ「そ、それは…」
穂乃果「それは?」
にこ「………さっき、ご主人様ならクリスタルゴーレムくらいのモンスターは余裕って言ったわよね?」
穂乃果「っ!?」
穂乃果「う、うん!」
にこ「ここから生息地までの往復時間を含めても…いつもなら半日程度で戻ってくるのよ」
穂乃果「えっ!?半日っ!?」
にこ「そ…まあ仮にトラブルがあったとしても…私以外の使い魔2人もいるし…1日あれば余裕で戻ってこれるハズなのよ…」
穂乃果「う、うん…」
にこ「でもね…」
にこ「ご主人様がこの街に着いて、その翌日の朝に出発したのが2日前………」
にこ「それなのに…まだ戻ってないし………連絡も何もないのよ?」
穂乃果「えぇっ!?ちょっ、ちょっと待ってっ!」
にこ「………ぁによ?」
穂乃果「っていうことはだよ…」
にこ「?」
穂乃果「ニコちゃんのご主人様がこの街に到着して…翌日にクリスタルゴーレム討伐に出発…」
穂乃果「それが2日前ってことは…」
にこ「ことは?」
穂乃果「ニコちゃんって2日前からここで待ってるのっ!?」
にこ「だからそう言ったじゃない…」
にこ「ご主人様から連絡のない状態で待ち続けて今日で3日目…」
にこ「しかも…当初の予定だと今朝には帰る予定だったの…」
にこ「だから宿のチェックアウトも本当は今朝に済ませないといけないのだけど…」
にこ「今はお店の人に無理を言って、なんとか追い出されずに留まらせてもらってる状態なのよ…」
穂乃果「…」
にこ「今言った通り、ご主人様が宿をとったのは当初予定の3泊4日分だけ…」
にこ「今朝までは宿泊費を前払いしてたからなんとかなったけど…」
にこ「延長して泊まろうにも…使い魔の私はサイフを持ち歩いてないし…」
にこ「勝手に借金やツケとかで泊まるなんて、私にそんな資格はないし…」
にこ「できたとしても私自身がそんな行為を許せないから…」
にこ「今日、ご主人様が戻らなかったら…わたし…今日の泊まる場所もないのよ………」
穂乃果「ニコちゃん…」
にこ「そんな状況なのに…」
にこ「ご主人様からは全然連絡がないし………」
穂乃果「……」
にこ「だからね…」
穂乃果「?」
にこ「………もしかしたら…私はご主人様に捨てられ…」
穂乃果「ニコちゃんっ!」
にこ「…………ホノカ?」
穂乃果「それならさっ!私と一緒に来なよっ!!」
穂乃果「ニコちゃんなら、私は大歓迎だよっ!!!」
にこ「ホノカ………」
にこ「………」
穂乃果「ニコちゃん?」
にこ「…ありがとう、ホノカ」ニコッ
穂乃果「そ、それじゃあっ!」パァァッ
にこ「…でもね」
穂乃果「え?」
にこ「私はご主人様の使い魔のマジックキャットなの…」
にこ「ご主人様が出発前に"戻ってくるまで待ってて"という命令をだされたのなら…」
にこ「その命令に従うのが私の義務だし、召喚された理由でもあるのっ!」
にこ「それが…たとえ………私がご主人様に見捨てられるための命令だったとしても…」
にこ「ご主人様の命令を守れないなんて、使い魔失格だわ…」
穂乃果「ニコちゃん…」
にこ「だからいいの!私はここでご主人様を待ち続けるわ!」
穂乃果「でもそれじゃあ…」
にこ「ううん、だからいいって言ってるでしょ?」
にこ「ホノカの言葉で、忘れそうになっていた私の義務を思い出せたのっ!」
にこ「だからホノカのその言葉だけで充分よ?」
にこ「ありがとね、ホノカ」ニコッ
穂乃果「……………ニコちゃん」
にこ「とは言ったものの…」
