善子「どーもー、ヨハリリーでーす。よろしくお願いしまーす。今日も堕天使ヨハネとリトルデーモンのリリーで頑張って漫才していきたいと思っているのだけれど」
梨子「皆さん、リリーのここ、空いていますよ」
善子「埋まっていた事がないのだけどね」
梨子「ウフフ」
善子「ウフフじゃあなくてね、えーっと、ヨハネが最近思うのはね、ヨハネたちも花の女子高生なわけでそろそろ……」
梨子「よっちゃん!!」
善子「え、な、何?」
梨子「場を盛り上げるために一発ギャグやっていい?」
善子「いえ、結構よ」
梨子「そう……」
善子「それで、ヨハネたちも花の女子高生だから、」
梨子「メノノリ! <メノ^ノ。^リ>」
善子「結構って言ったのに何でやったんでしょうね。ヨハネ、リリーのそのギャグ苦手なのに」
梨子「えへへ///」
善子「何で照れているのよ……。まぁいいわ。で、ヨハネたちも、せっかくの女子高生なのだから、そろそろ恋人の一人や二人くらい欲しいなって思うの。リリーはどう?」
梨子「私はもういるよ」
善子「えっ、ちょっと嘘つかないでよ! 誰と付き合ってるのよ!?」
梨子「よっちゃん(ハート)」
善子「初耳なのだけど」
梨子「言ってないからね」
善子「ただの妄想だったみたいよ。で、皆だったらどんな恋人が欲しい?」
梨子「三食昼寝付き」
善子「リリーは主婦希望なのね」
梨子「さらに家事もやってくれる人」
善子「完全にヒモじゃないの! せめて家事はしなさいよ」
梨子「ウフッ」
善子「ヨハネはそうね、やっぱり好みが合う人が一番かな。顔とかも大事だとは思うけど、それ以上に心の相性が一番よね」
梨子「職業と長男かどうかの方が大事でしょ!」ビシッ
善子「生々しいわね」
梨子「公務員大歓迎、長男は却下です」
善子「だから生々しいわよ! もっと女子高生らしい発言をしてよ」
梨子「本当は可愛い女の子なら誰でも可、条件は気にしません」
善子「それもそれでどうなのよ」
善子「ほら、好みが同じならデートとかも楽しくなりそうでしょ?」
梨子「でもS同士がデートしたら大変な事になりそうだよ?」
善子「えーと、そういう趣向の話じゃあないつもりだったのだけど」
梨子『のどが渇いたわ、ジュースを買ってきなさい』
梨子『犬風情が何様のつもり? アンタが買ってきなさいよ』
善子「うわ、何か始まった」
梨子『ご主人様を犬呼ばわりとはいい度胸だわ。もう一度調教してあげる』
梨子『調教された覚えなんてないんだけど? その年でもう痴呆なの?』
善子「ギスギスしてきたわね。そもそもどうしてそんな二人がデートする事になったのかしら」
梨子「そして間に入る私」
善子「は?」
梨子『ワンワン! 私が買ってきますご主人様達!』
善子「うわぁ、気持ち悪い」
梨子『早く行きなさい。遅れたら……お仕置きよ?』
梨子『こいつの場合お仕置きされるほうが喜ぶだろうけどね』
梨子『クゥ〜ン』
梨子「こうして、私はお仕置きの内容に胸を焦がしながらジュースを買いに走るのだった
善子「気持ち悪いので無視して話を進めるわね。ヨハネはやっぱり、デートなら映画がいいかな」
梨子「高校生は入れないよ!」ビシッ
善子「ピンク映画じゃあないわよ! もっと健全なやつよ。どこの世界にデートでそんなもの見に行く高校生カップルがいるのよ」
梨子「リリーは大歓迎よ(ハート)」
善子「もっと可愛らしいデートしなさいよ……。普通の映画よ、もっとロマンチックなやつとか、甘酸っぱい青春映画とか。それでね、薄暗い映画館の中、いつもよりもちょっと勇気を出して手を握ってみるとか……」
梨子「次第に手は彼女の胸、腹を伝い、終には下腹部へと伸びていき、敏感になった彼女の秘部を……」
善子「やめ、やめなさいよ! リリー、何ですぐ下に走るの!?」
梨子「それしか知らないからね」
善子「ちょっとかっこよく言っても内容は最低だから! はぁ、えーっと。それでね、終わった後はカフェでお茶しながらお互い感想言い合ったりするの」
梨子「あのプレイ、よかったね。私もああいうプレイしてみたいな」
善子「だからピンク映画じゃないの! そんなのじゃあなくて、もっと可愛い感想よ。私もああいう恋してみたいなーとか」
梨子「童貞くさいよ!」ビシッ
善子「うるさいわね! いいのよ別に、どうせ妄想するのは自由なんだから」
梨子「じゃあ私は今からよっちゃんの裸を妄想する」
善子「やめてよ! 妄想でもなんか嫌だわ! ていうか漫才中よ!?」
梨子「ごめんね」
善子「全く……それで、カフェの後はぶらぶらと適当にショッピングとかして時間を潰して、日が暮れてきて、いい雰囲気になったら、キス、するとか……///」
梨子「可愛い」
善子「ちょっ……せめてボケるとかしなさいよ」
梨子「ごめんなさい、でもよっちゃんが可愛くて」
善子「ちゃんと漫才しなきゃだめでしょ!」
梨子「でもさ、そもそもよっちゃんみたいな変な子と同じ好みって何気に難易度高いよ?」
善子「変な子言うな! いつか私と相性ぴったりな人が現われるんだから!」
梨子「もう既に一人いるんだけどなー」
善子「え、どこどこ!?」
梨子「リ・リ・ィ・よ」
善子「流石に変態なヒモは嫌」
梨子「うぅ〜っ!」
善子「そもそもリリーも人の事言えないでしょ!」
梨子「……本当に私じゃダメなの?」
善子「それは、えっと……」
善子「……こんな私にいつも付き合ってくれるリリーには感謝しているわよ……///」
善子&梨子「`¶cリ^ヮ^)| メイ*^ヮ^リ えへへへっ!///」
善子「どうも、ありがとうございましたー」
梨子「バイバイっ」
梨子「ど、どうだった……?」
曜「……イチャついてるだけだよね」
オワリ
ルビィ「どこまで素か分からないから笑えないビィ…」