小学生の悪意の限度を知らないからかいに深く傷つけられた海未ちゃん
自分がいままで「海のように広く、終わることのないように」と親がつけてくれて誇りに思っていた名前をそんな風に言われるとは思いもしなくて何か大切なものを傷つけられた感じがしてしまう
その日から海未ちゃんは学校にいかなくなる
親にはどうして行かないのかと問い詰められるも海未ちゃんは話すわけにはいかない
親もまた海未ちゃんが理由もなく休むような子ではないことを知っているので気がすむまで休みなさいという
そんな日が何年も続く
小学校の大事な時期、そして中学……
1年生の頃から友達になってくれた穂乃果ちゃんとことりちゃんとは疎遠になり、家族以外の人と話すのが怖くなってしまった海未ちゃん
ある日母から「何日も家に篭っていてはいけません。たまには外に出なさい」とお使いを頼まれる
嫌だったが自分の部屋の空気も悪いので居てもたってもいられなくなり済ませたらすぐに戻ろうと家を出る
時刻は午後4時半、部活がない学生が多くなる時間だ
びくびくしながら街を歩いていると、とあるゲームセンターで遊んでいる集団が見えた
間違いない、あの時わたしを膿と呼んだやつらだ
海未ちゃんは直感的にそう思い、彼らが制服を着ていることに気づいた
どうして私は学校にも行けず毎日を過ごしているのに、私をいじめたお前たちは友達を作り、中学などに行っているのか
濁った感情が心を満たした海未ちゃんは…………
こういうのめっちゃすき
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