にこ「待つにしても宿に迷惑をかけるわけにはいかないから…」
にこ「さすがに移動しないといけないんだけどね…」アハハ
穂乃果「…」
にこ「まあ…この街は治安もいいし…」
にこ「使い魔の私ならまあ襲われても撃退できるだろうし!」
にこ「しばらくはこの街中で野宿生活かしらね…」
穂乃果「ん〜………」
にこ「?」
にこ「どうしたのよ?ホノカ?」
穂乃果「えいっ!!」
カチャッ
にこ「ん?」
穂乃果「いや〜できれば穏便に済ませたかったんだけどねぇ〜」
にこ「はぁ?さっきの音と言い…いったい何の話よ?」
穂乃果「ニコちゃん!」
にこ「な、なによっ!?」
穂乃果「ちょ〜〜〜とだけジッとしててね?」
にこ「………へ?」
穂乃果「コーサカ・ホノカの名において命ずる………」
穂乃果「使い魔ニコよっ!その契約を破棄し新たな契約を結びなおせっ!!」
穂乃果「新たなる主…その名はコーサカ・ホノカ…」
ピカァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ
にこ「…………………へ?」
にこ「ちょっ!?ちょっとっ!?もしかして今のって………」
穂乃果「うん♪マジックアイテムの『隷属の首輪』だよ!」
穂乃果「ニコちゃんのご主人様…ホノカにしちゃった♪」
にこ「"ホノカにしちゃった♪"じゃっ、ないわよぉぉぉぉぉぉっ!」フッシャァーーーーーーッ
にこ「ぬぁわんてことしてくれたのよっ!?」クワッ
にこ「今っ、完全に私の言ってることを理解してくれる流れだったわよねっ!?」
にこ「私の意志を汲み取って!ご主人様の帰りを待たせてくれる流れだったわよねっ!?」
にこ「それがなんでこんな展開になってるのよっ!?」
にこ「っていうかっ!一般人のあんたが!なんで『隷属の首輪』なんて高価なマジックアイテムを持ってるのよっ!?」
穂乃果「あ〜…ごめんね、ニコちゃん♪」
穂乃果「聞かれなかったから言わなかったんだけど…」
穂乃果「実はホノカ…こう見えても海賊なんだ♪」
にこ「………………………………………………はぁっ!?」
穂乃果「いやぁ〜まさかこないだリンちゃんを助けた時に戦利品で手に入れた『隷属の首輪』がさっそく活躍するなんて♪」
穂乃果「コトリちゃんに使い方を教えてもらってよかったよ〜」
にこ「戦利品っ!?しかも、リンとコトリっ!?」
にこ「それってまさか!現在行方不明になってるリン姫とプリンセスコトリのことっ!?」
穂乃果「ほぇ?行方不明じゃないよ?」
穂乃果「リンちゃんもコトリちゃんもホノカたちが助け出して保護してるんだよ?」
にこ「それを世間一般的には行方不明になってるっていうのよーーーっ!!」
穂乃果「え?」
穂乃果「まあまあ〜そんな細かいことは置いといて〜」
にこ「細かくないんだけどっ!?」
穂乃果「さあ、ニコちゃんっ!私の船に行くからついてきてねっ!!」
にこ「はぁっ!?なに言って…」スタスタ
にこ「ちょっ!?体が勝手にっ!?」スタスタ
穂乃果「うん、だって今のご主人様はホノカだからね!」
にこ「……………あ」
にこ「くっ…なんでこんなことになるのよっ!」
にこ「さっきのホノカの話に感動した私の心を返しなさいよっ!!」フッシャァーッ
穂乃果「ん〜…でも欲しいものは奪うのが海賊の流儀だからねぇ〜」
にこ「くっ…よくもぬけぬけとそんなセリフをっ!」ジタバタ
穂乃果「でも…」
にこ「なによっ!」フゥーーッ
穂乃果「私達の海賊団のターゲットは、悪いことをして集められた財宝や望まない扱いを受けてる財宝」
穂乃果「そういったものだけをターゲットにしてるんだよ?」
にこ「…だからどうしたのよっ!海賊団は海賊団じゃないのっ!」フシャーーーッ
穂乃果「いまニコちゃんを連れ出してるのは、私の判断で望まない扱いを受けてるニコちゃんをターゲットにしたんだよ?」
穂乃果「だから悪いのはみんなホノカのせいにして…」
穂乃果「せめて私以外の海賊団のみんなとは仲良く暮らして…」
穂乃果「ニコちゃんにはさみしい想いなんてせずに…少しでも幸せに生きてほしいの…」
にこ「なっ!?///」
にこ「べ、別にそんな事、頼んでないわよっ!!」フシャーーッ
穂乃果「あはは…だよね…」シュン
にこ「で、でも…」
穂乃果「ふぇ?」
にこ「さ、さみしかったのは事実だから…」
にこ「これはこれで助かった気もするわ…」
穂乃果「っ!」パァァァッ
穂乃果「うん、ニコちゃんにそう言ってもらえるとさらった甲斐があるなぁ〜」ニコッ
にこ「あ、あくまでホノカが勝手に攫ったんだからねっ!」
にこ「私は攫ってなんて頼んでないんだからねっ!」
穂乃果「うん、わかってるよ〜」
穂乃果「まあ…さらった本当の理由は他にあったりするんだけどね…」ボソッ
にこ「ん?いまなにか言った?」
穂乃果「ううん♪なんでもないよっ!」
穂乃果「よ〜し、それじゃあっ!」グイッ
にこ「ちょっ!?///」
にこ「ななな、なんで私をお姫様抱っこなんて体勢で抱き上げるのよっ?!///」カァッ
穂乃果「一刻も早く船に戻りたいからねっ!」
穂乃果「だから、しっかり掴まっててね、ニコちゃん!」
穂乃果「今からスピードあげるよっ!」
にこ「なっ!?///」ギュッ
穂乃果「それじゃあっ!行くよっ!!にこちゃんっ!」
にこ「ぅぅ…///」プスプス
ほのほの海賊団とマジカルキャットの愉快な冒険 〜運命の出会い編〜 fin.
ということで、
すっごい大遅刻ですが… もともとほの誕用SSとして予定してたたものをなんとか8月中に投下できた
ダンスタ衣装パロのファンタジー風ほのにこSSでした
一応、続編として
〜ほのぼの海上生活編〜
〜マジカルキャット争奪戦編〜
を予定していましたが、
〜ほのぼの海上生活編〜のネタが全然まとまらなかったので、
需要ありそうで、かつ、書いて欲しいネタとかをある程度リクエストしてくれれば、続きの執筆を考えてみます。
>にこ「にっこにっこにー♪ご主人様の護衛から、炊事・洗濯まで何でもそつなくこなす魔界No.1マジックキャットのにこにー」
>にこ「ご主人様の身の回りの事は、ニコの魔法の力でなんでも解決しちゃうわよ♪ラブにこっ!」
冗談抜きで欲しい……
船の上での他メンバーとの絡みとか
姫たちが乗ってる、帰らない経緯とかも見たいね
もちろんそのあとのニコ争奪戦も…
元の契約者は希なのか真姫なのかも気になる
海賊団の家事スキルが低くてあっという間に家事担当に収まるにこ、とか
>>46
胃袋掴んだにこがいつの間にか海賊団の影の首領にとか 特定されてるっ!?
&
>>37 >>39 だけ表記ぶれてたので以下脳内補完でお願いします……
〇:マジックキャット
×:マジカルキャット
>>41 >>46 >>50 みたいに具体的にネタを書いてくれると、>>1 としてはすごく次回作の執筆ネタとしてすごく参考になるので助かります← 穂乃果の大事なものを壊しちゃってまた捨てられるんじゃないかと心配になるとか